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コラム

丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ) 2020年10月号

今月の特集は
『いま宇宙がおもしろい ――考える・観測する・行く』
『「日常」を感じられる一冊』

丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ)。今月の特集ページを一部ご紹介致します。
気になった書籍はネットストアでご注文も可能です。
(※品切れ・絶版の書籍が掲載されている場合もございます。)

すべての内容を、WEB上でお読み頂けます。





今月の特集(一部抜粋)





 『いま宇宙がおもしろい ――考える・観測する・行く』

 近年、天文観測技術は爆発的に発展し、人類が観測できる宇宙は半径464億光年にまで広がりました。大発見も相次いでいます。今回の「愛書家の楽園」は、めざましい進展を見せる宇宙研究の本を集めてみました。
先人たちが考えた宇宙
 本題に入る前に、わたしたちの先人が宇宙をどう見、どう考えたか、ちょっとだけ見てみましょう。
 ガリレオ・ガリレイ/伊藤和行訳『星界の報告』(講談社学術文庫・640円)
 1610年刊行。ガリレオは自ら開発した望遠鏡で、月の表面のクレーターや木星の衛星(4個)を発見しました。本書はその図解入り報告です。今なら中学生の自由研究でもできそうな内容ですが、当時は望遠鏡自体が大発明だったのです。まだ天動説の時代で、こののちガリレオはコペルニクス説支持のため異端審問にかけられます。
 シラノ・ド・ベルジュラック/赤木昭三訳『日月両世界旅行記』(岩波文庫・1000円)
 シラノは鼻の大きい剣士としてお芝居などに出てきますが、実は十七世紀の過激な自由思想家(リベルタン)。本書は『星界の報告』の数十年後に書かれた月と太陽諸国旅行譚。冒頭、シラノはコペルニクスやケプラーを引き合いに出して、天動説の友人たちと論戦します。月に行く手段は一種のロケットで、しかも多段式。しかし月や太陽の住民はほぼ人間で、『ガリバー旅行記』を連想させる奇想天外な別世界物語です。
 ジュール・ヴェルヌ/江口清訳『月世界へ行く』(創元SF文庫・680円)。
 SFの元祖ヴェルヌの代表作の一つ、一八六九年。主人公三人は巨大な砲弾に乗って月に向かいます。重力からの脱出速度など、ニュートン力学をちゃんと踏まえています。月にまで行く道のりが長く、けっきょく月には着陸しないのですが、周回軌道を回って月が「死の世界」であることを確認して、地球に帰還します。
 H・G・ウェルズ/中村融訳『宇宙戦争』(創元SF文庫・700円)
 モダンSFの父ウェルズの傑作、一八九八年。「宇宙からの侵略」、タコ型火星人、そしてパニック小説の元祖です。「19世紀末に、こんなことを言っても信ずる者はいなかったであろう……地球は、人間をはるかに凌駕する知能を持つ生物によって、顕微鏡で微生物を調べるように周到綿密に観察されていた……」という冒頭はゾクッとします。
最良の入門書は図鑑

…続く

2020/10/01 掲載

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