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ジュンク堂書店 書店員レビュー一覧

ジュンク堂書店 書店員レビューを100件掲載しています。120件目をご紹介します。

検索結果 100 件中 1 件~ 20 件を表示

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

メシマズ狂想曲 秋川滝美 (著)

メシマズ狂想曲

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

「居酒屋ぼったくり」シリーズなどで人気の著者の最新作がついに発売された。今回の作品もこれまでのものと変わらず読む人を温かい気持ちにさせる作風だ。
主人公滝田和紗は、仕事はバリバリこなすが、それ以外の事についてはどうもイマイチな34歳独身、彼氏なし。それでも持ち前の負けん気の強さで何とかしようとする彼女の姿が、思わず自分自身と重なってしまう。
一方で十年来の職場のライバル・村越豪との料理バトルにも注目が集まる。初めは全く何もできなかった2人だが、腕を上げていくにつれて生じてくる互いへの対抗心や恋のかけひきなど、こちらも見どころ満載だ。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

ぼくのミステリ・クロニクル 戸川 安宣 (著)

ぼくのミステリ・クロニクル

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

80年代末からのいわゆる新本格ミステリブームを支えた編集者の一人であり、東京創元社の社長も務めた戸川安宣氏の回顧録。退職後は吉祥寺でミステリ専門書店も運営し、「読む・編む・売る」を究めたミステリ人生を振り返る。
 翻訳出版の裏話や、有栖川有栖・北村薫など東京創元社からデビューした作家たちとの交流も、もちろん楽しいが、幼少期からの読書体験もとても興味深い。昭和22年生まれの著者は、創元推理文庫の創刊直後からほぼリアルタイムで読んでおり、社会派が主流であった国内ミステリの状況を含めて、貴重な証言が満載。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

我ら荒野の七重奏 加納朋子 (著)

我ら荒野の七重奏

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

バリバリのキャリアウーマンである主人公がPTAを舞台に大暴れした『七人の敵がいる』(集英社文庫・620円)。その続編で中学生になった息子が吹奏楽部に入った本作では、ミセス・ブルドーザーこと陽子の活躍(?)の場は吹奏楽部の親の会へと変わった。子どもたちの活動を支えるための舞台裏は、お金も手間もかかり人間関係もいろいろあって、ドロドロしていたり痛快だったり笑えたり泣けたりと忙しい。3年間の奮闘を綴る、親が主役の部活動小説。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

雨の自然誌 シンシア・バーネット (著)

雨の自然誌

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

本を開いてみると、レイ・ブラッドベリが代表作『火星年代記』にしるした火星の雨の描写から始まっている。
大地から空へ、空からまた大地へと循環する水の粒の仕組みや、この事象が抱える問題、環境における役割などについて、気象学や自然科学の分野だけでなく、人の暮らしや文化の視点からもアプローチを試みた本だ。
あの時代に、あの国に、あの人の上に降った雨は、そのときどきにより恵みにも災いにも、ささやかな思い出にもなって、記憶や記録に刻まれ残されてきた。多彩なエピソードから浮き彫りになるのは、今日の雨降りの仕組みには人間の日々の営みも影響しているということ。
わずかながら、日本の和傘も本文中に顔を出す。
人も自然の一部であるからこその、身近で親しみ深い、ひとごとではない「自然史」にふれる一冊。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

世界建築大全 より深く楽しむために ジョナサン・グランシー (著)

世界建築大全 より深く楽しむために

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

建築の本だと思ってページを繰れば、いきなりメソポタミアの階段ピラミッドで始まる。ルネサンスの宮殿と1700年代の噴水と20世紀の礼拝堂が一堂に会したこの本は、建築物を芯に編まれた「歴史図鑑」と呼ぶのが相応しい。工法や装飾の変遷以外にも当時の壁画や周辺世界の歴史年表などが記されているので、世界史の副読本としても楽しめる。雨風をしのぐためなら屋根と壁さえあれば事足りるというのに、日干し煉瓦を手で積んでいた人類は摩天楼を易々と造るまでに進化した。建築の歴史を見るとヒトの貪欲さが恐ろしくも感じられる。
 最後になったが函も出色の出来。建築に興味がない方も一度「触れて」みて欲しい。贈り物には最良の一冊だ。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

「里山」を宮崎駿で読み直す 森と人は共生できるのか 小野俊太郎 (著)

