お知らせ ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店/MARUZEN近鉄あべのハルカス店(文具)
フランシス・フクヤマ『新版 歴史の終わり』刊行
1992年に三笠書房より刊行された『歴史の終わり』(原題"The End of History and the Last Man")。ベルリンの壁の崩壊、冷戦の終焉を迎えた1989年に"The National Interest"に発表した論稿"The End of History?"を元とした本書が、議論を巻き起こしたのは周知の通りである。1992年の文庫版、2005年の新装新版、2020年9月1日のこの度の新版(いずれも三笠書房より)と、定期的に刊行され続けていることから、様々な批判にさらされながらも本書が読み続けられているということがわかる。それは、本書が「歴史の終焉」のその先を示しており、いつの世にもつきまとう「時代の閉塞感」が、1989年のその思考へと繰り返し立ち戻らせるからである。
渡部昇一 翻訳・解説、佐々木毅 新版解説、上下巻各2800円、当店社会科学書コーナーにて。
2020/09/01 掲載