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コラム

丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ) 2018年1月号

今月の特集は
『「愛書家の楽園」住人達の2017年の読書』
『狩猟の本』

丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ)。今月の特集ページを一部ご紹介致します。
気になった書籍はネットストアでご注文も可能です。
(※品切れ・絶版の書籍が掲載されている場合もございます。)

すべての内容を、WEB上でお読み頂けます。





今月の特集(一部抜粋)



『狩猟の本』

 山に隣接する筆者の住む市は、少し北に登れば市街地でもごく普通にイノシシを見かける。非常に身近な動物ゆえか、冬場になると個人経営のスーパーなどではたまにイノシシの肉を見かける。当然、その辺に現れたイノシシを勝手に捕まえて並べているわけではない。近隣で狩猟を行なう、猟師の方々から仕入れたものだ。
 「狩猟」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、日本昔話に登場するようなマタギのイメージ、あるいは田舎のお爺ちゃんの趣味、といったところだろうか。都会に住む人々にとっては、せいぜい街中に熊が現れた際に猟友会が駆り出された、というニュースで存在を認識するくらいだろう。しかし近年、そうした状況が変わりつつある。
 数年前から、狩猟ブームが続いていると言われている。エコライフへの注目や、野生生物による農作物食害の深刻化による駆除の必要性などにより、これまで高齢化の一途を辿っていた狩猟の世界に、少しずつ若い世代が参入し始めており、関連書も継続的に発行され続けている。冬の狩猟シーズンに合わせ、実用書からコミックまで、狩猟をテーマにした様々な書籍のフェアを展開してみた。
 狩猟ブームの先駆けとなった作品が、千松信也『ぼくは猟師になった』(新潮文庫・七九〇円)である。著者による体験録であり、それまでは「動物を殺す危険で野蛮な趣味」「年寄りがやるもの」というイメージを一変させて大きな話題を呼んだ。単なる体験レポートというだけにとどまらず、自然の中で野生生物の向き合い、命を狙う緊迫感などがひしひしと伝わる筆致も魅力だ。
 続けて登場し、本格的なブームの火付け役になったとされる漫画作品が、二〇 一一年から連載された岡本健太郎『山賊ダイアリー』(全七巻、講談社、各五五 二~五六二円)だ。漫画家と猟師を兼業する著者による、コミカルなタッチで描かれる狩猟の面白さは多くの人の心を引きつけ、狩猟の世界をぐっと身近なものにした。一般的な銃猟のイメージとは違う、エアライフル猟や罠猟を中心に描く新鮮さもあり、気軽に読めるおすすめの作品である。
 この二作品はいずれも、全くの門外漢から狩猟の世界に飛び込んだ様子を描き、それが多くの人には昔話の世界というイメージすらあった狩猟の世界に一気に親近感を抱かせることになった。二作の成功以降、趣味、あるいは仕事としての狩猟の世界を描いた様々な作品が登場することとなる。

(・特集記事内で紹介している著者の方のお名前、プロフィールに一部間違いがございましたので訂正しております。ご迷惑をお掛け致しまして申し訳ございません。2018年1月15日)
(・書標PDFデータ内の誤りを訂正のうえ、差し替え致しました。 2018年1月16日)

2018/01/11 掲載