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ジュンク堂書店 書店員レビュー一覧

ジュンク堂書店 書店員レビューを100件掲載しています。120件目をご紹介します。

検索結果 100 件中 1 件~ 20 件を表示

書店員:「ジュンク堂書店福岡店スタッフ」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|福岡店/MARUZEN 福岡店(文具)

愛に乱暴 上 (新潮文庫)吉田修一 (著)

愛に乱暴 上(新潮文庫)

隙あらば頁をめくりたい

あれほど声高に非難されても不倫の話題はつきず、ゴシップとしてはもはや飽和状態ともいえる昨今。
それでも昔から他人の不幸は蜜の味とはよくいったもので、安全な場所から他者を責め立てたり、自らの生活に重ねあわせて都合のいい夢をみたりすれば、心は暗い甘やかさに満ちていく。
そういう暗い魂胆で手にとった本著だったが、読了前後でその印象は大きく変化した。
頁をめくりたいという衝動理由が、夫が不倫に至った経緯や結末を知りたいという好奇心からだったのが、とあるシーンを境に、「この物語はいったいなんなんだ」という思いからになった。
主人公の桃子に対しては、日常を保つことにだけにこだわりがあるようにおもえて、なかなか人間的な魅力を感じることができなかったのだが、読み進めるほどにそういった印象からずれていく。
最終章、彼女の魂の叫びのような言葉は、ただただ、胸をうった。
これはただの暗くて甘い不倫小説ではないことを、最終章にてようやく知ることになったのだ。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

子どもの心の育てかた 佐々木正美 (著)

子どもの心の育てかた

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

児童精神科医として半世紀以上子どもの成長を見てきた著者による、乳幼児期から思春期までの子育てへのアドバイス。子どもは生まれながらにして、自ら発達する力を具えている。親はその力を信じ、子どもの望むことを受け入れ、温かく寄り添うことが何より大切だという。一方、親の望みで干渉しすぎることが子どもの成長を歪ませる危険性を説く。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

仏教と気づき 〈悟り〉がわかるオムニバス仏教講座 ケネス田中 (編著)

仏教と気づき 〈悟り〉がわかるオムニバス仏教講座

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

宗教というと、一般的に何か目には見えないものを信じる営みというイメージがある。現代に生きる我々にとって、その行為は受け入れ難いものに思えるが、仏教は「何かを信じる」ものではなく「悟り=気づき」を目指すものであると著者は語る。「気づき」に近づくための5つのアプローチ方法が紹介しながら、仏教の本質に迫る一冊。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

3・11と心の災害 福島にみるストレス症候群 蟻塚 亮二 (著)

3・11と心の災害 福島にみるストレス症候群

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

震災後のストレス症候群の詳細な報告である。ただし無味乾燥な記録ではない。
東日本大震災以後、福島では「あいまいで宙ぶらりんの未来」との格闘が続いている。原発事故は「悲しみあうための人のつながり」も壊してしまった。本書はそのような「見えない苦しみ」を可視化しようとする取り組みである。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

「百学連環」を読む 山本 貴光 (著)

「百学連環」を読む

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

思想家、西周の「百学連環」とは、明治から江戸にかけて活躍した私塾での講義録。その内容は、当時の西欧学術全体を、相互の関連の中で広く見渡してみようとするものだった。本書ではこの「百学連環」を著者の解釈とともに読み進めていく。西周は現在存在する「知識」「芸術」「心理学」などの訳語をつくった人物でもある。現代日本の学問の起源に触れるという意味でも示唆に富む一冊。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

帝都東京を中国革命で歩く 譚 【ロ】美 (著)

帝都東京を中国革命で歩く

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

書店員としてはどこの棚においていいのかまったくわからない本であった。中国革命の痕跡を、現代東京を歩き回って探すなんて…だがこれが面白いのである。著者の父親は中国革命に巻き込まれて日本へ亡命してきた。明治維新を成し遂げた日本へ留学するのはその頃の中国でブームになっており、大勢の知識人が日本へ集まっていたのである。早稲田・本郷・神田のあたりを歩きながら、若き革命家たちの足跡を辿る。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

