生き残りに悩む中高年さんのレビュー一覧
投稿者:生き残りに悩む中高年
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紙の本武器としての決断思考
2012/01/26 00:03
ディベートは意思決定に至る過程の一要素
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
意思決定に至る問題解決プロセスの一要素としてディベートは有効である。特に、研修や講義においてゲームとして勝ち負けを競わせるような体裁をとる場合には、訴求力があると思われる。
ブレーンストーミングやKJ法、シナリオライティング、TOWSマトリックス、そして、米軍や自衛隊のフィールドマニュアルなど。古くから意思決定に至る問題解決のためのツールはいくつも提案されているし、実際に使用されている。
これらのツールの一つとして、ディベートというツールは有効であるし、特にリーダーを目指すビジネスパースンには必須のものであろう。その有効性を提示した筆者には拍手を送りたい。
実際に、裁判ではディベートが実施され社会的な意思決定が下される。しかし、注意しなければならないことは、意思決定に至るプロセスにディベートを用いることができない場合あることだ。
災害対処や軍事作戦のように、事態が時々刻々と変化する場合には、むしろ無益である場合があることに留意しなければならない。
軍隊や警察では、不十分な情報の中で果断に決断していくために指揮官がいる。参謀が限られた時間内に分析し意思決定は指揮官が行う。それに対し参謀が反論することは許されない。
そうでなければ時機を失するからだ。時機を失した決断ほど無益なものは無い。
2012/01/23 20:03
若い時に読んでおきたかった【この一冊】
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
組織の末端管理職として、日々汲々と過ごしている中高年男が、久々に【この一冊】としてお勧めできる本。
若い頃はシステムエンジニアとして、エキスパートを目指し、忙しい中にあってスキルを磨いた日々。それが、なぜ現在報われていないのか、一つの解答を得られたような気がします。
中高年になった今でも、「まだ間に合うかな?」と自問しつつ、自分自身のワークモデルを変えようと決意しました。
この本を読んで、今では管理職として技術のコモディティー化を進め、若者を食い物にしている自分に思い至りました。しかし、若者だけでなく、自分を含む中高年も組織からコモディティー化を要求されているのです。暗黙知から形式知へ、文書化、マニュアル化などはその典型でしょう。今後、ビジネス社会で生き残っていくためには、年食っている分、若者より分が悪いかもしれません。
若者だけでなく、ドッグイヤーと呼ばれる技術革新の激しい業界に身を投じているビジネスパースンにもお勧めします。折角身につけたスキルが陳腐化してしまうことに悩んでいる人は多いはず。
それにいかに対応するか、その助けになるでしょう。
この本が、増刷を繰り返しているのは、それに気づいた人が多いことを示しているのでしょうか?
日本の未来のためにも、そうであって欲しいと願っています。
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