コラム
丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ) 2022年11月号
今月の特集は
『(エモい)コーヒーテーブル・ブック』
『身体を動かすウェルビーイング 玄関のスニーカーは、あなたと走るのを待っている』
丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ)。今月の特集ページを一部ご紹介致します。
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すべての内容を、WEB上でお読み頂けます。


今月の特集(一部抜粋)
『(エモい)コーヒーテーブル・ブック』
コーヒーテーブル・ブック(Coffee-Table Book)という言葉をご存じですか?
欧米の家庭で、インテリアの一部として、リビングのテーブルに平積みされた分厚い本。
英和辞典にも出ています──
coffee table:コーヒーテーブル《ソファ ーなどの前に置く低いテーブル》
coffee-table book:(客に見せるように置かれた挿絵[写真]の多い)大型豪華本。
(『コンパスローズ英和辞典』研究社)
特に来客時、コーヒーを淹れている間にお客さんに眺めてもらい、会話のきっかけにしたりする本。
画集や写真集が基本のようですが、しばしば、内容の浅い本をくさす蔑称に用いられることもあるようです。ライフスタイルが違う日本ではコーヒーテーブル・ブックを買い揃えるご家庭は多くないでしょうが、ご一興かも。ホテルの部屋や、病院のような待合室のある場所にあってもいいですね。
そして、そうした大型本の中にも、なかなかエモいものがあります。視野を広げると、学術書などにも、コーヒーテーブル・ブックになりそうなものがあります。今回はそんな、愛書家の皆さんのお眼鏡に叶いそうな、「エモい」コーヒーテーブル・ブックを選んでみました。
*「エモい」=「なんとも言い表せない素敵な気持ちにさせてくれる」というような意味
DK社編著/中森拓也訳『グレート・ダイヤリーズ──世界の偉大な日記図鑑』(東京美術・4,620円)
古今東西の有名な「日記」が一堂に会した、すごい本。1500年以前/1500~1700年/1700~1800年/1800年~1860年/1860年~1900年/1900年~1940年/1940年~現在と分類して、網羅しています。
『アンネの日記』『ゲバラの日記』などの歴史的なベストセラーはもちろん、サミュエル・ピープス、クレー、アナイス・ニンなど、聞いたことはあったけど……という有名な日記、『紫式部日記』『奥の細道』(旅日記!)など日本もの、そして狭義の日記だけでなく、レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿、ゴヤのノート、モーツァルトの作曲ノート、ダーウィン『ビーグル号航海誌』、キュリー夫人の実験室ノートなどなど。原爆投下を生き延びた広島の医師・蜂谷道彦の英文タイプ日記まであります。
すべて現物(手書き、タイプや初期の版本)のページ写真を掲載しているので、読むこともできます(原語や筆記体が読めれば!)。さらに「背景」などが添えられていて、立体的に理解できます。
サイモン・ブラックバーン監修/日本語版監修:熊野純彦『図鑑 世界の哲学者』(東京書籍・4,620円)
これも驚き。ナンカイな「哲学者」たちを図鑑にしちゃうとは!
老子(紀元前六世紀)からジュディス・バトラー(1956年~)まで、古今東西の哲学者たちを網羅。肖像画・写真に加え、暮らした土地・場所の風景や時代背景がわかる画像が添えられています。
監修は現代イギリスを代表する哲学者のひとりであるブラックバーン。日本語版も日本を代表する哲学者のひとり熊野純彦教授が監修。
…続く
2022/11/01 掲載
