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文教堂 書店員レビュー一覧3ページ目

文教堂 書店員レビューを60件掲載しています。4160件目をご紹介します。

検索結果 60 件中 41 件~ 60 件を表示

文教堂  店員

書店員:「文教堂書店」のレビュー

文教堂
文教堂|

カリスマサイクリスト鳴嶋英雄の自転車の楽しみ方 光森 忠勝 (著)

カリスマサイクリスト鳴嶋英雄の自転車の楽しみ方

本書の主人公である…

本書の主人公である鳴嶋英雄氏は、東京・神宮前と立川に店舗を構える、自転車店(ロードバイク専門)の店主である。
御歳77歳、いまだクラブ員らと共に走りまわる、パワフルなおじい様『ヒデ爺』である。
ちなみにこのヒデ爺、修理のほうはからっきしらしい・・・
「俺っち走るだけでよぅ、弟(社長の勇氏)と婿殿がね、結構商売をしっかりやるから。俺が店にいねえほうがいいくらいだ」と。

店を始めたとき、まず最初にやったことは、クラブづくりだったそうである。現在1,000人を超すクラブ員を有し、毎週末には立川・神宮にてクラブランが行われている。そこには、老若男女問わず自転車好きが集まり、各々グループに分かれ走りを楽しんでいる。

恒例行事として、毎年春と秋に東京立川~蓼科高原往復一泊二日(二泊3日のコースもあり)のロングランが行なわれ、毎回120人前後が集まる。片道200km前後程の距離を、脚力別のグループに分け、それぞれのルートでゴールを目指す。

「大人の遊びよ」とヒデ爺。

最後に、「鳴嶋に自転車の魅力、楽しさは何ですかと、ずばり質問をぶつけてみた。『なんで楽しいのかな。ようするに自分の力だけで走れるからじゃないのかな。(中略)走っている当人は楽なんだね』」
なるほど、ごもっとも!

ロードバイクに興味があっても、一歩を踏み出せないあなたへ。


(評者:文教堂書店 小池)

書店員:「文教堂 浜松町店」のレビュー

文教堂
文教堂|浜松町店

聯愁殺 (中公文庫)西澤 保彦 (著)

聯愁殺(中公文庫)

当店で発売以来常に…

当店で発売以来常にランキングに入っている本です。

動機不明の連続無差別殺人事件。大晦日に開かれた推理合戦は予想だにせぬ結末へと導かれます。本格ミステリとしての評価もさることながら読者の期待を根底から覆すラストが読みどころです。
謎解きでありながら謎解き自体を否定するこれぞまさにメタ推理小説。最後の1ページまで必ず読んでください。二転三転した後にまさか、まさかの殺人鬼の正体があきらかになります。驚愕のひと言ではとても足りないです。

今年に入り全国の書店でも売れ始め、ランキング1位のお店が続出しています。
現在10万部を突破して、その勢いは増すばかり。
これは面白い!
大ブレイクの予感です。


(評者:文教堂書店浜松町店 文庫担当 前田直希)

文教堂 カレッタ汐留店店員

書店員:「文教堂 カレッタ汐留店」のレビュー

文教堂
文教堂|カレッタ汐留店

職業、コピーライター 広告とコピーをめぐる追憶 SINCE 1966〜1995 小野田 隆雄 (著)

職業、コピーライター 広告とコピーをめぐる追憶 SINCE 1966〜1995

懐かしいコピーが…

懐かしいコピーがたくさん出てくる。著者の小野田さんは業界では著名なコピーライターですが、1966年に大学を卒業して資生堂に入社。宣伝部でコピーライターとしての修行が始まるところからこの本は始まる。「インターネットという怪物が、まだ広告のメディアとして機能していなかった時代」である。

『その日は雨でも、わたしは爽やか。』

著者が資生堂に入って初めて書いた生理用品のキャッチフレーズだが、この一本が採用されるのに何十本ものキャッチフレーズを考えた話が書かれている。当時資生堂にいたデザイナーの石岡瑛子氏に触発を受け、1969年の東京コピーライターズクラブ新人賞に受賞した女性化粧品のコピー『効果的なシャドウは 目を伏せても美しい』というのも記憶に残る懐かしい作品である。

