ぱせりんさんのレビュー一覧
投稿者:ぱせりん
まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとクラッカーの本 バターも生クリームも使わない、からだにやさしいお菓子レシピ
2012/01/27 13:43
前作を持っている人も、買い
21人中、21人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
前作も持っていますが、買ってみました。
写真が増えて、コツも細かいことまで書いてあります。
「困ったとき」の対応法も書いてあるので、前作で生地をまとめきれなかった人も疑問が氷解するのではないでしょうか。
レシピは前作とはかぶっていません。
基本の書という位置づけだった前作に比べると、今回はバラエティに富んでいると思います。
そのまま天板にのばして焼くタイプのが多くて、クッキーって自由なものなんだなあと思いました。
後半部分はタイトル通りクラッカーのレシピですし、シリーズものだと思ったら2冊持つのは、アリ。
なかしましほさんのレシピは、簡単でしかもおいしく素材の味を大切にしたものばかりでうれしいです。
洗い物が少なく、気軽にできるのもうれしいところ。
普段に気軽に食べるおやつ、ですね。
早速、表紙の天板クッキーを作ってみましたが、ちゃんとできましたよ。
とろける鉄工所 1
2009/04/09 16:52
溶接に萌え
19人中、19人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
溶接工だった作者が自身の経験を生かしたお仕事漫画です。
ネイティブな広島弁とカープ愛がステキです。
基本はほのぼの溶接ライフなのですが、作中の痛い話がもう痛くて怖くて!
最後まで読めなかったエピソードがあるマンガは実は初めてです。
それでも、面白いのですよ!
痛いし怖いのだけれど、それを上回る萌えがあるのです。
それはおそらく、登場人物が全員仕事に対する静かな誇りを持っているからだと思うのです。
危険で過酷な労働に従事しながらも「ものづくりって楽しい」と言い切る男たちにはうらやましささえ覚えます。
そして、それを理解し誇りに思う奥さんや娘さんがひたすらキュートで、こちらも萌えです。
知らない世界を教えてくれる、こういうマンガはもっと増えていったらいいなあと思います。
作中の痛い話はいっそ保護具の教科書に載せたらいいのではないのでしょうか。
暑くてもめんどうくさくても絶対保護具をつけようと思うのでは。
それくらい出色の出来です。
ただ、労働のあまりの過酷さに社労士とか安全衛生管理者的読み方をしてしまうと、こんな会社が実際にあっていいのかと、なんだか色々辛くなってもきます。
「注意一秒、怪我一生」を肝に銘じつつ、ご安全に!
花咲ける青少年 愛蔵版 1
2009/02/25 13:15
極上のエンターテイメント
16人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
TVアニメ化を機にした愛蔵版の発行です。
印刷も綺麗だし大判だし作者発行の同人誌部分からの再録もあるおまけページも充実してるしで買ってよかったです。
王子様や財閥の長や貴族など、ヒロイン花鹿を取り巻く男性たちは色とりどりのいい男ぞろい。
元祖逆ハーレム物語です。
乙女の夢がここにあります。
この頃の樹なつみの筆力は本当に凄まじくて、大時代的な設定もぐいぐいと引き込んでくれます。
心地よく物語の世界に吸い込まれ堪能させられます。
古い漫画だなんて敬遠しないでぜひ読んで欲しい。
あなたを恋と冒険の旅にいざなう極上のエンターテイメントですから!
