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丸善 書店員レビュー一覧3ページ目

丸善 書店員レビューを100件掲載しています。4160件目をご紹介します。

検索結果 100 件中 41 件~ 60 件を表示

丸善 札幌北一条店店員

書店員:「丸善札幌北一条店」のレビュー

丸善
丸善|札幌北一条店

時限紙幣 ロジャー・ホッブズ (著)

時限紙幣

紙幣って本当に爆発するんでしょうか?

著者は本書執筆時、何と25歳。本作がデビュー作で映画化も決まってと期待の新人。
何でもポリティカルコレクトネス、言葉や人種、性別はもとよりちょっとした所作からでも差別を生むべきでない、との考えを大事にしているらしいです(ソースはネット)。
なるほど、この作品でもさまざまな人種が出てきますが、ステレオタイプな悪人がいない、というか、○○に見える人間は悪い奴だ、的な偏見がないように思います。

ゴーストマンはスタイリッシュ&プロフェッショナル&ちょっとシャイなカッコ良さを兼ね備えた男。たまに失敗もするかわいいところもあります。
冒頭から引き込まれるスピード感、グイグイ読めます。
ベタッとした惚れた腫れたもなく、プロが行うタイトな犯罪にググッと焦点を当てたピカレスク小説。

ただ、それだけだと若干ドライ過ぎというか、あっさりしすぎ感は否めません。
そこで一際カッコイイ女先輩ゴーストマンが物語を締めます。

全ページからほとばしるクールなドライブ感、プロフェッショナル魂を感じる良作。続編も翻訳決定らしく、楽しみです。

丸善 札幌北一条店店員

書店員:「丸善札幌北一条店」のレビュー

丸善
丸善|札幌北一条店

ゴーン・ガール 上 (小学館文庫)ギリアン・フリン (著)

ゴーン・ガール 上(小学館文庫)

ロザムンド・パイクも当たり役かと思います

私ごとですが最近結婚しまして、家に変えれば奥さんがいる生活を送っております。
結婚歴の長い諸先輩方には鼻で笑われそうですが、一緒に居るからといって
お互いのことが何でも分かり合えるわけではなく、そこを埋めていくのが
結婚生活の醍醐味なのかも・・・と最近思います。あっ、幸せにやってます大丈夫です。

さて、本書は実話をもとにしているそうで、結婚5年目の若い夫婦、結婚記念日に奥さんが失踪しちゃって旦那が探し回る、出も意外と奥さんのことを知らなくてガクゼン・・というのが大筋っちゃあ大筋なんですが、「じつは○○が××で」という紹介をしちゃうとネタばれになってしまう困ったサスペンスです。
全編コンゲームというか心理戦というか・・これでも若干ばらしちゃってます。
まぁ、ドロッとしてますわ。手放しで面白い!!といえる作品では無いですが、
男性でも女性でもドロッとした小説が好きな方は楽しめるのではないでしょうか。

<以下若干ネタばれ>

レビューを見ると「女はこわい」、「結婚したくなくなる」等々、エイミーをヘイトするものが多い気がしますが、僕はこの小説は「旦那の間抜けぶりを愉しむ」サスペンスとして大いに楽しく読みました。
まだ観てませんが、デビット・フィンチャーの映画が原作に忠実で評判が良いらしいでが、確かにベン・アフレックの隠そうとしてもにじみ出るまぬけ感はナイスキャスティングだと思います。本人も分かってて演じてる、と思いたい。
いやね、女性は復讐する生き物ですから。これはやりすぎかもしれませんがこのくらいやられる覚悟をしなきゃ悪いことしちゃダメですよ、旦那は。
上で男女とも楽しめると書きましたが、是非、世の若い旦那さんは読むべきです。
読んで「キュッ」っとなる感じ(どこが?)を愉しむ「M読」が本書の正しい読み方かと考えます。僕はいまだに背中がなんだかサワサワしてます。