アンマーとぼくら 有川浩 (著)

アンマーとぼくら

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

皆さんにとって、「母親」とはどういう存在だろうか。この物語の主人公「リョウ」には2人の母親が存在する。そしてその2人の母親は、「リョウ」を生んだ実の母親を「お母さん」、実の母親との死別後父親と再婚した義理の母親を「おかあさん」として表現されている。
物語は「おかあさん」に親孝行をするため、「リョウ」が故郷である沖縄に2泊3日の帰省をする場面から始まる。そんな「リョウ」は、沖縄に行く前自分がどんな生活をしていたのか、どんな仕事をしていたのか、まったく思い出すことができない。そんな曖昧な記憶のまま「おかあさん」と沖縄で過ごす現在。「お母さん」を亡くして間もなく父親に再婚を告げられ、その相手である「おかあさん」と彼女の故郷でありこれから自身が生活をする沖縄を受け入れられなかった過去。その2つの時間が物語の中で混在し、不思議な時系列と雰囲気を生み出している。
終盤、それまでずっと片仮名で書かれていた「リョウ」の本名が明らかになると同時に、物語は一気に加速していく。「お母さん」の死後まもなく再婚した父、放浪癖があり自分の気持ちなどわかってくれないと思っていた父、そんな父にも間違いなく愛されていたのだと「リョウ」は気づく。急に母親になり少なからず戸惑ったであろう「おかあさん」もまた、父や「お母さん」に負けないくらい自分を愛してくれたのだと気づく。そして、今沖縄にいるこの瞬間が奇跡であることにも。沖縄での3日目が、終わる。「リョウ」の世界が、ふっと溶けていく。
この物語を読み終えた人たちに、もう一度問いたい。
皆さんにとって、「母親」とはどういう存在だろうか。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

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ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

ギケイキ 千年の流転 町田康 (著)

ギケイキ 千年の流転

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

「こんな〇〇初めて」という言い回しがある。「普通はこうだ」と思っていたのに、予想外の事が起こった時に使われる。
ところで、「義経記」という物語がある。室町時代に成立した軍記で、その名の通り源義経の幼少時代(牛若丸)から没落までが描かれており、昔から日本人に親しまれている。そんな「義経記」を、あの町田康が書いた。帯にはこんな言葉が添えられている。「平家、マジでいってこます。」いつもながらの、こてこての関西弁にやられた。
読み始めると、一行目から驚かされる。「かつて、ハルク・ホーガンという人気レスラーが~。」「ハルク・ホーガン」である、「人気レスラー」である。なるほど、これは著者自身が語り手というタイプの小説なのだ、町田康が強者をハルク・ホーガンに例えたのだと読み進むと、なんと、この語り手は義経である事が分かる。義経は、現在の日本を熟知しているようで、「いまで言うと玄関先にSECOMと書いたシールを貼っておくようなもの」なんて事を言ったりする。あまつさえ、「知らない間に精神的に殺されてゾンビみたいになってる。奴隷にされているの気づかないで自分は勝ち組だと思ってる。」なんて、現代人を厳しく批評したりもする。しかもファッションおたく。
町田康らしい関西弁と、現代の若者が使うような話し言葉を織り交ぜられた、笑いをふんだんに盛り込んだ物語に、濁流にのまれたように、脳みそをもみくちゃにされながら、あっという間に読了。
呆然としながら、たった一つ思うこと。「こんな義経記始めて」。

書店員:「ジュンク堂書店ロフト名古屋店」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|ロフト名古屋店

宮沢賢治の地学教室 柴山元彦 (著)

宮沢賢治の地学教室

二つの教養が学べて一石二鳥!

