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コラム

丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ) 2025年5月号

今月の特集は
『本を焼く』
『この人を見よ 2025』


丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ)。今月の特集ページを一部ご紹介致します。
気になった書籍はネットストアでご注文も可能です。
(※品切れ・絶版の書籍が掲載されている場合もございます。)

すべての内容を、WEB上でお読み頂けます。





今月の特集(一部抜粋)




『本を焼く』

 過剰になった本は捨てなければならない。以前いた出版社で20代の数年間、そうした仕事を日々こなしていた。そのときの体験は自分の血となり骨となり肉となり滂沱の涙となって、今でもその記憶に拘泥する。「自分に傷をおわせた相手を信じることができなくとも、自分の傷を信じることはできる」(鶴見俊輔から竹内好への弔辞)。それはいわば出版人としての原点だから、書物の破壊の瞬間を描いた文学などにはいやおうなしに関心が向く。
 「本を焼く」というテーマで、本が失われてきた歴史に触れてみたいと思う。焚書、検閲、禁書、空爆、断裁……。書物はいとも簡単に消えていくのである。
1 書物の破壊の歴史
 フェルナンド・バエス/八重樫克彦・八重樫由貴子訳『書物の破壊の世界史──シュメールの粘土板からデジタル時代まで』(紀伊國屋書店・3,850円)をまず紹介したい。世界各地の書物破壊史をたどった唯一無二の名著である。たとえば抑圧者が書物を恐れるのは、それが「記憶の塹壕」であり、「記憶は公正さと民主主義を求める戦いの基本」だと認識しているからだという。ゆえに書物の破壊は「必ずといっていいほど、規制、排斥、検閲、略奪、破壊という暗澹たる段階を経る」。こうした迫害は現代社会を見渡してもほとんど変わっていないことに気づかされる。
 イレネ・バジェホ/見田悠子訳『パピルスのなかの永遠――書物の歴史の物語』(作品社・5,280円)も欠かせない傑作。約3千年以上の書物の歴史を縦横無尽に行き来し、破壊にまつわるエピソードも数多く取り上げられる。バエスの本には「人間の無関心」が書物を破壊に至らしめたと書いてあり、一方でバジェホの本にも「何世紀ものあいだに、関心の欠如と忘却が、検閲や狂信よりももっと多くの書物を破壊した」とある。わたしたちの無関心や沈黙が破壊を助長する。書物の運命に限った話ではないだろう。

…続く

2025/05/01 掲載

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