赤毛のアン
2009/02/05 10:02
退屈気味のリアルが輝き始める
15人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
中高生時代にはまっていた「赤毛のアン」。
完訳が出たとのことで、改めて読んでみました。
気がつくと、最後に読んでから10年以上経過しています。
昔はアンの気持ちになって読んでいたのが今読むとマリラやマシューの気持ちになっていました。
その自分の変化が楽しかったです。
大人の目線で見るアンの感性のみずみずしさに感心したり、たまにかつてアンになって子供の目線で読んでいた気持ちがよみがえって、ちゃんとした大人になるための努力をしていこうと決意しなおしたりで、少女の気持ちを思い出しました。
意外と一つ一つのエピソードは覚えているものですが、当時はよくわからなかったチョコレートタフィーのおいしさ、紫水晶の美しさ、リンゴの花のかわいらしさなどなど、当時の憧れとともに真に迫ってきてべらぼうに面白かったです。
当時はどういうものかわからず味わいたくてもどうしたらいいかわからなくて途方にくれていたというのに、今の私にはたいていのものは手に入れて経験することができるのです。
退屈気味のリアルがまた輝き始めるというものです。
そしてマシューの死にはやっぱり泣いてしまいました。
大人になってから読む「赤毛のアン」、オススメです。
あずまんが大王 1年生 (SHONEN SUNDAY COMICS SPECIAL)
2009/06/16 11:32
21世紀の「あずまんが大王」はテンション低め
14人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
新装版です。
判型が変わって、月刊誌「ゲッサン」に掲載された「補習編」も加わり、学年ごとに編集しなおした新装版。
・・・なのですが、おっとびっくり!かなりの部分が書き直されています。
絵だけが変わっているものもあり、落ちそのものが変わっているものもあり。
ゆかり先生が子猫をひろう話やクリスマスのきむりんなども改変されて、淡々とした感じがアップしています。
表情などの書き変えも以前と比べると全体的にテンション低めにシフトしたような気が・・・。
そこにあずまきよひこの現在のこだわりが見えるのかもしれません。
個人的には、こういう作業は現在の連載を休載してまですることか?と思いますし、そういう意見も当然あったでしょうから、そこを曲げてもどうしても修正せずにはいられなかったあずまには手塚治先生の魂を見た思いです。
元のメディアワークス版も絶版になるわけではないようなので、この機会に見比べてみるのも一興かもしれません。
この世界の片隅に 下 (ACTION COMICS)
2009/05/01 16:31
どこにでも宿る愛
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
戦時中のどこにでもある世界の片隅の取るに足りないともいえるささやかな生活をつづってきた「この世界の片隅に」。
大団円というには現実は辛く苦しいのですが、大作にふさわしい美しい希望で締めてくれました。
国家の行う戦争という暴力にさらされ、物資は欠乏し、身内もどんどん傷つき失われていく、現代の価値観では地獄と言うしかない状況でも、小さな愛情はどこにでも宿り人は生きていくし、生きていけるという単純かつ美しい希望を描いてくれたこうの史代には改めて「ありがとう」と言いたいです。
一コマ一コマのそれこそ「片隅」にまで作者のいろんな思いや伏線が散りばめられており、読めば読むほど「この世界」にのめり込んでいけます。
それは物語を読む快楽であり、まさに漫画でしか表現できない作品でありました。
この平和な平成の世に生み出してくれてありがとう。
読めて幸せです。
チャンネルはそのまま! 1 HHTV北海道★テレビ (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
2009/02/06 09:22
これぞ少女漫画出身者の真骨頂
12人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
久しぶりの佐々木倫子オリジナル。
さすがに面白いです。
手練だなあ、と思います。
個人的には、まじめで善良な人間が傍若無人なおバカさんに蹂躙されるという図は苦手だったのです。
「動物のお医者さん」では、あくまでハムテル(善良な人間)が主人公で漆原教授(傍若無人なおバカさん)はその添え物といった感じだったのですが、「Heaven?」「おたんこナース」と傍若無人なおバカさん比重が高まってきたので離れてしまったのですが、今回は「プチプチ」がまさに良い緩衝材になってくれたので楽しく読めました。
二人が同僚同士という対等な関係と言うのが良いのだと思います。
新人アナウンサーのデビューを見事に乗り切るエピソードのコマ割りはさすが少女漫画出身!という出色の出来!