丸善 札幌北一条店店員

書店員:「丸善札幌北一条店」のレビュー

丸善
丸善|札幌北一条店

カウントダウン・シティ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ・ブックス)ベン・H.ウィンタース (著)

カウントダウン・シティ(ハヤカワ・ポケット・ミステリ・ブックス)

フーディーニ(人)の異名は「脱出王」らしいですが・・・

ミステリーなのかSFなのか、カテゴライズも無駄な気がする「地上最後の刑事」の続編、三部作の真ん中。
世界があと77日で隕石衝突により壊滅するのが決定している絶望的状況で、もはや刑事ですらない主人公は古い知り合いに夫探しを依頼される。
こんな自分に何ができるのか?そもそも捜査するのは彼女のために良いことなのか?モヤモヤと疑問を感じつつも結局引き受けてしまうパレス元刑事&フーディーニ(犬)。
世界は前作より一際ディストピア化が進んでおり、インフラは壊滅、ほぼ無政府状態ではあるが、舞台になる架空の街の人々には前作同様、底なしの倦怠感に包まれており世紀末的暴力描写はあまり無い。

本作は二本の軸で形成された作品である。
一本目の失踪事件の捜査はそれなりに謎はありつつも強烈などんでん返しも無く意外とあっさり終了。事件は読者にこの世界を見て回らせるための物でしかない。
主軸は別のもう一本、妹との絆、関係性の変化であり、これは次回最終巻にストーリーを繋ぐための布石であろうと思われる。
ダメな妹のおまえは何があっても自分が最後まで守ると、幼いころ約束したパレスは、その妹が世界を救うことができる組織のメンバーかもしれない、なんて与太話は前作から続けて信用できない。でも、もしかして、ひょっとしたら・・・で幕引き、三巻に引っ張る。

前作と比べてストーリーの足場は弱い。登場人物も印象が薄いし洒落たせりふ回しも少ない、完全に繋ぎの二巻目である。が、ぼくは前作が好きすぎて若干客観性を欠いており、この世界の雰囲気を感じられるだけで幸せ。
これはもう大人の童話である。パレスがフーディーニ(犬)と自転車で移動する描写なんて完全にファンタジー、幻想小説めいていて1980~1990年ころのフランス映画のようでもある。
このシリーズは事件がどうしたこうしたなんかは些細なことで、凄まじいスピードで否応なしに変化してゆく毎日と、残りの日々を生きてゆくにはそんな世界を受け入れるしかない人々やパレスの「日常との乖離」を読む小説だと感じる。
最後はどう始末をつけて終わるのやら、最終巻がもし噴飯ものの結末だったとしても読まざるを得ない使命感を感じる。※この辺も客観性を欠いております
これが「あなたが本を選ぶのではなく、本があなたを選ぶのです!!」ってやつか?
うまく説明できないが本に取りこまれた不思議な感じ。

前作もそうだったが、今作は更に「ミステリー好きの皆さんにお勧めです!!読んでネ!!ぶいっ!!」と全然言えないところが困った変なミステリーである。
でも読んでみようかな、と思った奇特な方がいたら間違っても本作を最初に読んではいけない。前作「地上最後の刑事」は書店にて絶賛発売中。

丸善 札幌北一条店店員

書店員:「丸善札幌北一条店」のレビュー

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丸善|札幌北一条店

冷たい晩餐 ヘルマン・コッホ (著)

