アートマンさんのレビュー一覧
投稿者:アートマン
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幻の楽器を求めて アジアの民族音楽と文化探究の旅
2010/08/12 10:34
生活の中で楽器を弾くヒト達の、泥臭い、汗臭い体臭が伝わってくる本
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インドと言う国に魅かれ、そしてインド音楽に目覚め、サロードと言う弦楽器を習い始めた著者。
そのサロードに深入りするうちに、そのルーツを追い求め、各国を旅することになる。
そして、数々の不思議な楽器達とすれ違う。
私のお気に入りの1冊。
この著者、社会人になってインドの楽器を始め、どんどんのめり込んで行ったヒトであり、そもそも楽器マニアだったり、学生時代に系統だって民俗音楽を研究した、と言う畑のヒトではない。
むしろスタート時点では門外漢である。
多分、専門家なら、この著者のような探求の軌跡を辿らなくても、もっと効率良く、同じかそれ以上の収穫は得られるように思う。
例えば、そのテの研究家であれば、同業者の横のネットワークなどがあるだろうし、これの研究なら誰が詳しい、どこに文献が集まっている、などの情報もあるだろう。
が、著者はひたすらに行動する。
現地に体当たりで赴き、楽器を追う。
そのひたむきさ、ストイックさが、この本の魅力だろう。
あるいは、著者が足で集めた各種の情報は、専門の研究家からすれば、既に先刻ご承知のことかも知れない。この文献に大体載ってますよ、ぐらいに何か資料を紹介してくれるかも知れない。
仮にそうであっても、この本の魅力が減じるワケではないと思う。
この本からは、楽器だけではない、生活の中で楽器を弾くヒト達の、泥臭い、汗臭い体臭が伝わって来るからだ。
図鑑にはそれがない。
図鑑は無臭だ。
(RT: http://blog.goo.ne.jp/anomaria/d/20041001)
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