特に、時間が余ってしまって「何を言うべきか?」とぐるぐる考えるところのコマはすばらしかったです。
ああいうコマ割りは本当に少女漫画ならですし、状況を的確に表現できる最高のやり方だと思いました。
必見です。
となりの怪物くん 1 (講談社コミックスデザート)
2009/07/06 16:12
恋とは自分の世界を広げていくことかもしれない。
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
年収1千万円が目標の雫(シズク)は、それを実現するために勉強にしか興味がありません。
そんなシズクがひょんなことから乱暴もので入学式以来一度も学校にやってこない吉田春(ハル)と交流を持つようになりますが・・・。
といった、まあよくある少女漫画的ボーイミーツガールなのですが、なんともかわいらしいのです。
物語を引っ張るシズクが勉強にしか興味がなく行動原理が将来の年収1千万円のためというぶれのなさが清々しく、ともすれば安易な恋愛の方にいきがちなストーリーを引き締めます。
ありきたりな恋愛話に飽きた私には、大事なものを確固としてすでに持っているシズクが好ましく、そのシズクの基盤がハルによって徐々に変わりつつあるところが初々しくていいなあと思いました。
誰かを好きになることは、その誰かの世界に触れることであります。
他人は自分ではありえないがゆえに行動や思考が計り知れず、時に痛みと恐怖をもたらす「怪物」かもしれません。
ですが、自分の世界を広げる喜びを知ったシズクが「怪物」ハルを受け入れ理解しようとしていく過程に素直にエールを送ります。
もやしもん 8 TALES OF AGRICULTURE (イブニングKC)
2009/07/28 13:29
ビールの力にひれ伏す
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ビール編です。
正直、今までで一番面白かったです。
はなちゃんのけなげさや馬鹿なことを一生懸命やりぬく農大の底力やさりげなく長谷川をフォローする美里の男前ぶりなどなど、読みながら目頭が熱くなることしきり。
気がつくと地元の地ビールを買いに走ってしまいました。
私そんなにビール好きじゃないのに。
ただ漫画を読むという行為が、他の行動を喚起するということは稀にありますが、この巻はその稀な衝動を起こさせる出来栄えです。
読み手に行動を起こさせるパワーに満ちた巻でした。
8巻まで読み進めてきて、ここまで到達した作者にエールを送ります。
地ビールに対して偏見を持っていた武藤さんがボロボロになって見つけたビールについて出した答えとは?
必見です。
孤独のグルメ 1 新装版
2009/03/11 15:01
食べることに通じた人
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
人は食べないと死にます。
ですから常に食べ物のことを考えます。
というか、私はいつも食べ物のことを考えています。
体を作ってくれる食べ物に対してアレコレいうのも罰当たりなことですが、それでもおいしいものが食べたい。
別に高級でなくていいのだけれど、今、食べたいものが食べたい。
でもじゃあ何が食べたいのだろう?
そう思ったことのある人には、うってつけの本です。
主人公の井之頭五郎もしょっちゅう何を食べるか悩み、メニューの組み合わせに悩み、目当てのものが食べられないこともしばしば。
読んでいて「あるあるある」と思うことしきりです。
五郎の思考に触れることで、自分も外食の際、無意識にぐるぐる考えていたことに気づかされることでしょう。こんなに食べ物のことを考えていたのか、と。
出てくる食べ物も庶民的なものばかり。
ぶた肉いためにシュウマイに深夜のコンビニめし。
ああ、おなかがすいてくる。
この作品において「グルメ(=食通)」とはすなわち「食べることに通じた人」と受け取りました。
ただひとつ、食べきれないからと頼んだものを残すところだけはいただけませんでした。
あそこはどうしても無理して食べきって欲しかった。
グルメならその矜持を見せて欲しかったです。
単行本、文庫本と経て、新装版が出たことからでもいかにこの本が愛されてきたかわかろうもの。
新装版は特別編が収録されていてお得です。
宇宙兄弟 4 (モーニングKC)
2009/02/05 10:41
ここにいたんだね。
10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
子供の頃、ものすごく好きなものがあって、でも友達はなかなか理解してくれなくて孤独を味わった経験はありませんか?
私はあります。
他のものはとても気のあう友達でも、そのことだけは一緒には楽しめなかった。
他人は自分ではないということをダイレクトに思い知らせるための大事な儀式のひとつなのでしょうが、そのうち私は一番大事なことは誰かと共有しようとすることをやめてしまいました。
主人公の六太もおそらくそうだったのだと思います。
けれど六太は夢の実現過程において当時心の底から欲していた仲間に出会えます。
好きなことを共有し合いさらにふくらませて楽しめる仲間と。
それは「ここにいたんだね」という驚きと喜びだったでしょう。
好きなことを好きでい続け、求め続けていた者だけが出会える仲間かもしれません。
そんな仲間とめぐり合えたというのに、試験の最終日はやってきます。
選抜試験ですから、誰かは確実に落ちてしまう。
けれど、仲間として語りあった楽しさの記憶はずっと残るはずです。
きっと誰が選ばれても喜べるはずです。
花咲ける青少年 特別編2 (HANA TO YUME COMICS SPECIAL)
2012/01/26 19:15
骨太少女マンガは古びない
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
少女マンガの名作「花咲ける青少年」の完全新作です。
花鹿の両親を描いた「Innocence」と、ルマティ編、というよりこれはむしろクインザ編の「青皇(せいこう)の庭」。
いずれも過去編なのは、物語としては本編できちんと終わりきっているからでしょうね。
なにしろ、キャラクターが立っているので読みごたえがあります。
それぞれの行動原理がきちんと設定されているので、各自の行動に無理がないのです。
この人はこう動くしかない人、というのがすごくよくわかる。
さらに、富豪は富豪の、侍従は侍従の「らしさ」をきちんと描けるのは、樹なつみくらいではないでしょうか。
特に、富豪の描写はすばらしい。
読んでいる私たちは庶民なので、遠い世界である富豪を富豪らしく見せるのは実は難しいのですが、遠い存在である彼らを親近感を抱かせるのでなく遠いままで、さらに憧れをもって理解させるという力技。
その背景の説得力といったら!