冷たい晩餐

なんだか不安になる表紙

あらすじを見てグリーナウェイの「コックと泥棒、その妻と愛人」みたいな話をイメージしていたらぜんぜん違いました。
口にこそ出さないが頭の中では憎まれ口全開、ひねくれ主人公パウル。全身全霊をかけて嫌いな兄貴夫婦との晩餐、途中で主人公の回想が入りながら両者不穏な物を孕みつつパウルの一人称視点で進みます。
気取り屋でスノッブを気取った兄貴もレストランも、小指で皿の料理を指差して気取った説明をたれる給仕(本当にいたら吹き出しそうですが)も嫌いだ嫌いだ!!とのルサンチマン的皮肉屋パウルの語りは所々はニヤリとさせられましたが、人によっては
多少いや~な気分になるでしょう。
で、途中でミステリーで言うところの、いわゆる「信用できない語り手」パターンかも?と考えて読むとまた面白く読めます。結局どうだったのかは秘密。
実は同じアンファンテリブルな諸問題をパウル夫妻と兄貴夫婦が抱えており、
本来はその問題解決のための会食だったのですが、問題が解決するどころか誰も想像しなかった結末へ・・・。
数年前に海外ミステリーで流行った、死人の出ない軽めのノワールミステリーのような、毒々しいがベタベタしていない感じが久しぶりで楽しく読めました。が、読み終わってもぜんぜん爽快じゃないので日の当たる世界の方々には無用な本かと(いい意味で)。
終始女性が強さを発揮しているサスペンス。男はダメですな。

丸善 札幌北一条店店員

書店員:「丸善札幌北一条店」のレビュー

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丸善|札幌北一条店

機龍警察未亡旅団 (ハヤカワ・ミステリワールド)月村 了衛 (著)

機龍警察未亡旅団(ハヤカワ・ミステリワールド)

ずっと読んでるのに龍機警察か機龍警察かでいつも分かんなくなります。

シリーズものの宿命か、どの巻から読んでも面白いよ!とはいい難くなってきた四作目。だがそれは内容の円熟と登場人物の歴史の面白みを意味することであるので、シリーズ読者には問題なし。
とはいえ今作は今までよりテーマが深刻、かつ暗い。語り部の視点変更も多めで
既存巻より読了まで時間がかかってしまった。
今回の「主な敵」はチェチェンのテロリスト集団。
全員女性で構成されており、大儀があれば少女を自爆テロに使うこともいとわない。明らかに実在のテロ集団「黒い未亡人」がモデル。
同時期にリアル自衛隊小説「土漠の花」を上梓した著者のこと、龍騎兵(いわゆるロボ的なもの)を除けばかなり現代テロ事情に即して書かれている、と思う。
今回の掘り下げられキャラクターはパイロットでも沖津でもない、ちょい脇役的な由起谷と城木だが、テロリストのカティアに全部持ってかれた感じ。最後の手紙なんかもぅ涙ものです。
皆さんお楽しみの格闘シーンは今までで一番充実しているし、一作目から見え隠れしていた「真の敵」のごくごく一部が垣間見える。次回作では大きくストーリーが展開するのでは?と思わせるターニングポイント的な内容なのだが・・・・
うぐぐっ、正直に言うと個人的には今作はエンターテイメントとしてはあまり楽しく読めなかったのだ。
テロリズムのドグマを妄信し、自爆することで神に召されるのを心から楽しみにしている少女たちが不憫で不憫で(思い出してもうウルウルしてしまう)、姿のコーヒー談義も息抜き程度、ページをめくるのが辛かった。
禍福は糾える縄の如し、テロリズムに疑問を呈し孤独を選んだカティアくらいは
このあと救われてほしい。
「ロボットっぽいのが出てくるSFアニメっぽい作品」を期待する読者をふるいにかける罪深い作品。つまりクオリティは高く、前四作はこれを書くための下地だったのでは、とも思わせる力作。テロリズムに関しての自分の無知を考えさせられた。

丸善 天文館店店員

書店員:「丸善天文館店」のレビュー

丸善
丸善|天文館店

シンクロニシティ 川瀬 七緒 (著)

シンクロニシティ

虫愛づる姫君×殺人事件!

