くまごろう1963さんのレビュー一覧
投稿者:くまごろう1963
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毛沢東の大飢饉 史上最も悲惨で破壊的な人災1958▷1962
2012/01/27 16:13
毛沢東主義の暗部を見つめて。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
これまであまり明らかになってこなかった「大躍進」の暗部を、共産党の資料を基に具体的に並べた。これでもかと続く悲惨な事例は、読んでいて落ち込むほどの内容。だが、現代の共産党につながる思考様式なども散見され、中国に関心のある方は、読んでおくべき一冊。
クメールルージュなど毛沢東主義者は、歴史的にも残虐な行動が多いとされるが、その背景にはこの「毛沢東による虐殺」があったことが、改めて痛感させられた。
太平洋戦争最後の証言 第1部 零戦・特攻編
2012/01/29 19:41
まさに「最後の証言」となるだろう。
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「最後の証言」のタイトル通り、高齢化する戦争経験者の最後の証言と言える。第1部は「零戦・特攻」として、聞き語りを繰り広げている。筆者の力量は、これまでの歴史物で十分分かっているものの、改めて手間を掛けた取材ぶりに感服した。
戦争・特攻を美化しすぎることも、また全面否定することもなく、政治的な思惑なく掛かれた珠玉のノンフィクションと評価できるだろう。第2部「陸軍玉砕」、第3部「大和沈没」にも期待したい。
蛍の航跡 軍医たちの黙示録
2012/01/27 16:21
医者としての使命と苦悩。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「蝿の帝国」に続く、「軍医たちの黙示録」第2弾。戦史でもあまり語られることのない軍医たちの行動や気持ちを、小説の形で記している。形は小説だが、聞き取りなどの取材のうえ、かなり現実に基づいて執筆したらしく、戦史に詳しい読者でも違和感なく読めるだろう。
軍医たちは人を救うため医者になったが、色々な事情から、人を殺す場所に投入され、しかし、あくまで医者としての本分を尽くそうとする。帚木氏も医者だからこそ書けた一冊で、戦史文学の金字塔の一つと言っても過言ではない。
虚像 上 覇者への道
2012/01/29 19:34
規制緩和の舞台裏で。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「ノンバンクの帝王」による「大泉内閣」との二人三脚による富の簒奪。華やかな規制緩和の裏舞台を、高杉良得意の冴えた筆致で描写していく。もちろん「見てきたようなノンフィクション」なのだが、かなりの取材を重ねて事実に沿って組み立てていることは良く分かる。当時の政権による規制緩和・構造改革の掛け声を素直に信じた人たち、また無批判に報道していたマスコミの方々にもぜひ読んでほしい一冊だ。
ブラック・スワン降臨 9.11−3.11インテリジェンス十年戦争
2012/01/29 19:26
見てきたような緊迫の描写。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
冒頭のビンラディン暗殺時の大統領と側近の動きは、まさに緊迫の描写。「見てきたような…」は、すご腕の記者に対する賛辞ともいえよう。そのほか9・11から3・11までの10年を、インテリジェンスの視点で振り返った。小説のようなタイトルだが、実は堅めのノンフィクションである。
どこまでが真実なのか、どこからがインテリジェンスなのか微妙な点は多いものの、一読の価値はある。この筆者らしく自慢話も多いが、これも記者にありがちな習性か。とにかく期待は裏切らない内容だ。
自分のアタマで考えよう 知識にだまされない思考の技術
2012/01/27 15:53
人気ブログの発想の秘密。
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ちきりんのブログは時々面白い発想があるので、手に取ってみた。タイトル通りの内容で、常識やメディアの報道、他人の意見などに惑わされない方法を、具体的に並べている。
ネットの意見をうのみにする人が多い昨今、役に立つ一冊だと感じられる。また、メディアの報道の誤り・偏向などを指摘することで、メディアリテラシーの向上にも効果がある。
ただ個人的には当たり前のことばかりで「いまさら感」があったので、★4つとした。
白い人が仕掛けた黒い罠 アジアを解放した日本兵は偉かった
2012/01/27 16:07
毒にも薬にもなる一冊。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
大東亜共栄圏時代の日本の行動を、「白い人(西欧人)の陰謀」というスタンスで捉え直した。高山氏の得意分野だが、本書はアジア各地の原稿を一冊にまとめており、アジアの歴史に興味がる人にはお薦めできる。
高山氏の論理はいつもながら偏見に満ちているが、一面の真理がある。「アジアは軍国主義の被害者」という面しか見ていない左翼系人士には、いちど読むことをお薦めしたい。
とはいえ。本書のスタンスもかなり偏っているので、読んでいいのはそれなりにリテラシーがある方に限定したい。このまま信じてしまうのは、別の意味で危険すぎる。
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