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コラム

丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ) 2018年4月号

今月の特集は
『手紙を書きましょう。』
『ハードボイルドとは何か』

丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ)。今月の特集ページを一部ご紹介致します。
気になった書籍はネットストアでご注文も可能です。
(※品切れ・絶版の書籍が掲載されている場合もございます。)

すべての内容を、WEB上でお読み頂けます。





今月の特集(一部抜粋)



ハードボイルドとは何か?
 それは、音楽好きに「ロックとは何か?」と問うようなものだろう。
 百人いれば百通りの解釈がある。「定義できない」のが定義と言ってもいいほどだ。しかし、聴けば、「これはロックだ」とわかる。あるいは生き方を見ると、「ロックだ」と感じる。
 それと同じだ。読めばわかる。「これはハードボイルドだ」と。それで十分なはずだ。
 だが、時は経った。自分が変わったのか、小説が変わったのか。主人公のたった一言、あるいは無言の行動に、あの背筋から脳天にかけてぞわりと何かが這い上がるような快感が奔った、あのハードボイルドという世界はなくなってしまったのか。「――これはハードボイルドだ」そんなことを感じることはなくなり、いつしか「何も感じていない」ということそのものにも気づくことはなくなっていた。
 原尞が、沢崎が帰ってくると聞いたのは、そんなときだった。それは、必然だったのだ。我々は無意識に飢えていた。十四年ぶりの帰還の知らせは、飢えていたことに気づかせてくれた。炎は完全には消えていなかった。まだ腹の底の底にじりじりと燻っていたものがあったのだ。
 ハードボイルドとは何か?
 もう一度自らに問いかけた結果、燃え滓のようだったそれに、再び火が灯った。そして、一つのフェアが生まれた。「日本を舞台にしたハードボイルドの傑作たち」だ。
 「定義できない」「読めばわかる」とは書いたが、それでも「国産ハードボイルドフェア」を謳う以上、何らかの基準が必要だ。この矛盾を抱えながら、選書を始めた。普段のフェアは、自分が読んだこともないものも含める。ネットで検索し、内容を推測して、これならこのテーマに含めていいだろう、とリストアップする。
 今回のフェアは違う。「読めばわかる」ものを選ぶ以上、自分が読んだものの中から選ばなければならない。その中からかろうじて定めた基準は、「主人公が孤高であること」だった。「孤独」ではない。「孤高」である。孤独だからと言って孤高であるとは限らない。美学といってもいい。己の美学に殉ずる者たちの物語だ。

・・・つづく

2018/04/03 掲載

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