「里山」を宮崎駿で読み直す 森と人は共生できるのか

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

「山紫水明の地が、実は他国の水を消費する事で成り立つ国」であり、その上「自分たちの水は汚れていて、ゴミだらけになっている」という現状認識から、「美しい国、日本」のようなイメージに対するカウンターパートとして、宮崎駿の映画を幾つか引き合いに出して論じている。例えば『もののけ姫』のラストシーンにおける、「サンは森で、わたしはタタラ場で暮らそう、共に生きよう」というようなアシタカの結論は、タタラ場と森双方の問題を宙吊りにしているだけだと指摘し、「一時的な境界線でしかない」という。それは、宮崎駿が「自然は偉大で、人に優しく、動植物は平和に共存している」というような自然観を嫌っているからこその宙吊りであった。
明治期における「風景の発見」(柄谷行人)から一世紀経ち、一九九〇年代後半、詩歌や絵画に共通する理想郷として新たに回顧・発見された「里山」や「里海」を再構築する端緒ともなる宮崎駿論である。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

月9 101のラブストーリー (幻冬舎新書)中川右介 (著)

月9 101のラブストーリー(幻冬舎新書)

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

「月9」とは、フジテレビ系の月曜日夜9時台のドラマ放送枠のことである。
1980年代後半の「業界ドラマ」から始まったこの枠は、90年代初めからはいわゆる「トレンディドラマ」の枠として高視聴率をたたき出し、俳優にとっても出演することがステータスとなった。
都会を舞台にした若い男女の華やかな恋愛ドラマ、人気俳優やアイドルの起用、最新ファッション、印象的なテーマ曲…人気の出る要素はいろいろあったが、皆が夢中になったのはそれ以上のものが「月9」にあったからではないだろうか。ドラマは時代の空気や気分を反映する。
録画やオンデマンドで、いつでも見たいものを見られる便利な世の中にはなったが、その「月曜日」の「夜9時」でないと見られない、その時に見てほしい、という作り手の気概、切実な思いが感じられるジャーナリズムとしてのドラマがなくなっている、と著者は指摘する。
TVドラマを通して昭和から平成のTVの歴史を振り返ることができる1冊。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下 (ハヤカワ文庫 SF)ピーター・トライアス (著)

ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下(ハヤカワ文庫 SF)

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

第二次世界大戦で日独の枢軸国側が勝利した世界で、日本に支配されるアメリカが舞台。陸軍検閲局勤務の石村紅功大尉は、消息を絶ったかつての上官を探す、特別高等警察の槻野昭子課員の訪問を受ける。心ならずも共に上官を探す二人を待ち受けるものとは。舞台設定はP.K.ディックの『高い城の男』を思い起こさせる。
日本のポップカルチャーに大きな影響を受けた著者による架空の「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」は、同じくディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(と、それを原作とした映画「ブレードランナー」)の世界にも通じるものがある。著者が自ら「『高い城の男』の精神的続編」(解説より)と呼ぶ本作は、21世紀の現在に現れるべくして現れた「続編」と言えるだろう。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上 (ハヤカワ文庫 SF)ピーター・トライアス (著)

ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上(ハヤカワ文庫 SF)

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

第二次世界大戦で日独の枢軸国側が勝利した世界で、日本に支配されるアメリカが舞台。陸軍検閲局勤務の石村紅功大尉は、消息を絶ったかつての上官を探す、特別高等警察の槻野昭子課員の訪問を受ける。心ならずも共に上官を探す二人を待ち受けるものとは。舞台設定はP.K.ディックの『高い城の男』を思い起こさせる。
日本のポップカルチャーに大きな影響を受けた著者による架空の「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」は、同じくディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(と、それを原作とした映画「ブレードランナー」)の世界にも通じるものがある。著者が自ら「『高い城の男』の精神的続編」(解説より)と呼ぶ本作は、21世紀の現在に現れるべくして現れた「続編」と言えるだろう。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街 スポーツでこの国を変えるために 天野 春果 (著)

スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街 スポーツでこの国を変えるために

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

Jリーグで「ホームタウンで大きな貢献をしているクラブ」6年連続1位に輝く川崎フロンターレ。その快挙を支えるのがクラブのプロモーション部部長の天野氏だ。
 『宇宙兄弟』とコラボしたイベント「宇宙強大2DAYS」では国際宇宙ステーションとの生中継を成功させるなど、常に来場者の想像の斜め上をいく企画で盛り上げてきた。不可能に思えた案が、出会った人々を巻き込みながら実現していく様はスポーツの可能性を示してくれる。
 川崎在住以外の方にもご一読いただくと伝わるだろう。妬ましさなど超えて、純粋に川崎が羨ましいのだ。こんなプロスポーツクラブが地元にあったらと思わずにはいられない。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

