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錫華さんのレビュー一覧

投稿者:錫華

9 件中 1 件~ 9 件を表示

お弁当と絆

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今回のお勧めは、
{高杉さんちのおべんとう}と言うタイトルです。
内容は、オーバーDrいわゆる就職浪人の男性に
家族を失った12歳の甥っ子が、彼を頼り新たな
家族が出来るということに戸惑いと共にお互い絆を
深めていくと言った内容です。
さてありふれたホームドラマのような設定ですが、
何気に素敵なのは、お弁当、いわゆる食にスポットを
当てながら家族とは?絆とは?と常に訴えかけながら
コミカルかつしっかりした味付けで描かれる本書に新鮮味と
驚きを感じました。

ハンバーグトライアル
主人公が、初めてお弁当を甥っ子の為に作ると言うエピソード
です。彼が選んだのは、叔母が、良く作ってくれた。
ハンバーグでした。しかしこれをネットで検索レシピ通りに作成
しても記憶の味にはならないなぜ?といった展開から
綴られる物語です。
家庭の味とは一工夫であり、受け継がれていくものでる。
それが、家族の為に何気なく創意工夫された味なのである
と改めて感じさせてくれるエピソードでした。
最後の一言が、印象的でした。
(それ高杉家の味だから)その一言が、凄く素敵だなと感じました。

家族の味というものが有りますよね?
私も海外在住なので好物を作るのですがなにかが違うんです。
なにか一味足らない?なんでだろう?と両親にメール送った
事を思い出させてくれるエピソードでした。

色々印象的な文章が、多いのですが、

この一言にやられました。
お弁当作りは不思議な時間だ。今を食べるわけじゃない
食事を作る。どこにいてどんな状態か思いを巡らせ整える。
ほんの少し未来をしつらえる作業なのだ。

この文章に家族を愛する気持ちと確かな絆を作者から受け取り
ました。本書を手に取る事で
家族が作るご飯の素晴らしさを少しでも思い出してくれたら
嬉しく思います。
何かの拍子にありがとう!やっぱり美味しいね。など
一言家族に声を掛けてみてください。それだけ素敵な良い
一日を迎えられると思います。

正直手に取るのは、恥ずかしい位少女漫画のような絵柄です
気にせず手にとって貰いたい漫画です。このレビューをお読みの
皆様ならオンラインで購入なんて手もありますから問題ないと思います。

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紙の本乙嫁語り 1 (BEAM COMIX)

2010/02/24 11:49

描写の見事さに驚嘆

14人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

森薫さんの新作が出ている。と言う事で注文してみました。
あいかわらずマニアックな題材で。前回は、英国メイド
今回は、遊牧民族、しかしどちらも素晴らしい作品です。


作品を書き始める前に揃えられたであろう資料の数それを窺わせる
緻密な描写
遊牧民族が、題材と言う事で必ず宿命ともいえる馬の描写が、素晴らしい
正直馬は、筋肉等のラインが、くっきり出るため漫画に出る際には、
難しい動物と言われています。ですが遊牧民たちと共に描かれる
馬たちの着飾った姿、美しくまた野趣溢れる姿を作中に描写される
作者の画力に手放しの賞賛をしちゃいます。

そして注目の民族衣装や民具に至るまで一切の手抜きをしないこの作者の
作品に対する愛情をひしひし感じます。

見せ場となる嫁入りシーンや細工師のシーンは、圧巻ですが、それより
日常生活で壁に掛けられているであろう手作りの掛け布や絨毯に至るまで
事細かに簡略化されること無く其処にあるであろう民具が見事に
描かれている所が、驚愕に値します。どれだけ時間かかってるのやら
こういった日常のシーンを大切にする作品においてこれだけ素晴らしく
また美しく妥協無く描かれる作品は、近頃お目にかかってないです。

作品の概要については、今回もあえてふれません。
手にとってこの作品を読んでみてください。
小説には小説の映像には映像の素晴らしさがありますが
漫画には、漫画の素晴らしさがあると言う事を教えてくれる作品である
と思います。





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新しいサッカー漫画のカタチ

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この作品は、
今までのサッカー漫画とは一味違い視点が、サポーター、選手
経営サイド<監督含む>の三つの視点から構成されるサッカー漫画です。

