事務員ピークさんのレビュー一覧
投稿者:事務員ピーク
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聖者の戦い
2012/02/10 08:35
一次革命が終わり、本格的な革命が始まる前の有象無象の戦い
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この巻では後の外相にして美食家としても名を残す男、タレイランも登場。
左派と右派、日和見の平原派、さまざまな思惑と視点が交錯する。
議会の争点は、教会の権威と財産に及ぶが、
神の衣をまとって世俗に関わる彼らは一種の怪物だった。
それを懐柔するとなれば、議場でなく密室で政治が決まるのは世の常か。
俺はこの小説で描かれているミラボー像には好意的ながら、現代の思考に照らせば、ここで彼がやっているのは裏談合に他ならない。
実際問題、こうした根回しや事前折衝が無いと物事の議決はできない。
とは知りながら、ロベスピエールの理想家ぶりが少し眩しくもある。
ただ、彼はその潔癖さゆえに恐怖政治を敷き、自分も断頭台に散ったのだが。
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