魔女の12カ月 飯島 都陽子 (著・絵)

魔女の12カ月

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

J・K・ローリングの描く魔法使いの物語が、世界を賑わせている今日この頃。ここ日本でも、古き良き時代の魔女について理解を深められる、魅力的な書籍が刊行された。
本書は30年以上にわたって著者が発行してきた、『魔女通信』を纏めたもの。自然からの恵みを最大限に利用して生きていた魔女たちの、暮らしと知恵を季節の流れに沿って紹介する。
横浜元町の商店街には、著者が営むハーブと魔女の専門店「グリーンサム」が佇む。植物などの香りがほのかに漂う店内は、不思議な雰囲気に包まれている。手作りのキッチンウィッチやハーブティーなど、ここでしか手に入らないものも多数あるので、読後に足を運ぶことをお勧めしたい。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

あなたの知らない美しく怖い花言葉 池上 良太 (文)

あなたの知らない美しく怖い花言葉

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

このタイトルを見て好奇心を抱いたのはおそらく私だけではないと思う。黒地に赤い字でひたすら花の名前が書かれている裏表紙は特に恐怖感を煽っており、怖いもの見たさを擽られる。
 中身は綺麗な花の写真に絶妙なバランスで花言葉が添えられており、自然とページをめくる手が進んでいく。例えば、【アネモネ】の花言葉は「嫉妬のための無実の犠牲」というまさに美しく怖い言葉だし、秋に咲くムラサキ色の花【トリカブト】は「復讐」というわかりやすい意味が込められている。花束を人に贈る際良い言葉を調べることは多くても、マイナスな意味のものを調べる機会は無いため、新鮮味があり面白いなと感じた。
他にも【キノコ】「わたしはあなたの全部を信用できない」や、【パセリ】「死の前兆」など、身近な植物にも花言葉が付いており、話のタネにはもってこいだ。
そもそも何故、そんな意味なのか。花言葉の多くは海外で付けられている事が多いためで、その成り立ちも本書には紹介されている。花にはそこまで興味がない方でも楽しめること間違いなしである。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

シャクルトンの大漂流 ウィリアム・グリル (作)

シャクルトンの大漂流

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

1914年8月8日、イギリスの探検家アーネスト・シャクルトンと26人の勇敢な隊員たちは、エンデュアランス号に乗って南極大陸横断の探検へと出発した。しかし、希望に満ちたその探検は、南極の流氷に行く手を阻まれ、ついには氷の圧力によって、エンデュアランス号が沈没して終わりを告げる。
そこからの帰路は、想像を絶する困難な探検となった。7日7晩かけての犬ぞりでの行進、数か月の不安なキャンプ、流氷が漂う冷たい海の危険な航海。偉大なリーダー・シャクルトンの優れたリーダーシップやその不屈の精神が、個性あふれる隊員たちをまとめ、幾多の絶望的な状況を乗り越える力となり、ついには全員を無事生還させることに成功した。
 以前、新潮社から刊行されていた『エンデュアランス号漂流』という本が、本書の原作といって良い作品である(現在は品切れで入手困難になっているのが非常に残念だ)。本書はその名作の良き副読本となるだろう。いずれも、シャクルトンとその仲間たちへの深い敬愛の感じられるすばらしい作品だ。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

比ぶ者なき 馳星周 (著)

比ぶ者なき

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

大化の改新から壬申の乱を経て、都は飛鳥に移り、天武天皇没後は皇后が持統天皇となり、鎌足の子、藤原不比等らを使い、大宝律令をつくり、都は藤原京に移る。持統天皇後の文武天皇は若くして亡くなり、母が元明天皇となり、唐の長安を模した平城京をつくる。こうして古代国家から、天皇を中心とした律令国家が完成する。
この物語は、持統天皇即位から平城京成立にかけての藤原不比等の姿を描いています。
読み始めてすぐに、この時代の歴史をほとんど忘れているのに気づきました。他の歴史小説ではそのまま読み進めますが、この作品はそうもいきませんでした。慌てて日本史の教科書などを引っ張り出して、ざっとおさらいしてから再度読み始めると、一気に面白さが加速しました。
不比等は壬申の乱の影響で、高位の官職にすぐに就くことができなかったのですが、その間に帰化人から唐や朝鮮の文化や政治を学び、知識を蓄えます。そして、雌伏の時期にとんでもない野望も蓄えていきます。
稀代の策略家、不比等が天皇も操って、すべての権力を握るために歴史を動かしていく姿に、ここまでするのかと思いながらも、どんどん惹きつけられます。持統天皇とのお互いを利用しようと企む駆け引きのすさまじさ、また、ライバルたちとの激しい権力闘争も読みごたえがあります。
登場人物も馴染みのある人物が出てきます。柿本人麻呂は不比等の策略に重要な役割を果たし、長屋王は最大のライバルとして登場します。
古代が舞台のノワール小説、たっぷり堪能してください。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ 中村 竜太郎 (著)

スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年11月号より

著者は1995年から20年にわたって、週刊文春のエース記者だった人物。政治や芸能ネタから殺人事件まで、大手新聞社やテレビ局が報じないスクープ記事を連発する雑誌編集部の裏側が、生々しく描かれている。記者クラブにも属さず、支局もない。同僚はいるけれどお互い競争相手のため、今どんなネタを追いかけているのか全く不明といった具合で、一匹狼で活動する週刊誌記者の生態はまさに独特だ。

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

ミズーラ 名門大学を揺るがしたレイプ事件と司法制度 ジョン・クラカワー (著)

ミズーラ 名門大学を揺るがしたレイプ事件と司法制度

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年11月号より

米国では今、キャンパスレイプが社会的問題として取り上げられている。この書籍は、2010年から2012年に、北西部モンタナ州の大学都市ミズーラにて多発したレイプ事件を、詳細な取材を通して纏めた作品である。レイプは日常的にありふれた犯罪であるにも関わらず、実情があまり知られていない。8割以上が顔見知りの犯行であるという驚きの事実や、被害者が事件後にも受ける様々な苦痛、被害者への中傷的偏見、加害者の罪の意識の欠如、司法制度の矛盾など、数多くの問題点を浮き彫りにする。

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

経済学者日本の最貧困地域に挑む あいりん改革3年8カ月の全記録 鈴木 亘 (著)

経済学者日本の最貧困地域に挑む あいりん改革3年8カ月の全記録

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年11月号より

日本の最貧困地域とは、大阪市西成区あいりん地域(釜ヶ崎)のこと。著者は日本銀行を退職後、経済学者に転身し、社会保障関係を主に研究してきた。2012年、テレビ番組で共演した橋下徹大阪市長(当時)からブレーンに誘われ、西成特区構想の中心的役割を任されるに至る。行政も住民も、全員参加でおこなったまちづくりの活動には多くの障壁が待ち受けていた。本書には顧問として奮闘した3年8か月の全てが記されているのだが、この地域にまつわる問題の根っこの深さがあらためてよくわかる内容になっている。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

インターネットは流通と社会をどう変えたか 阿部 真也 (編著)

インターネットは流通と社会をどう変えたか

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年11月号より

この十数年、わたしたちの日常にインターネットが急速に普及したが、本書では流通経済分野における情報化の「暗い面」と「明るい面」両方を論じ、今後どのような可能性が考えられるかを研究した1冊。ネット通販やSNS、企業の環境配慮行動の発信など、十四人の学者が問題意識を持って、様々な角度から切りこんだ内容となっている。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

デジタル・ゴールド ビットコイン、その知られざる物語 ナサニエル・ポッパー (著)

デジタル・ゴールド ビットコイン、その知られざる物語

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年11月号より

著者はニューヨーク・タイムズ紙の記者で、フィンテック関連分野に詳しいという経歴。本書は、ここ数年間に仮想通貨として知られるようになったビットコインの草創期から2014年初頭までを追ったものである。日本ではこの年に起きたマウントゴックス破綻事件による外国人社長の記者会見が記憶に残っているが、ビットコインの構想が出されてから、実際の取引が実現していくまでにも多くの人々が関わり、多くの紆余曲折があったことをもとに書かれている。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

ユーロから始まる世界経済の大崩壊 格差と混乱を生み出す通貨システムの破綻とその衝撃 ジョセフ・E.スティグリッツ (著)

ユーロから始まる世界経済の大崩壊 格差と混乱を生み出す通貨システムの破綻とその衝撃

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年11月号より

壮大な実験であった単一通貨ユーロに陰りが見え始めてはや10年。様々な要因を挙げて、この実験が失敗に終わりつつあり、世界経済の阻害要因たる実態を分析する。邦訳版には特別寄稿としてイギリス国民投票の結果を受けた形で40ページにわたり追加されている。
「ユーロを構築した経済学の誤り」として、伝統的な議論を批判する点が興味深い。発言する学者の名の通りかなり辛辣な表現を用いつつも政治的共同体たるEUの重要性を説く。

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