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コラム

丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ) 2024年8月号

今月の特集は
『家族を持たない/持てない社会』
『ガルシア・マルケス』

丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ)。今月の特集ページを一部ご紹介致します。
気になった書籍はネットストアでご注文も可能です。
(※品切れ・絶版の書籍が掲載されている場合もございます。)

すべての内容を、WEB上でお読み頂けます。





今月の特集(一部抜粋)




 『家族を持たない/持てない社会』

 深刻な事態が継続しています。先に発表された、2023年の日本の合計特殊出生率は1.20で統計開始以来最低の数値となりました。前の年を下回るのは8年連続。東京都に限って言えば0.99という1.0をも切る数値です(ただ、東京は若い人たちが毎年多く流入してくるので、少し割り引いて考える必要はありますが)。
 少子化の危機が叫ばれてからもう30年以上経過しています。「少子化対策」のさまざまな政策もこの間、多く為されてきました。しかし、統計数値に表れているように、それが改善される気配はほとんどありません。なぜなのでしょうか。
 日本の人口推計を見ると、今から約20年後の2040年には、人口全体で約1,000万人減少します。これはほぼ確実な変化です。そしてそのなかでも、特に20歳から64歳までの人口は大きく減ります。お金を生み出すことに中心的な役割を果たす人たちが多く減るのです。そして出生数の予想もいまより少ないものになっています。
 日本はこの確実な変化の只中にいます。このことによって生じる問題はさまざまありますが、特に社会保障に大きな影響を及ぼすことになり、人口割合のなかで確実に増える後期高齢者層を支えることが一層困難になります。どういう対策が必要になるのでしょうか。
 一つめの問いを考えると、若い人たちが家族を持てない、持ちにくい社会構造があることに気づきます。仮に結婚したとしても収入が少なく、とてもじゃないけど子どもを持てない。そしてさらに、非正規雇用で収入が安定せず、結婚すら考えることができない。これでは必然的に「シングル」の男女が増えていきます。また、正社員として働けて、夫婦共働きで頑張っていても、子どもが出来ると、育児を支えてくれる制度などが不十分で夫婦のどちらかが(たいていの場合妻が)退職しなくてはならず、2人目を考えるどころか、第1子の出産にも躊躇しなければならない現実が見えてきます。ここを変えていかなければならない。

…続く

2024/08/01 掲載

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