万年Cクラスの降格候補筆頭チームが、かつての英雄選手に監督を
託し再起を賭け進んでいく様は、大変見応えがあります。
その中で、当然のように起こるチーム間の不協和音、サポーター達からの
チームを愛するが故の過激な反応などめまぐるしい展開が、読者を飽き
させないこと必至です。

前提にサッカー好きでなくては楽しめないかな?って言うのはありますが
監督が主人公の為サッカーの戦術理論。選手のチーム戦術理解力やサッカー的インテリジェンスをある程度盛り込んだ内容は、新しい切り口だと思います。
少々無茶苦茶な所はありますが、DF4人いるから相手のFWを止められない理由はないとか凄い展開等まー漫画ってことで

私個人としては特にサポーター視点の展開が、お気に入りです。
チームを支えるのは、決して選手だけでは無いという作者の気持ちが
よく伝わってきます。総ての要素が、ゲームを熱くさせる!っていうこの作品が凄くいいと思います。

これからこういったファンキーな作品が、評価されるともっと面白い
作品が生まれてくると思います。
これを読んで、サッカーがもっと好きになってくれる事を望んで


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紙の本トウガラシの文化誌

2010/03/01 07:43

魅惑の果実

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

最近は、ハバネロ 韓国トウガラシ ハラペーニョ バンピーの等
そのの名前を聞けばすぐにあートウガラシの種類
しかもどのような代物なのかすぐにお解りになりますよね?
本書は、まだ日本で和トウガラシ以外のトウガラシの
存在がメジャーじゃなかった頃に書かれた本です。

さて当時では、まだ奇書的な、ポジションで発売されたこの本に
惹かれ購入した訳ですが、作者の偏屈的なまでの
唐辛子愛好家ぶりがうかがえます。
ただ惜しい所は、だいぶ古い本なので、最近のように突き抜けた書が、売れるわけも無く 訳される段階なのか?日本版の解釈なのか?解りませんが、辞典や唐辛子フリークスの行動など
上辺だけをなぞった感が否めない所が残念です。
ですが、日本で馴染みのタバスコソースの出来上がった
ストーリーなどユーモア溢れる作品である事は、請け合いです。

たとえばアメリカのレストランでタバスコって言ってもまずhotsauceが欲しいのか?と聞き返されると思います。
hotsauceを注文すると各店で違うチョイスのhotsauceが
テーブルをにぎわせます。普通にマーケットに行っても
常時50以上の種類が、どの店でも常時置いてあるぐらいですからね
それほど、アメリカでは、辛いソースが、文化に根付いていると言うことなんでしょうね。

今では、ピザを頼んでもオリーブオイルに各種ハーブや唐辛子を
漬け込んだ物が出てきますよね
1990年代日本で、タバスコソースが、ピザ、パスタ等
を頼む際に出てくる代表的なソースでありhotsauce=タバスコ
的な風潮が、あった中で発売された本書に賞賛をしちゃいます。
まさに魅惑の果実である。
因みに私のお勧めのhotsauceは、タイのスラチャソースです。
慣れると手放せません。何処にでも持って歩いている私でした。

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紙の本あまんちゅ! 1

2010/02/22 09:42

表現のセカイ

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この作品の素敵な所は、あー漫画って漫画でなくては、
表現出来ない事ってあるよなと改めて思わせてくれる作品であると言う事です。
ありふれた日常を題材に日々私達が生活に追われ忘れがちな
ちょっとした出来事や会話を作者の光溢れんばかりの感性から漫画と言う
限られたコマ割の中で自由に楽しく今を表現している。
この一言に尽きます。
色々と作中に思うところはありますが、ノンビリと自由な時間に本を片手に
お茶しながら読書をする際に、是非この一冊を追加してみてください。
本を閉じて散歩にでも行こうかなって思いますよ。感化されるとか
そう言ったことではなく日常に光が溢れている事を少しでも思い出させて
くれると思います。もしもそれを少しでも思い起こせたのならそれは、
素敵な事ではないでしょうか?
だってそう思いませんか、学校に行く仕事に行くただそれだけで数時間
を費やす私たちは、何気ない日々に少しでもインスピレーションを受ける事が、出来たのならちょっとだけ今日や明日の活力になると思いませんか?
こういった漫画でなくちゃ表現出来ない作品に出会うとまた漫画から
抜け出せなくなるんだろうなと思う自分に苦笑いと共に
筆を置きます。