現在3作目まで刊行されている「法医昆虫学捜査官シリーズ」の第2作目である本作。
トランクルームから発見された腐乱死体。現場には数え切れないほどの蝿とウジがうごめいていた。
「虫の声を聞く」赤堀涼子が、事件の捜査に駆り出され…

法医昆虫学とはなんぞや、という方はまずは1巻目を読んでみましょう。のっけからパンチのある描写が続きますが、それを乗り越えると面白いシリーズに出会えたことに感謝したくなります。

幻想的なものと科学的なものが入り混じった今回の舞台が素敵です。
現場にあった証拠やそこから導き出された仮説などの点と点が、赤堀の捜査により
徐々に線になり事件の真相へと向かっていく様にページを捲る手が止まりません。
赤堀の可愛さ・タフさ・変人度を堪能して下さい。

丸善 天文館店店員

書店員:「丸善天文館店」のレビュー

丸善
丸善|天文館店

その女アレックス (文春文庫)ピエール・ルメートル (著)

その女アレックス(文春文庫)

アレックスの秘密とは・・・

ミステリ大賞6冠を達成した本作。

街中で誘拐されて監禁されたアレックス。それを捜査する刑事。何故アレックスは誘拐され監禁されたのか?

章を追うごとに明かされるアレックスの秘密に驚愕し、ストーリーにグングン惹きつけられますので一気読み必至です。日本語訳も読みやすいので、普段あまりミステリーを読まないという方にもオススメの一冊です。                         

丸善 天文館店店員

書店員:「丸善天文館店」のレビュー

丸善
丸善|天文館店

映画絶景旅! ヨーロッパ編 (JTBのMOOK)

映画絶景旅! ヨーロッパ編(JTBのMOOK)

あの映画はこんな場所で撮影していた

いろんな絶景本が出ていますが、この本は映画のロケ地の絶景をまとめたものです。

好きな映画のロケ地を探してみるのもいいですし、映画のあらすじも簡単にですが載っていますので、面白そうな映画をこの本で探すのものいいかもしれません。

アジア編も出ていますのでそちらもぜひ御覧ください。

丸善 天文館店店員

書店員:「丸善天文館店」のレビュー

丸善
丸善|天文館店

家事がしやすい部屋づくり 本多 さおり (著)

家事がしやすい部屋づくり

部屋を片付けたい!!

部屋を片付けてもなんだか、すっきりしない。大掃除をしたら、なんだか前よりも散らかった気がする・・・そんな人にオススメの一冊。かなり細かい所まで写真付きで紹介されていて、すぐに実践できるものばかり載っています。日々の生活に少しづつ取り入れていける一冊です。

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書店員:「丸善天文館店」のレビュー

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丸善|天文館店

なずな 堀江 敏幸 (著)

なずな

何気ない日々の大切さを描く

ある程度の年齢になってくると、眼を見張るほどの驚きや、価値観がぐるりと反転するような衝撃に、
出会うことはあまりない。
だが、小さな赤ん坊ひとり出現するだけで、人生は激変する。毎日が驚きの連続であり、価値観はめまぐるしく変化する。それはもう、間違いなくそうなる。
本書の主人公も、とある事情から、生まれたばかりの赤ん坊「なずな」と生活を共にすることになる。思うようにならない育児に、疲労はたまる一方だ。
だが、主人公も我々読者も気付いていくのである。子供の成長する姿を見る喜びや、自分を信じきってくれるものへの愛しさや、人間が本来持っている優しさの存在や、自分がいかに周りに助けられて生きているかに。
堀江さんは、静謐な文章で、なずなとその周りの人々の変化を、ゆっくりと描いていく。そんな何気ない日々を読む小説だ。私にとっても、本当に大切な一冊となった。

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書店員:「丸善天文館店」のレビュー

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丸善|天文館店

恋と噓 1 (週刊少年マガジン) (少年マガジンKC)ムサヲ

恋と噓 1 (週刊少年マガジン)(少年マガジンKC)

嘘は許されない。恋はもっと許されない。

ネットで話題の人気作がついに書籍化!