資生堂での活躍の後、著者はフリーランスのコピーライターとして独立し三菱の軽自動車・ミニカやサントリーウイスキーの広告を手がけるが、特にサントリーの『名作は、まず香り立つ。 新リザーブ誕生』『ウイスキーの決め手はモルトです。』は名作である。

しかし、それにしてもあの短いフレーズで人を引き付ける「コピー」とは不思議なものである。素人はそのコピーの言葉は天から啓示の如く舞い降りて来るように思うのだが、この本を読めば実はプロが舞台裏ではたくさんのアイデアを散らばし、積み重ねるという地味で実務的な努力を重ねた結果の珠玉の言葉なのだという事が良く分かる。優れたキャッチコピーには遊びがあり、俳句とはまた違った「余白」と「虚」(勿論、商品説明の嘘ではない)の空間があるように思う。


(評者:文教堂書店カレッタ汐留店 ビジネス書担当 森静男)


(2013/3/21 UPDATE)

書店員:「文教堂 浜松町店」のレビュー

文教堂
文教堂|浜松町店

道をひらく 正 松下 幸之助 (著)

道をひらく 正

書店には1日約200点の…

書店には1日約200点の新刊が届けられます。そのなかで、10年、20年と棚に残る本は1パーセントにもみたないと言われています。
今回ご紹介させていただく本は『道をひらく』。発売から40年以上経ってもまだ売れ続けているすごい本です。(なんと202刷です!)
著者はパナソニックグループ創業者・松下幸之助さん。この本には私たち日本人を奮い立たせてくれる力強い言葉があふれています。

「大きな犠牲、大変な苦難があり、その困難に立ち向かったひとと何もしなかったひととのひらきができる。どんなときでも人一倍の知恵をしぼり、人一倍の働きを積み重ねてゆきたい」(P130)

「たえず自分をムチうって、力を精一杯出しきって、相手のひとにのりうつるぐらいの迫力ある働きをしたい。真剣な働きを通じて、自分の力が相手にのりうつり、そこに人の真の協力が得られる」(続・道をひらくP128)

松下幸之助さんの珠玉の言葉が、天災や人災、長引く不況で苦しんでいる多くの人びとの心に灯をともすことを願っています。
何十年と読み継がれている名著を是非読んでみてください。


(評者:文教堂書店 浜松町店 文庫担当 前田直希)

書店員:「文教堂 赤坂店」のレビュー

文教堂
文教堂|赤坂店

考えの整頓 佐藤 雅彦 (著)

考えの整頓

発行は約1年前ですが、…

発行は約1年前ですが、私の職場(書店)の端で、ずっと売れ続けています。日々大量の新刊がなだれ込み、陳列が入れ替わっていくなか、これはなかなか珍しい事です。
著者の佐藤雅彦氏は、団子3兄弟やピタゴラスイッチでおなじみ。現在では、Eテレの0655と2355というコーナーの監修をしています。「0655」「2355」とは、番組が放送される時刻のこと。5分間ですが、ほっとしつつ、にんまりしてしまう映像と音楽。忙しい日々の始まりと終わりに、一呼吸つかせてくれます。

雑誌「暮らしの手帖」に連載されているエッセイをまとめたこの本は、その文章版といえます。ふつうとは違った物事のとらえ方が、著者の映像と音楽作品のように、心地よい、リズム感あふれる文章でつづられていきます。
例えばこんな話。ある日著者は、交差点で道を尋ねられている警官を見かけます。尋ねた本人の手持ちの地図では小さすぎてわかりにくそうです。すると、やおら帽子を脱ぎ、その中にしまわれていた地図を取り出し、広げて案内し始めたのです。警官が着用している、あたまが平たい帽子が地図の収納に適していたわけです。著者はこの創意工夫に好奇心を湧かせられ、他の警官の収納先も取材してしまう、「おまわりさん10人にききました」。

その他にも、船酔いを予防する奇想天外な方法を作り出した「船酔いしない方法」。ハングル表記の冷麺のつくり方を勝手に佐藤訳で解明する「想像料理法」、などなど。確かに世間一般にとって、考えるために立ち止まることはまずないようなことですが、著者にかかるとなぜかすごく楽しい。とるにたらないものでも、自分自身で考えれば、いかに人間的にいきいきとした時間を開拓できるかを、この本は教えてくれます。著者はその道の名人なのです。

