コラム
丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ) 2017年7月号
今月の特集は
『漫画になった文学 第8弾』
『文系でも楽しめる自然科学』
丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ)。今月の特集ページで紹介された書籍を一部ご紹介致します。
気になった書籍はネットストアでご注文も可能です。
(※品切れ・絶版の書籍が掲載されている場合もございます。)
すべての内容を、WEB上でお読み頂けます。


今月の特集(一部抜粋)
『文系でも楽しめる自然科学』
ご存じの方も多いかとは思いますが、ジュンク堂書店三宮店は多層階店舗です。さまざまなジャンルの本がそれぞれのフロアに置かれております。例えば文芸書が欲しい時には二階へ、学習参考書が必要な場合は四階にと、求めるものに応じて向かうフロアが違うわけです。で、五階で業務に当たっているとけっこうな頻度で「五階なんてあったんや~」という声を耳にします。耳にします……。
当店五階に陣を取るのは人文科学・社会科学・自然科学の三ジャンルです。個々の詳解は別の機会に譲るとして、その方面の専門知識を深めようという方が主なお客様となります。来たことなかったという声があるのは当然なのかもしれません。棚数は一Aから二十八Bまで、壁のぐるりもCからYまで、棚棚棚の威圧感です。以前は映画館だったフロアなので、天井の高さが尋常ではありません。あわせて棚も二五〇センチと他階のそれより背が高い。加えていわゆる専門書。敷居が高いのも当然です。ですが怖がる必要はありません。その道のベテランも最初は初心者だったわけで、当時はわかりやすい本から読んでいたはず。棚をとっくり眺めてみれば、手に取りやすいフレンドリーな本もあるのです。
そこで今回は理系書籍の伏魔殿・自然科学のエリアから「文系が読んでも楽しめそうな本」を探してみたいと思います。

のほほん解剖生理学
玉先生(著),大和田 潔(監修)
永岡書店
1,598円(税込)
【内容紹介】
WEB玉塾の解剖生理学のアニメ動画を書籍化。この1冊で解剖生理学の基本がおさえられるように、誰でもイメージしやすいイラストやたとえを盛り込んで解説。今日の玉運勢、WEB玉クッキング、4列クイズなども掲載。
王様のくすり図鑑
木村 美紀(著),Hama‐House(作画)
じほう
1,728円(税込)
【内容紹介】
主人公はくすりの王様に連れられるがまま、体内で奮闘するエキセントリックな姿をしたくすりたちと出会う…。超解釈でくすりの国をのぞき込む、絵巻物的大図鑑。くすりの基礎知識、くすりのキャラクターファイルも収録。
解体新書 復刻版
クルムス(著),杉田 玄白(譯),前野 良沢(譯),中川 淳庵(校),石川 玄常(参),桂川 甫周(閲),西村書店編集部(編)
西村書店
3,240円(税込)
【内容紹介】
安永3(1774)年、杉田玄白と前野良沢らによって出版された日本最初の西洋医学の翻訳書「解体新書」を、初版の初刷りに近いとみられる貴重な版をもとに復刻する。特別対談「「解体新書」をめぐって」も収録。〔初版:東武書林 安永3年刊。
うな丼の未来 ウナギの持続的利用は可能か
東アジア鰻資源協議会日本支部(編)
青土社
2,052円(税込)
【内容紹介】
日本人がこよなく愛すウナギの食文化を絶やさないために、考えを持ち寄り、議論を尽くそうではないか。その趣旨に賛同した各界のキーパーソンらが熱い議論を交わす。2013年開催シンポジウムの内容を忠実に再現した本。
サバイバル猟師飯 獲物を山で食べるための技術とレシピ
荒井 裕介(著)
誠文堂新光社
2,700円(税込)
【内容紹介】
山で獲った獲物を解体し、その場で調理する猟師飯。熊、鹿、猪、鳥類、魚類、穀物などを山中でどうしたら美味しく食べられるのか、著者がマタギから学んだ方法や、独自に編み出したサバイバルレシピを交えて紹介する。2017/07/06 掲載