結婚の相手を政府が決める世界。自由に恋愛ができない中、惹かれあう少年と少女。
危険すぎる二人の恋に目が離せません!
そして1巻ラストでまさかの衝撃的な展開が待っています。こちらは単行本でしか読めないので是非。

丸善 札幌北一条店店員

書店員:「丸善札幌北一条店」のレビュー

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丸善|札幌北一条店

異性 角田 光代 (著)

異性

互いにふむふむ。でも結局は異性。

女性側と男性側の見解をそれぞれ交互に繰り広げるエッセイ。これを友人(絶賛片思い中)から勧められて、手に取った。角田光代が巻末に言う、「ケチな男とクチャ食いする男」が途絶えない訳に絶大な支持と拍手を送りたい。きっと、わたしが男性であれば穂村氏の見解にうなずくことが多いと思う。しかしながら、わたしは女であるので角田氏に同意することが多かった。もしや、これは恋愛手引書のようなものなのか?こじらせた経験があってもなくてもぜひ手にとってみてほしい。異性に対して少し寛容になれるかもしれない。

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丸善|札幌北一条店

生まれた時からアルデンテ 平野 紗季子 (著)

生まれた時からアルデンテ

平成生まれのごはん狂

表紙の幸薄美女が織り成す言葉たち。それはひたすらにまっすぐにごはんへの愛なのです。(ただし自炊ができるわけではないようですが)ちょっとしたガイド本にも等しいので、この本を片手に東京のレストランを探索したい気持ちでいっぱいです。また、ロイヤルホストの店員の下りはちょっとしたミステリーのようですよ、ふふふ。

丸善 丸の内本店店員

書店員:「丸善 丸の内本店」のレビュー

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丸善|丸の内本店

星間商事株式会社社史編纂室 (ちくま文庫)三浦しをん

星間商事株式会社社史編纂室(ちくま文庫)

気軽に読めてかつ読後感がスッキリした小説

もうすぐ年末年始休暇という方も多いかと思います。
ということで、今回はのんびりしたいときにぴったりの、気軽に読めてかつ読後感がスッキリした小説をご紹介いたします。

本作は、一見企業小説と見紛うタイトルですが、中身にお堅い要素はほぼありません。
とある中堅商社の社史編纂室に配属された面々が、自社の歴史をひも解く姿を中心に、彼らの日常を笑いあり涙ありで描きます。

特に私がオススメしたいのは、主人公の29歳独身女性のリアルな描写。
私事で恐縮ですが、著者の三浦しをん氏とは同じ大学の同じ学部出身で、同じく女子校出身ということで共通点が少なからずあり、著作を読むたびにきっと同じようなキャラクターの人間に囲まれて学生生活を送っていたに違いない、と勝手に親近感を覚えています。

本作も、女子校出身者が陥りがちな趣味を中心とした女性のコミュニティーや、年齢を重ねて人生のイベント(特に結婚)を迎えることでそのコミュニティーのバランスが少しずつ崩れていく姿を、恐らく実体験に基づいて描いていて、読みながら「あるある!」と頷いてしまうことしきりでした。

女子校に通っていた方はもちろんのこと、そうでない方には女子校出身者ってこういうかんじなのか、と秘密の花園を覗くような楽しさも味わえると思います。

タイトルの通り社史の編纂を軸にストーリーは進みますが、「女子校出身者あるある」としても楽しむつもりで読んでいただくのもオススメできる一冊です。


(評者:ハイブリッド総合書店honto ネットストア担当 AT)

丸善 丸の内本店店員

書店員:「丸善 丸の内本店」のレビュー

丸善
丸善|丸の内本店

「なぜか売れる」の公式 理央 周 (著)

「なぜか売れる」の公式

なんで「あの本」はこんなに売れるのだろう?