ハッタリともいうかもしれませんが、それこそまさに少女マンガの醍醐味です。
10年以上前に完結したのに、少しも古い感じがしないのはさすがです。
設定のしっかりした骨太の少女マンガは、古びないのですね。
愛…しりそめし頃に… 9 満賀道雄の青春 (BIG COMICS SPECIAL)
2009/06/04 14:14
藤子不二雄A先生、ありがとう
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
昭和も遠くになりまして、トキワ荘の面々もリアルではほとんど亡くなってしまいました。
そんな中で藤子不二雄A先生が現役漫画家として、ずっとトキワ荘時代のことを書き継いで下さっていることはただただありがたいことです。
この巻ではとうとう「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」の創刊という少年漫画史においてのエポックメーキングな出来事を迎えました。
また、みんなの兄貴分だったテラさんが結婚したり、漫画というもののあり方について激論を交わしたり、時代は確実に動いていきます。
個人的にうれしかったのは、「海の王子」の成り立ちが詳しく書かれていることです。
現在では「海の王子」は藤子・F・不二雄先生名義になっているのですが、これを読むとA先生も相当関わっていらっしゃっることがわかり興味深いです。
すべての藤子ファンが待ち望んでいた「藤子・F・不二雄大全集」には「海の王子」もラインナップされており、発刊に向けてワクワク感はますます高まりました。
しかも、この巻に掲載されているのは現在のA先生の筆により再現されたもので当時のコピーではないのです!
2バージョン楽しめるなんて、なんと贅沢なのでしょう。
まるで「藤子・F・不二雄大全集」発刊に花を添えてくださっているようでお二人の友情にジーンときました。
巻末には藤子不二雄A先生の日記と家計簿も掲載され、昭和30年代の庶民の生活の一級資料にもなっています。
僕の小規模な失敗
2009/02/25 13:37
誰だって自分が一番大事
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「うちの妻ってどうでしょう?」や「僕の小規模な生活」でプチブレイク中の福満しげゆきの夜明け前。
妻のファンならば、福満と妻とのなれそめが入っているので必読です。
まだ交際期間中、妻(このときは彼女)が実家に連れ戻されそうになったとき福満が
「僕は彼女を放さないぞ!
僕 の た め に !」
と思うところがリアル。
私小説じみた作風にそぐった自己愛の発露がいっそすがすがしくて福満らしいです。
誰だって自分が一番大事なのですよ。
。
そしてそれは決して悪いことではなく、自分を大事にすることは他人も大事にできることでもあるわけで、それまで淡々と現実に流されていく恐怖やもどかしさを描いていたけれど、この場面で一皮向けて現実と向き合おうという決意の現われのようにも思われました。
実際、この後に描いていく妻ネタは好評を博していくわけで、妻は福満のミューズなのですね。
ソックスとレッグウォーマー プロセス解説つき
2012/01/26 09:33
初心者向け
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
編物を始めてまだ2ヶ月のド初心者です。
2ヶ月といっても、ネットと本での独学で延々とマフラーを4本編み、ガーター編みとゴム編みとなわ編みと簡単な模様編みをクリアして、根性だけは養った感じ。
マフラーは長いため時間がかかるので、そろそろ小物でも、と思ってこの本に手を出しました。
なにしろ、毎日寒いです。
手編みのソックスは暖かいと聞いたので、冷え性としてはぜひ試してみたい。
一番最初のかけ目でひっかかって2時間悪戦苦闘したことがあるほどの不器用者にとっては、写真多用の本書はとてもありがたいです。
なにしろ毛糸の糸の出し方まで図説してありますから。
自分のレベルしかわからないのですが、たぶん題名通り初心者向けだと思います。
こんな私でも何とか出来そうな気がするくらいです。
お花を飾った写真もかわいらしく、ちゃんと編み上がればこうなるはず!とモチベーションをあげるのに役立っています。
ちなみに、使用されている針は3号針と5号針です。
