フェア 開催終了 ジュンク堂書店 上本町店
開催日時:2022年06月22日(水)~2022年07月20日(水)
「名著・名作再発見!小さな一冊をたのしもう」岩波文庫フェア
2022年岩波文庫「名著・名作再発見!小さな一冊をたのしもう」フェアを今年も展開しております。古典を中心とした古今東西の作品を手軽に読むことができる、岩波文庫。今回のフェアでも色々なジャンルの小説が取り入れられております。例えば、『死に至る病』は、著者のキェルケゴールが掘り下げた、絶望の暗黒面や人間の本質などを哲学的に追求した作品です。ドラマにも出てきたマルクス・アウレーリウスの『自省録』は、ローマ帝国の皇帝であった著者の思想や思い、自省自戒の言葉を書き留めたとされる手記で、深い教訓でいっぱいの作品です。坂口安吾より、『桜の森の満開の下・白痴』。美しい溢れんばかりの桜の木々は畏怖の感情に近いものがあります。主人公はそんな桜の森に現れた可憐で麗しい残酷な女性と出会い…。桜がただ静かに見ていた、二人の男女を描いた悲しくも儚い小説。『萩原朔太郎詩集』は、優しく自然と心に入ってくる詩集です。全体的に柔らかく美しいのですが、詩を理解すればするほど切なく病んだ雰囲気に一気に魅入られていく作品です。他にもたくさんの作品が集められており、存分に堪能できるフェアとなっております。また、フェア書籍を三冊以上お買い上げの方に素敵な読者プレゼントもあります。文庫新刊の棚にて展開中です。
2022/06/23 掲載