なんで「あの本」はこんなに売れるのだろう? 「この本」はあまり売れないのだろう?
長年書店で働いていますがそう思うことが、多々あります。
本に限らず、この世に出回っている商品や儲かっている店についてなんで?なんで?と思うこともしばしば。

商品や店が、どう仕掛けたら売れるのか、なぜ売れるのかが、とてもわかりやすい言葉で語られています。

商品の機能や性能ではなく顧客にいかに価値があると思わせるか。思わせるためにどうするか。新しい市場をゼロから作るのではなく、市場にあるよく知っているものを組み合わせたらどうなるか。

など具体的な事例をもとに分かりやすく解説されており、あの企業の高級路線はこう言う思惑があるんだな、あの商品が売れるのはイメージが価値として見られているんだな、などなど売れる秘密がわかります。

「あの本」を売るために策を考えたいと思います。


(評者:丸善丸の内本店 1階一般書フロア 村山)

丸善 丸の内本店店員

書店員:「丸善 丸の内本店」のレビュー

丸善
丸善|丸の内本店

ニコニコ哲学 川上量生(著)

ニコニコ哲学

川上さんの魅力がたっぷり詰まった1冊

この本はKADOKAWA・DOWANGOの会長である川上量生さんが、ウェブメディアのcakesで連載したインタビュー原稿をまとめたものだ。会員制、有料のウェブメディアでの連載だったこともあり、就職活動に関してとある会社を実名で批判したり、ニコニコ動画のUIはわざとユーザーが嫌がるように作っているというような、絶対に他のインタビューでは語らないような危険な話題にも踏み込んでいる。

もちろんKADOKAWAとDOWANGOの経営統合についても語っている。IT企業と出版社という異業種間の経営統合にどんな意味があるのだろう?と思っていたところ、川上さんもよくわからないといっているのには笑った。でもよくわからないからこそ、おもしろいし、競合相手がいないので、独自のポジションを築くことができる。という発想には驚かされた。

インタビューを読んでいると、川上さんの頭の切れのよさと、発想の豊かさ、深さに驚かされる。メディア論からクリエイティブ論。国家論から人類の未来まで、思いもよらない話が次々と飛び出してくる。その一方でやりたいことを聞かれたら「もっと寝たい」だとか「とくにない」とかいうので、そのギャップがまたおもしろい。川上さんの魅力がたっぷり詰まった1冊である。


(評者:丸善丸の内本店 ビジネス書担当 田中大輔)

丸善 丸の内本店店員

書店員:「丸善 丸の内本店」のレビュー

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丸善|丸の内本店

被災地デイズ 矢守 克也 (編著)

被災地デイズ

災害に遭遇した時、最適な状況判断ができるか?

災害に遭遇した時、最適な状況判断ができるか? 本書のロールプレイング形式の問いの殆どに思考停止してしまった。

「Q1 自宅で地震に遭遇。10分後に津波が来るという。近所には一人暮らしのおばあさんがいるが様子を見に行く? Yes or No」


といった問いが、時には会社の管理職、時には自治体職員、あるいは報道関係者の立場にあると想定して次々に提示される。正答はない。それでも、東日本大震災や阪神淡路大震災の経験に基づいたシチュエーションごとの解説は災害発生後にどのように行動するか考える助けになる。普段からの災害対策が必要であることは分かっているつもりだったが、非常持ち出し袋の準備や避難経路の確認という程度だった。現実にはいつ、どこで被災するか分からない上に避難中や避難所でどんな問題があるか分からない。震災の直後は誰もが、その時の反省を踏まえて、備えることを考えるが、時とともに日々のことにかまけて、次に震災が起こっても似たような行動しかとることができない。この本を読んでみて、災害とはこんなにも非日常なのだと理解した。防災や避難だけが災害対策ではない。非日常を乗り切る覚悟を持ちたい。


(評者:丸善丸の内本店 和書グループ 伊藤美保子)

丸善 丸の内本店店員

書店員:「丸善 丸の内本店」のレビュー

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丸善|丸の内本店

ママだって、人間 田房永子 (著)

