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山田徳英さんのレビュー一覧

投稿者:山田徳英

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ねじとねじ回し

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本文中の下記ページのマイクロメーターの精度に疑問あり

123頁9行目:「マイクロメーターでは、一万分の一インチまで測定する」
128頁14行目:「マイクロメーターは、一インチの一〇〇万分の一という精度」

《前提》一インチ=25.4mm
《説明》
  一万分の一インチ=25.4÷10000=0.00254mm≒3μ(読みはミクロン)
  一インチの一〇〇万分の一=25.4÷1000000=0.0000254mm≒0.03μ
  19世紀初頭におけるマイクロメーターの測定精度が上記の様な超高精度に出来ていたとするならば、マイクロメーターに使用されているねじの精度は更にその精度の一桁上の高精度に加工されていなけれならなない。
 現在(平成24年)、宇宙産業に使用されている高精度部品の多くでさえ数μ程度の加工精度である事を考えれば、19世紀初頭に上記の様な加工精度が実現できるのは不可能。
よって、原著者が間違えている可能性が大である。訳者も原書を鵜呑みにしてはいけない。

追記:M社のマイクロメーター(測定範囲最大25mm)で測定誤差±0.5μのマイクロメーターを、世界初として発売したのは、平成23年である。

私は、元工作機械メーカーエンジニア。

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