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人の想いと匠の想い

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

バーテンダー今回出会えた漫画は、そんなタイトルでした。

神のグラスと呼ばれる若きマイスターの生み出すサービスと
酒にふらりと訪れる客が魅了される。
といった内容が主だった内容ですが
総てのストーリーに原作者側の酒類に対する愛情が伺えます。

普通の作品なら薀蓄等を含めた展開は、安っぽく写りやすく
大変難しい作品になりがちなのですが、
その場で香気を放たんばかりに描かれるカクテル達は、
読んでいて旨いカクテルを飲みたくなります。
シェイカーから滴り落ちる最後の雫と切り終わる際にシェイカーか
ら漏れ出す氷の音色が、静かに聞こえてきそうなそんな素晴らしい作品です。

そして本書において総てのサービス業とは?如何にして有るべきかを全編に訴えながら描かれる各章の構成に脱帽です。
なにより人間臭さを失わない登場人物達に魅了されてしまいます。

作中のサービス形態が理想の極みの一つである事は確かです。
そしてそれが極めて困難なのも現実です。
しかしその一方で確かに現実でも似たサービスをする方々は、居らっしゃいます。

私達も何処かでこういった素晴らしい匠と出会えたら良いですね。

もし出会えたのならそれは人生に極僅かだとしても彩を添えると思います。

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飾らない料理BOOK

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今回は、ベトナム周辺の露店料理をメインに据えた
チョット変わったレシピブックを紹介します。

さてこの本ですが、解りや易く簡素なレシピと現地の豪快
かつ素朴な料理の写真を飾ることなく在りのままのに本に掲載
してある所が、私がひきつけられた所です。

掲載されている料理も日本人の口に合う物やどこか懐かしい味
と思える料理をメイン据えてありかつ定番料理である事を前提に紹介されている為気になったら専門料理店で注文して味を試して見るなんて事も面白いと思います。
そういった事から本書をお勧めします。

書籍販売日2003年なので
当時日本では、入手が少々困難な食材も掲載されています。
ですが現在では、レモングラスは、細切れの冷凍品が、出回っていますし各種ハーブも意外に手に入ります。
少し前にタイのガッパオ(ひき肉とバジルの炒め物)のお弁当
等が流行した恩恵でしょうか。タイバジル等も入手難度は
下がっておりますこの機会にこの本やアジア料理の本で手軽なエスニックを楽しんでみては如何でしょうか?

もしフィシュソースでどれが良いか迷うようでしたら、
迷わず渡りガニのイラストが数匹プリントされた
商品を試してみてください。あの風味が苦手とおっしゃられる
方にも風味を楽しんで貰えると思います。ニンニクや唐辛子などのみじん切りに漬け込んだ物をテーブルソースとして置くと良いアクセントとして食卓に華を添えると思います。気に入ったのなら大胆にアレンジしても楽しいと思います。

私は、ザーサイ(塩抜き)みじん切り
ライム(絞り汁)
ニンニク(摩り下ろし又は微塵切り)
唐辛子(微塵切り)
万能ネギ(微塵切り)
生姜(摩り下ろし)
フィシュソース
黒胡椒(少々)
それと
私はシーズンでセリとか茗荷等入手し易い
香の物を使って季節事に風味を変えて楽しんでいます。
お手軽アイテムとして湯豆腐、奴、蒸し鶏などに良く合います。
匂い対策として密閉容器に入れ冷蔵庫保管すると匂いも他の食品に移りませんし長持ちします。
何より料理すると言う事をを楽しんでください。家族でわいわい楽しみながら作ってみるのも良いと思います。
屋台料理ですから失敗する位でちょうど良いと思える料理もあります。
レシピの分量より味が濃すぎるとか薄かったとかネガティブにならないで大胆に料理過程を楽しんでください。新たな定番加わるかも知れませんね。