「地学」を習ったのは中学まで、という人は多いだろう。
日本は地域ごとの地形や気候の多様な自然現象がみられる国である。
同時に自然災害も多い国でもある。
自然を理解する「地学」の知識があれば、各地への旅行がより楽しくなるだろうし、
災害をはじめ「自然」を適切に畏れる事ができるだろう。

「宮沢賢治」は知っているけれど、文中の一節を諳んじている人は少ないだろう。
ましてや宮沢賢治は地学の先生でもあり、作品中に地学のテーマや表現が
ふんだんに盛り込まれている事を知っている人はさらに少ないだろう。
でも教科書でいくつかの作品を読んでいるはず。
懐かしく思う一節や、年を重ねたからこそ気付く事もあるだろう。
それに会話や文章に、宮沢賢治を引用したらスマートだと思わない?

一粒で二度おいしい珠玉の一冊。読んで面白かった方には著者は違うが
「賢治と鉱物」工作舎 もおすすめ。もしくは宮澤賢治の作品を読み返すのはいかが?

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

昭和十八年の冬 最後の箱根駅伝 戦時下でつながれたタスキ 早坂隆 (著)

昭和十八年の冬 最後の箱根駅伝 戦時下でつながれたタスキ

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

正月の風物詩である箱根駅伝は、1920年に第1回を開催し現在に至るまで続く歴史ある大学駅伝大会である。多くの人が沿道やテレビで、襷をかけ必死に走る学生に思いを寄せ応援する。
 90年以上の歴史の中で、太平洋戦争中にも1度だけ開催されていた。それが昭和18年に開催された「靖国神社・箱根神社間往復 関東学徒鍛錬継走大会」である。戦争中という暗い時代、多くの規制や困難が、当時の学生に立ちはだかっていく。箱根駅伝どころではなかったそんな時代だが、多くの学生たちの走りたいという強い気持ちで、太平洋戦争中にもかかわらず、ただ1度開催をすることができたのかもしれない。靖国神社から箱根神社を目指すという今の箱根駅伝とは違うかたちではあるが、長い箱根駅伝の中で公式記録として扱われている。
1943年、決して現在のように華やかな気持ちではなかったと思う。物資も足りず、生きていくのに精一杯な時代だったと思う。当時の学生は、「この駅伝が終わったら戦争。これが最後の箱根駅伝だ。」という覚悟をもってレースに臨んだそうだ。生きている証を箱根駅伝で残そうとして走っていたのだろう。「タスキの重み」という言葉があるが、多くの先輩たちの哀歓が詰まっている一本のタスキを繋ぐという、箱根駅伝の歴史の重みでもある。
『昭和十八年の冬 最後の箱根駅伝』は、当時のランナー、関係者に取材し記憶として史実を掘り起こしている。
2017年正月の箱根駅伝は、歴史の重みを感じながら楽しんでみようと思う。

書店員:「ジュンク堂書店ロフト名古屋店」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|ロフト名古屋店

自動人形の城 人工知能の意図理解をめぐる物語 川添愛 (著)

自動人形の城 人工知能の意図理解をめぐる物語

『白と黒の扉』、『精霊の箱』の著者最新刊!

ハルヴァ王国に住むルーディメントは勉強が大嫌いでわがままな王子。彼は周りの使用人が自分の気持ちを汲み取ってくれないことが嫌になり不思議な国に迷い込んでしまう。そこは道化師が治め、人の言葉を理解する人形たちの国。王子は道化師が命じるままに動く人形たちと自分の城の使用人を変えてほしいと願い、道化師は彼のその願いを叶える。
翌日、王子が住む城では使用人全員が人形となっていた。さらに恐ろしい力をもった魔術師が邪神を動かし城の使用人を連れ去ってしまう。王子は猫に姿を変えられた大嫌いな教育係とともに国をもとの姿に戻そうと奮闘する。はたして彼は城の使用人たちを救えるのか。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

本当はちゃんと通じてる!日本人エイゴ ネイティブ72人が認めた Don’t worry,be happy! カン・アンドリュー・ハシモト (著)

本当はちゃんと通じてる!日本人エイゴ ネイティブ72人が認めた Don’t worry,be happy!

