八木澤莊一さんのレビュー一覧
投稿者:八木澤莊一
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弔ふ建築 終の空間としての火葬場
2009/06/15 14:05
著者コメント
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アカデミー賞映画「おくりびと」の舞台となった火葬場は、30年以上前に私が設計しました。
それから世界の火葬場をずっと研究しています。
死は誰にでも訪れますから、人間にとっての“終(つい)の空間”として大切な場です。
そう考えると、火葬場の建設に反対していた住民が、自分たちの施設として発想を切り替え、一緒に設計を楽しんだりしています。
この本では、聖なるガンジス川や世界遺産となった北欧の火葬場のような名所をはじめ、チベットの天葬から各国の最新施設まで、さまざまな世界の葬送の風景をたくさんの写真で紹介しています。
なぜ日本で忌避されてしまう施設になったのか。そんな歴史や、現在の施設での計画・設計・運営の実際もまとめました。
じつは火葬場の設計基準はいまだにありません。火葬炉に入る柩を会葬者が見送れない施設さえ、残念ながら存在します。そのようななかで、日本各地の施設の多くが、建て替えの時期を迎えようとしています。死亡者数もしばらくは増加していくでしょう。
こんな背景から、公益の場としての火葬場に注目が集まってきています。
八木澤莊一
(やぎさわ・そういち/火葬研究者、東京電機大学名誉教授、一級建築士)
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