ママだって、人間

田房永子さんの2作目の著書

一昨年大変話題となった『母がしんどい』(新人物往来社)の著者、田房永子さん。この本は今まであまり表面化していなかった母娘関係の悩みにスポットライトを当てた本で、この本の出版を機に色々なメディアで、いわゆる毒母・毒親の問題が取り上げられるようになりました。その田房さんの2作目の著書が、この『ママだって、人間』です。
この本も前著と同じく、今までたくさんの人が思い悩みつつも口に出しにくかった「ママであること」に対するモヤモヤが妊娠・出産を経験したての田房さんの立場から綴られています。

出産の痛み、産後の身体の変化、とにかく眠れない産後初期の赤ちゃんとの生活…育児書にはサラリとしか書かれていない産前産後の様々な出来事、そして夫をはじめとする周囲の人々の言動は、ただの「私」だった田房さんを、否応無く「母」にしていきます。田房さんがすごいのはそのことに疲弊しつつも、周りに流されることなく、また自分を守りすぎるのでなくきちんと自然であろうとし続けることです。人生に対するこういう姿勢は、産む産まないとか、男だ女だとか関係なく、我々に必要なのではないか、としみじみ考えさせられる一冊でした。


(評者:丸善丸の内本店 実用書担当 望月あゆ美)

丸善 丸の内本店店員

書店員:「丸善 丸の内本店」のレビュー

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丸善|丸の内本店

「最悪」の医療の歴史 ネイサン・ベロフスキー (著)

「最悪」の医療の歴史

古代~近代に至るまでの色々な治療例

本書には、古代~近代に至るまで実際に行われた色々な治療例が紹介されている。現在ではどれも信じられないような方法が真剣に用いられていたようだが、治療を受けた患者にとってはまさしく「最悪」な医療そのものだったのではないだろうか。
しかし、これは我々にとっても他人事ではない。
以前よりも診断基準、治療方法、倫理観は向上しているとはいっても、見直しは現在でも続いている。また、日常の診療の場においても実際に誤診などによる治療法の選択ミスもおきている。患者側にセカンド・オピニオンなどの選択肢はあっても軽度な症状であればあるほど実際にはなかなかできることではない。
不安を煽るようだが本書を読み歴史を振り返る事で、これまでの医療に対する考え方がかわるかもしれない。心配性の方はくれぐれも気をつけてお読み下さい。


(評者:丸善丸の内本店 理工・医学書担当 工藤誠也)

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企画は、ひと言。 石田 章洋 (著)

企画は、ひと言。

思考錯誤を繰り返す日々を打開するヒントになる一冊

駆け出しの頃は、とにかく企画を作る事が苦手なダメ企画マンだった著者が、どのようにしてヒットする企画を生み出せる売れっ子放送作家になったのか? そのきっかけとは何だったのでしょうか?
著者曰く、ウケる企画はみんな「ひと言」であるといいます。ヒットに共通するのは、その物事に対してひと言で言えるという。
例えばトヨタ「プリウス」をひと言でいうと「地球にやさしいエコカー」や、AKB48とは「会いに行けるアイドル」というように「ひと言で見える=イメージできる」ものであり、優れたアイデアは必ずひと言でいえるそうです。
でも、ひと言でいえるには、言葉のセンスみたいなも物が必要なのではないか?「私にはセンスがないから・・・。」と思ってしまいます。
しかし「見えるひと言」にセンスは不要だと著者は言います。では、なぜ企画は「ひと言」でうまくいくのでしょうか?
そのひと言を表すには、5つのSがポイントだそう。
そして、更には、ウケるアイデアの5原則、アイデアをひと言にまとめる技術や、“なぜひと言でいうとうまくいくのか?”“ひと言でいうには、どうすれば良いのか”というノウハウが細かく紹介されています。
今までアイデアを出すために、頭を絞りに絞って悩んで思考錯誤を繰り返す日々を打開するヒントになる一冊です。


(評者:丸善丸の内本店 ビジネス書担当 伊賀並寛子)

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