【アーカイヴ】　第133回　丸善ゼミナール　「出張！名古屋シネマテーク通信　ｖｏｌ．21」

2018年2月15日（木）19時より　１F特設会場にて

（終了しました）

「現在」と「現実」。

言葉としては似ているようで、でも、実際に指し示すのは随分と違う事柄です。
ややエキセントリックに夢と現実の境を描くデヴィッド・リンチと、厳しい生活そのものをドキュメンタリーとドラマが拮抗するように描くワン・ビンとは、直接の関係は全くありませんし、このふたりの優れた才能を比較して考えるということでもありません。
ただ、たまたま同時期に上映することになった作品を通じて、似ているけれども違う言葉が示すことを考えてみることは出来るかもしれないなと考えています。


　そしてまた、まもなく来月には、3月11日がやってきます。
大きな災害の後を見つめて、作り続けられた２本のドキュメンタリー『被ばく牛と生きる』『廻り神楽』。
この２本のドキュメンタリー作品が問いかける時間についてもお話ししたいと思います。
　　　　　　　　名古屋シネマテーク　永吉直之