フェア 開催終了 丸善 京都本店
開催日時:2022年07月09日(土)~2022年08月31日(水)
【最終巻発売記念】「ゴールデンカムイフェア」を開催中です!
先日ついに最終巻が発売となった『ゴールデンカムイ』(講談社)。明治時代の北海道を舞台に、「不死身」の異名を持つ元兵士とアイヌ民族の少女が出会い、道内のどこかに隠されたという金塊探しの旅へ出て、いずれも一筋縄ではいかない脱獄囚たちや日本軍、新撰組の残党らと金塊の争奪戦を繰り広げる大人気漫画です。最終巻の発売を記念して、ただいま『ゴールデンカムイ』の作品世界をより楽しむための、アイヌの文化や歴史についての本や、作中にも登場する狩猟や熊、新撰組、土方歳三に関する本などを集めたフェアを開催しております。コミックとあわせてぜひお楽しみください!
フェアの中で担当者がぜひおすすめしたいのは、川越宗一さんの『熱源』(文春文庫)です。第162回直木賞を受賞したこちらの作品は、樺太(サハリン)の地を題材にした歴史小説。
樺太で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフは、開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くし、やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志します。一方、リトアニアに生まれたブロニスワフ・ピウスツキは、ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を話すことも許されず、皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られます。日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着きます。金田一京助がその半生を「あいぬ物語」としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に、樺太の厳しい風土やアイヌの風俗、そして国家や民族、思想を超え、人と人が共に生きる姿が描かれた、読者の心に「熱」を残さずにはおかない書き下ろし歴史大作です。ぜひお楽しみください。
ただいま、京都文化博物館では、「連載完結記念 ゴールデンカムイ展」が開催されています。120点を超えるイラストのほか、作中に登場した民具などの関連資料を多数展示され、冒険・歴史・文化・グルメ・狩猟といった作品の魅力を凝縮した大規模展覧会となっています。フェアと共にぜひお楽しみくださいませ!
「ゴールデンカムイフェア」は、B2話題書コーナーにて8月末まで開催しております。この機会にぜひご覧ください!
2022/07/20 掲載
