フェア 開催終了 ジュンク堂書店 旭川店/MARUZEN旭川店(文具)
開催日時:2020年08月20日(木)~2020年11月15日(日)
宮沢賢治が訪れた旭川も登場する「サガレン」を中心に2020年ノンフィクション大賞ノミネート作品フェア
「オジサンが読んでる」というイメージのあるノンフィクションですが、昨年のノンフィクション本大賞受賞のブレイディみかこ著「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」のヒットで、様々な年代の方や女性の読者も増えてきて、ノンフィクション本の持つ豊かさやおもしろさがより多くの方に伝わっている印象です。事件や事故、人物の歴史、調査報道などのテーマが主流ではありますが、今年のノミネート作品には、終末期のあり方、歴史をたどる紀行ルポ、セクシュアリティ問題なども含まれ、書店の中にあってもそれぞれのジャンルに振り分けられて、普段は置いてある場所がバラバラになっているようなバラエティーさです。そのジャンルの棚の垣根を超えて2020年ノンフィクション本大賞ノミネート作品を集めてフェアを開催中です。ノミネート作品にある梯久美子著「サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する」は、宮沢賢治の行程をたどりつつ、境界の島に惹きつけられた作家と文学、歴史、鉄道を盛り込んだ紀行作品。その中には、賢治が旅の途中で旭川に立ち寄り、残した一篇の詩「旭川。」が生まれた背景も描かれています。
小説の文体よりも、もしかしたらより書き手の人間性が色濃く反映される文章でもあるノンフィクション本は、テーマ以上に好みも分かれるジャンルであると言えます。だからこそ、実物の本を店頭で手にしてページをめくり選んでみてください。幅広く様々なテーマが入り混じる本の中で、自身が気になって手にした本は「もう少し知りたい」という知識欲だけでなく、自分の中で探し続けているテーマが隠れている可能性もあります。読み終えた時、自身の中に残る感想や「答え」を噛みしめるのもノンフィクション本の魅力です。
<2020年本屋大賞ノンフィクション大賞ノミネート作品>
■サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する 梯久美子著 KADOKAWA
■エンド・オブ・ライフ 佐々涼子著 集英社インターナショナル
■女帝 小池百合子 石井妙子 文藝春秋
■聖なるズー 濱野ちひろ 集英社
■つけびの村 噂が5人を殺したのか? 高橋ユキ(タカハシユキ) 晶文社
■ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち ブレイディみかこ 筑摩書房
2020/09/02 掲載
