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店長本気の一押し!『なぜ世界は存在しないのか』

『なぜ世界は存在しないのか』
マルクス・ガブリエル著 
講談社 一八五〇円
「存在する」とは、何らかの意味の場に現象することである。
「世界」とは、すべての意味の場の意味の場、それ以外のいっさいの意味の場がそのなかに現象してくる意味の場である。「世界」が現象する他の意味の場があるとすると、定義に矛盾する。それゆえ、「世界は存在しない」。
この、刺激的かつ挑発的な命題で標榜されるのは、決して「ニヒリズム」ではない。「世界は存在しない」に続けて、ガブリエルは「世界以外のすべては存在する」と主張するからだ。

物理学の対象領域にすぎない「宇宙」を「世界」と同一視する自然主義に反対しながら、ガブリエルは宗教も芸術も語ることができる。「神」とは、「すべてが可能である」という事実のことであり、芸術は「わたしたちを意味に直面させる」存在である。
“わたしたちは、こうして無数の意味の場を絶え間なく移動し続けていて、どこかに行き着いて終わることはない”。
観察者のいない世界にしか関心を寄せない形而上学、すべてを観察者に帰す構築主義の双方を一面的であると否定するガブリエルの「新しい実在論」は、その名に違い、頗る実存的なのである。

「存在しているのは、果てしない意味の炸裂」であるというガブリエルにとって、「世界」は存在しなくとも、否それ故にこそ、世界に存在するものは、限りなく豊穣である。「世界は存在しない」は、「喜ばしい知らせ=福音」なのである。       

2018/02/17 掲載

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