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コラム

丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ) 2022年2月号

今月の特集は
『行き台湾、知り台湾』
『わたしの好きなスポーツ本』

丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ)。今月の特集ページを一部ご紹介致します。
気になった書籍はネットストアでご注文も可能です。
(※品切れ・絶版の書籍が掲載されている場合もございます。)

すべての内容を、WEB上でお読み頂けます。





今月の特集(一部抜粋)




 『行き台湾、知り台湾』

 みなさんはどれほど台湾のことをご存知だろうか? 中国の一部なのか? それとも国として独立して認められているのか? 台湾の人たちは親日なのか? 外省人や内省人ってなに? 昨年の芥川賞は台湾出身の方で、同じく昨夏は台湾映画の話題作が豊富であり、オードリー・タンとコロナ封じ込め作戦や、中台関係の軋轢などが話題となった。近くて遠い台湾。2016年4月に「愛書家の楽園」で台湾を特集したことがあったので、今回は20年から21年に刊行されたものを中心に、より現在の台湾に迫り台湾。コロナの状況で現在は台湾へ行くことができない。筆者も台湾へ行ったことがなく、もっぱら本や映画、食べ物でしか知らないが、本稿と店頭のフェアで一緒に台湾へ行く準備をしましょう!
知り台湾 歴史編
 台湾の歴史で私たちが特に知っておくべきこと、それは日本が台湾を統治していたということではないだろうか。1624年にオランダに統治されてから、鄭氏政権時代、清朝統治時代と統治者がかわり、清朝時代の日清戦争を経て1895年から日本が統治するようになった。「日本時代」とは何だったのかに迫る『誰の日本時代――ジェンダー・階層・帝国の台湾史』(法政大学出版局・洪郁如著・3,080円)は、印象論的な「親日台湾」を乗り越え、台湾のいまを知るためには、とりわけ日本が深く関わった時代に正面から向き合う作業が避けて通れないことを教えてくれる。植民地統治は、当時の台湾の人々の生活とその戦後をどのように規定していったのか。本書は語られなかった、書かれなかった日本時代にフォーカスし、個人史と家族史を中心に新たな視座を提供する。同じく当時の日本について書かれた王育徳『「昭和」を生きた台湾青年――日本に亡命した台湾独立運動者の回想1924―1949』(草思社文庫・990円)は、民主化を求めて 介石の独裁と戦った台湾の亡命知識人が、多感な青春期を送った日本時代を回想。封建制が色濃く残る生家への反発、熱誠あふれる日本人教師との交流、大陸から来た中国人への違和感などを描いている。前者は日本統治を批判的に、後者は日本統治時代を懐かしむように描かれている。日本統治時代に台湾を旅行し、そこから着想を得て描かれた佐藤春夫『佐藤春夫台湾小説集――女誡扇綺譚』(中公文庫・1,100円)も形式は小説だが、日本統治時代を知る上での貴重な資料として「歴史編」に加えたい。台南の廃屋を舞台としたミステリー「女誡扇綺譚」、1930年の「霧社事件」を予感させる「霧社」など、台湾でも評価の高まる九篇が収録されている。
知り台湾 政治・社会編

…続く

2022/02/01 掲載

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