フェア 開催終了 丸善 京都本店
開催日時:2023年06月12日(月)~2023年07月14日(金)
【読んで楽しい読書論】『編集者の読書論』刊行記念フェアを開催中です!
『編集者の読書論』と聞くと、どんなイメージを持たれるでしょうか?凝った難しい本ばかりが出てくるのでは…?と思われるかもしれません。著者の駒井稔さんは、「光文社古典新訳文庫」の創刊編集長。『編集者の読書論』は、そんな駒井さんがエッセイ風に綴る、読者と同じ立ち位置でもある編集者ならではの「読んで楽しい」読書論です。魅力的な本にどのように出会うのか、挫折した長編作家の作品にはどのようにアプローチしたらよいか…など、私たちが本を選ぶ際に抱える悩みや苦手意識に寄り添いながら、古典新訳文庫をはじめとした古今東西さまざまな本を紹介してくれます。その刊行を記念して、ただいま地下一階話題書コーナーにて、本の中で紹介されている本を集めたフェアを開催しております。この機会にぜひご覧ください!
本書の特徴は、編集者だからこそ知る本の見つけ方・その切り口と、親しみやすい語り口。例えば、「世界の〈編集者〉の読書論」という章では、作家ではなく一人の著名な〈編集者〉を中心に、どんな作家と出会いそこからどんな作品が生まれたのかといったエピソードと共に数々の名作が紹介されていきます。ロシアのトルストイやチェーホフ、フランスのバルザックやヴェルヌ、ドイツのヘッセ…など、名前は聞いたことがあるけれど、なかなか手が出せなかった、そんな名著の数々が作家の人柄と共に紹介されることで、新たな興味を持って見ることができるようになります。また、もう1つの特徴は、著者の駒井さんの語り口です。駒井さん自身も何度も挑戦して挫折していたというトルストイの大作『戦争と平和』は、読了のコツとして別のある本を先に読んで手元に置いておくといいですよ、と書かれているのですが、その最後には「内緒ですよ。」と書かれていたり。まるで隣で友達からおすすめの本を教えてもらっているようなそんな親近感を感じられる語り口で、読んでいると、読んでみたい本がどんどん増えてくる素晴らしい読書案内となっております。
他にも、「世界の魅力的な読書論」の章では、サマセット・モームの「傑作とされていても「一向におもしろくないものがある」」「「飛ばして読む権利」を行使せよ」という話や、ヘルマン・ヘッセの乱読への戒めの話など、さまざまな作家の読書論が紹介されていて、本の読み方や楽しみ方も決して一つではないのだと教えてくれます。
『編集者の読書論』刊行記念フェアは、7月14日頃まで開催しております。今まで知らなかった切り口で面白い本の見つけ方を教えてくれる一冊です。中で紹介されている作品と共に、ぜひお楽しみください。
2023/06/20 掲載