この本を手に取った際まず思った事はヨシ!
フォーを自分で作るぞ。こんな本に逢えるとはナイス!と言う
気持ちで一杯でした。

いつも日本で食べるフォー(ベトナムの温麺)が上品過ぎる
味だなもっと雑な感じが良いのにと常日頃から思っていたのです。香草が少なく、モヤシも生でごっそり付いて来ない等が
挙げられますが対価を払って食べるのですから雑な料理を
求める方が酷なのかもしれません。でもワイルドな料理は
やはりワイルドなまま食したいと常々思う私でした。
だから自分で楽しんで作ります(笑)それもアリかなと思う今日この頃です


予備知識
フォーの麺は、乾燥より冷凍の半生があれば、そっちのほうが
断然美味しいです。乾燥でも一度ぬるま湯で戻してから
茹でた方が、仕上がりもよく食感もぜんぜん良くなります。
専門店では、フォー用のスパイスパック(八角等の香辛料)が
お手軽です。
牛出汁は、メンドクサイとおっしゃられる方も。
中華の鳥出汁をフォー用に転用してもOKです
鳥肉のフォーは、鳥出汁がメジャーですから。



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現代の神話と奇書

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

前書きとして
ラブクラフト。クトゥルフ神話。に反応できなければ
かなり難解な書だと言わざるえません。
以上の事を記載させていただきます。

クトゥルフ神話とは、ラブクラフトとその周囲の方々が、
作り上げた創作神話です。
この創作神話は、現代の二次創作小説や異業種との
コラボレーション作品の先駆けでも有り
現在でもその基盤を元に数十年経っても色褪せる事無く
膨らみ続けるホラー神話です。それを裏付けるように
興味の無い方も映像や小説、ゲームなどで設定など
お見かけする機会は以外に多いと思います。
興味が出たら気に留めて置いてください
また新しく薀蓄が増えることとおもいます。

この作品は、この神話で常に語られる魔道書の存在に
スポットを当てその中でも有名な<魔道書ネクロノミコン>
を題材に取り上げた物です。
設定上無数に散らばった紙片をこの作者也に再編集したいわゆる解説本ですが、作者の想いと狂気の思考にて安易な
設定や考察にとどまらず独自の考察がまるでこの魔道書の
著書とされるハザード氏が記したのではと思わせるぐらい切れのある奇書っぷりを醸し出しています。
本書は専門書として書かれており専門知識は前提条件としてあり安易に手に取るにはお勧めしかねる作品です。
素晴らしい点は本書を読んでいてドン引きする位の知識欲と
餓えにも近いクトゥルフ神話への愛情が作品から受け取れる点です。
構成等も個人的には、素晴らしいと思います。興味があれば本棚に置いて見るのも良いかも知れませんよ。

こういった奇書は、出版社魂というのでしょう。
採算などあまり考えず
趣味に走るからこそ出版されるある意味、もっとも本らしい本達なのかもしれませんね。現代においてこういった本達に出会えるという機会が、本屋巡り古書屋巡りを楽しくさせる一つのエッセンスなのだと思います。
皆さんもジャンルにとらわれず新しい本達にトライしてみてください何か素敵な本と出会えるかもしれませんよ?

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チームと象徴と誇りと

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今回のご紹介は漫画ロストマンです。
記憶を失った松本と言う人物と代理人家業サカザキ
の二人を主軸に描かれるサッカー漫画です。

一巻は、導入部分らしくやや構成に難がありますが、
後半の南米に渡ってからの人物の輝きが素晴らしい
貧しいながらもサッカーチームと言う象徴に自身達の誇りを
見出している市民。
そして勝てないチームにその誇りを
見出せない子供達などジェネレーションギャップによる
温度差をさりげなく演出する構成は、好印象です。

サカザキ氏の金銭に拘る描写が、資金調達の為
なのだろうなと思わせる今後の展開に期待です。
作者のサッカー選手を読者に印象付けるコマ割は、
個人的にツボです。

この南米編に際しこんなエピソードを思い出しました。

ある亡命者の家族が、亡命する際旅行を装う為 
最低限の手荷物だけしか持ち出せ無かったと言う状況で、
祖国の思い出の品に何を持ち出したと思いますか?
それは、祖国の国旗や国由来の品物ではなく
ラグビーペナントだったそうです。
そんなエピソードを思い起こさせる南米編にこれから期待です。
そんなことで今回は、チームと象徴と誇りと
と言うタイトルにしてみました。

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