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

日本人がしてしまう英語の間違いを「日本人英語」や「学校英語」として紹介し、ネイティブスピーカーはこのような言い方はしない、と紹介する書籍は多い。そのような指摘はとても意味のあるものだが、同時にこれを読んだ方は失敗を恐れて話しづらくなるのではないかとも思う。
本書はこのような「日本人英語」と呼ばれるフレーズを非ネイティブスピーカーが使用した時、72人のネイティブスピーカーがどのように感じるかを紹介している。その結果、多くのフレーズが実はネイティブスピーカーにとって問題ないと感じていることが分かる。また、「笑顔で言えば偉そうには聞こえない」「話された状況で分かると思うし、分からなければ別の表現で言い直してもらう」など会話において重要なのは正誤だけではないと気づかされる。勇気を出して英語を使ってみようと思える一冊だ。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

イメージと語源でよくわかる似ている英単語使い分けBOOK 清水建二 (著)

イメージと語源でよくわかる似ている英単語使い分けBOOK

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

本書では基本の英単語を動詞編・形容詞&副詞編・名詞編の3つの章に分け、その意味の違いがしっかりと身につくようイラストと一緒に覚えられる。
このイラストが、余計な情報を入れずシンプルにまとめられており、とてもわかりやすい。また、それぞれの意味の使い分けでは冒頭で「適当な単語はどれでしょう?」という問いを投げかけ、こちらが意味の違いに対して、曖昧な認識をしているということをわからせてくれる。
実用的な単語集であることはもちろん、読み物としても面白い。語源に興味のある方すべてに読んでいただきたい1冊。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

英語は20の動詞で伝わる 仕事もプライベートも、朝起きてから夜寝るまで! 佐藤 洋一 (著)

英語は20の動詞で伝わる 仕事もプライベートも、朝起きてから夜寝るまで!

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

英語を話せるようになりたいと思っているのに、なかなか思うように話せようにならないと悩んでいる方は多いのではないだろうか。
本書はたった20の動詞でネイティブに伝わる英語が話せるようになることを目指す。英語学習のポイントは単語であり、特に動詞が大事だという。単語の数は問題ではなく、すでに知っている動詞の使い方をきちんと身につければ、たいていのことは話せるようになる。
1つの動詞につき、その基本イメージが見開きでイラストと解説がついており、前置詞によってその意味が広がっていく。
1つの動詞がこんなに沢山の意味をもつと分かれば、多くの表現が出来、英語の感覚を掴みながら伝わる英語を話せるようになるだろう。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

笑点五〇年史 1966−2016 (ぴあMOOK)

笑点五〇年史 1966−2016(ぴあMOOK)

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

「チャンチャカチャカチャカ、チャンチャン♪」のテーマ曲でおなじみ、人気長寿番組「笑点」。1966年5月15日に放送が開始され、今年50周年を迎えた。今日まで続く人気の秘訣は、やはり個性豊かなメンバーが繰り出す謎かけや、大喜利に名(珍?)回答の数々ではないだろうか。
 出演者や関係者のインタビューを交えながら過去の写真と共に笑点50年の歴史を振り返る。歴代司会者や歴代の出演者、過去の企画など、今の笑点しか知らない方にとっては新しい発見ばかりであろうが、昔からの笑点を知っている方にとっては懐かしい話のオンパレードであろう。これからの笑点がどうなっていくのかも楽しみな一冊。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

YOKAI NO SHIMA 日本の祝祭−万物に宿る神々の仮装 シャルル・フレジェ (著)

YOKAI NO SHIMA 日本の祝祭−万物に宿る神々の仮装

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

フランスを拠点に活躍する世界的評価の高い写真家シャルル・フレジェ。前著『WILDER MANN』(青幻舎・3800円)ではヨーロッパで行われる祭りに登場する獣人の姿を撮影し、話題をさらった。今回は日本の祝祭に登場する神々(に扮した人々)を撮影している。日本にここまで沢山の祭りがあったということにまず驚かされた。
読み進めるうちに広がる不安感。どの写真にも共通するのが、お面などによって顔を隠している点である。顔が見えないだけでこんなにも奇妙な感じを受けるのか。
巻末には祭りについての説明書きが収録されているので、それを読んだ後に写真を見ると、それぞれの持ち物、扮装の意味が分かり、また面白い。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

