フェア 開催終了 丸善 京都本店
開催日時：2022年09月27日（火）～2022年10月31日（月）
【おすすめの京都の新刊】『京都手帖』が発売となりました！
秋になり、少しずつ来年の手帳が発売となってきましたが、毎年大人気の『京都手帖』（光村推古書院）の2023年度版が発売となりました！京都で年中開催されている伝統的な行事や社寺の情報、おいしいおやつ、ローカル情報、地図や路線図まで網羅した、京都に暮らす人はもちろん、観光の人も、すべての京都好きにささげるスケジュール帳です。柄は、京都限定版の「おだんご／ひょうたん」柄と、全国共通版の「水仙／ブラック」柄の2種類です。どちらも表紙はリバーシブルになっていますので、ぜひお好きなお柄でお楽しみください！
他にも、京都のおすすめの新刊で、三枝暁子さんの『日本中世の民衆世界 西京神人の千年』（岩波新書）も発売となりました。「西京神人（にしのきょうじにん）」とは、京都北野天満宮領に居住し、神社と結びついて商工業を営んだ民衆のこと。中世において「神人」は、西京神人以外にも、祇園社（現八坂神社）と結びついた祇園社神人や、近江の日吉社と結びついた日吉社神人など、有力神社と結びついて活動した商工業者が各地に多数存在していたといいます。その中でも本書が「西京神人」に注目するのは、その共同体が現代においても存続し続けているから。中世において為政者であった鎌倉幕府・室町幕府が滅びていった一方で、むしろ幕府に支配される側であった西京神人の共同体が、今に至るまで存続し続けることができたのはなぜなのか？市民・民衆といい得る人々の歴史から探ることで日本中世という時代を現代において捉え直す一冊です。
最後にご紹介するのは、酒井順子さんの『女人京都』（小学館）です。こちらは、女性の生き方や古典、旅、文学など幅広く執筆活動を行い、京都に通い続けるエッセイスト・酒井順子さんが、小野小町、紫式部、清少納言、日野富子、淀君、上村松園など歴史上の女性たち43人の足跡をたどる旅を綴った京都エッセイ＆ガイドです。京都においては、その人ならではの才能を発揮した女性、特別な役割を与えられた女性、世の流れを変えた女性…と、歴史に残る多くの場面で、女性の姿を見ることができるといいます。京都に暮らした女性たちの生き様を知ることは、現代の京都の人々、そして京都の街を知ることでもあり、京都の歴史や文学が新たな視点でぐっと身近になる一冊です。
B1話題書コーナーでは、京都に関するおすすめ本を集めております。ぜひご覧ください！
2022/09/27 掲載