デモクラシーは、仁義である (角川新書)岡田憲治 (著)

デモクラシーは、仁義である(角川新書)

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

デモクラシー=民主主義の旗色は、今日決して良くない。
ソクラテスを刑死させ、ナチスを生んだ歴史が繰り返し断罪される。決定に時間がかかり物事が前に進まない元凶とされ、目指したはずの平等は達成されず格差は広がるばかりとその無力さを言挙げされ、デモと称して国家に逆らうと攻撃される。
だが、ソクラテスの弟子プラトンの「哲人王」は歴史上一度も実現せず、ヒトラーの台頭はデモクラシー「ゆえに」ではなく、デモクラシー「ですら」と見るべきだ、と岡田は反論する。
デモクラシーは、多数決ではない。「自らの生活や人生に影響を与える決め事に対しては、誰しも物申す権利が平等に与えられている」ことを原則に社会を運営していくしくみである。そもそも決定の速度は求めておらず、熟慮と熟議こそ、その本質だ。デモや政治的発言は「肺呼吸」のようなものだ。
デモクラシーが多数決をも、エリートのリーダーシップをもその駆動力としないのは、素人も専門家も、人間は必ず間違えるからである(福島原発事故を見よ)。そのことの自覚が、デモクラシーを政治原理として成立させ、人類に浸透させてきた。
今デモクラシーにとって大切なのは、「純粋合戦」をやめること、そして対話のための言葉を豊かにすることにコストと手間を惜しまないことである。
デモクラシーとは、何よりも「他者」の尊重なのだ。人が扶けあって生きていくうえで欠かせない掟、即ち仁義なのである。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

「おそ松さん」の企画術 ヒットの秘密を解き明かす 布川郁司 (著)

「おそ松さん」の企画術 ヒットの秘密を解き明かす

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

株式会社ぴえろの創業者である著者が、社会現象を巻き起こした「おそ松さん」が何故ここまでヒットしたのかを、企画術の観点から切り込む。
当初は予算集めに難航した「おそ松さん」の企画だが、著者は、ぴえろの制作アニメ「しろくまカフェ」が人気声優の起用やネットによる話題拡散によってヒットした経験から、この企画に「ヒットの芽」を感じたという。好奇心を常に持ち続け、作品への愛を大切にし、一体感のあるチームづくりをする事が重要であると、数多くの名作を手掛けてきた著者が語る。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

学術書の編集者 橘 宗吾 (著)

学術書の編集者

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

本書は編集者による編集論と言っても、いわゆるベストセラーとは趣が異なる学術書の編集についてのもの。もとは講演や研修での報告をもとに加筆、修正されたものである。昨今の出版状況を整理しながら、大学の研究者との人脈づくり、査読や助成と言った一般の編集ではあまり出てこないテーマなど多岐にわたって論じている。そのため、学術書の編集者としての姿を中国の知識人や士人、商人などの間を取り持つ隠者である「山人」と例えている。

書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

世界一子どもを育てやすい国にしよう ひと世代で世の中は変わる。子どもの問題は必ず解決できる。 出口 治明 (著)

世界一子どもを育てやすい国にしよう ひと世代で世の中は変わる。子どもの問題は必ず解決できる。

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年9月号より

保険料を半分にするからそのお金を子育てに使ってもらおうという理念のもと、ライフネット生命をたちあげた出口氏。病児・障害児の保育業を運営する社会起業家の駒崎氏。この2人が日本の子育て問題をメインに、様々なテーマを議論する対談集。
他国の好例も多数とりあげ、政治が変わってトップが本気になれば、すぐにでも状況が改善されるはずだという熱い思いが伝わってくる内容。出生率が上昇すれば、労働力も確保され、経済も安定する。あらゆる面で好循環が期待できることがデータの上でもよくわかる。

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