現代社会に流通する情報の量は膨大ですが、日々その流れに翻弄されているだけだったりします。そんなときこの本を開き、わずか5・6ページのエッセイを読むだけで、読者自身の時間が流れ出し、あたまが整頓されていきます。考えが凝り固まったな、と思ったときにオススメです。
さらに、装丁も文字組もレイアウトもデザインが良く、目にしっくりとくるところも、読書の時間を心地よいものにしてくれています。


(評者:文教堂書店 赤坂店 石井義憲)

書店員:「文教堂 市ヶ谷店」のレビュー

文教堂
文教堂|市ヶ谷店

植物はすごい 生き残りをかけたしくみと工夫 (中公新書)田中 修 (著)

植物はすごい 生き残りをかけたしくみと工夫(中公新書)

「植物はすごい」。タイトルを…

「植物はすごい」。タイトルを見て真っ先に、何が? どこが? という疑問が浮かぶと思います。
植物たちがもっている秘められた「すごさ」、葉っぱの緑の輝きや、花の美しさに目をとられていると、つい見過ごされがちな「すごさ」に本書では着目しています。

自らが繁栄していくために、からだを守る知恵と工夫、環境に適応し逆境に抗して生きていくための、しくみの「すごさ」を、具体的に個体名を挙げて、わかりやすく紹介しています。なるほど、そういうことなのかと、雑学・うんちくのレパートリーに加えたくなる植物のすごさの発見を、本書を読み体感していただきたいと思います。

著者は、植物たちの生き方に思いをめぐらせて欲しい。本書が、その「きっかけ」になることを願っています。植物のことなど何もしらない私は、桜やひまわりなど、目で見てキレイだと思う程度でしたが、なるほど本書を読んで植物たちの生き方の奥深さに、驚きと感動を覚えたのであります。

ぜひ、オススメしたい一冊。難しい専門用語などは殆ど書かれておりません。肩の力を抜いて気楽に楽しんでください。


(評者:文教堂書店市ヶ谷店 文芸書・新書担当 迫新一)

書店員:「文教堂 市ヶ谷店」のレビュー

文教堂
文教堂|市ヶ谷店

歓喜の仔 上 天童 荒太 (著)

歓喜の仔 上

多額の借金を抱えたまま…

多額の借金を抱えたまま突然姿を消した父。植物状態の母。親という支えが機能しない中で生きるのは、高校を辞め昼夜問わず働く長男、学校でいじめにあいながら母の介護をする次男、人には見えないものが見える末っ子の妹。借金を返済するため、そして生きていくために兄弟は暴力団組織から覚醒剤のアジツケの仕事も強いられ、がんじがらめの日々を送っている。

物語では父・母の過去と兄弟たちの世界、そしてリートという少年の世界が交差して描かれる。日本ではない国の紛争地域で生きるリートは、現実世界の過酷な生活から誠が目をそむけるために空想された少年で、もう一人の誠でもある。このリートの話は物語上、必要のないものにみえるかもしれないが、読み進めていくと徐々に誠とリンクしていき、リートは一人の人格として、誠の親友、そして戦友のような存在になっていく。この物語にとって、彼はとても大切な存在だろう。

読むのにはなかなか覚悟がいりそうな、救いようのない世界に思われるが、それと対比した子供たちの描き方はやはり「永遠の仔」著者である天童氏だけあってとても巧い。どんなに過酷な世界にいたとしても、家族と共に生きていく姿、そして幼いなりにも全力で家族を守ろうとする姿は美しい。


(評者:文教堂書店市ヶ谷店 吉永文)

書店員:「文教堂 二子玉川店」のレビュー

文教堂
文教堂|二子玉川店

世界から猫が消えたなら 川村 元気 (著)

世界から猫が消えたなら

僕は生きるために…

僕は生きるために、 消すことを決めた。

今日もし突然、 チョコレートが消えたなら
電話が消えたなら 映画が消えたなら
時計が消えたなら 猫が消えたら
そして
僕が消えたなら

世界はどう変化し、人は何を得て、何を失うのか
30歳郵便配達員。余命あとわずか。
陽気な悪魔が僕の周りにあるものと引き換えに1日の命を与える。
僕と猫と陽気な悪魔の摩訶不思議な7日間がはじまった―――

消してみることで、価値が生まれる。
失うことで、大切さが分かる。
感動的、人生哲学エンタテインメント。


(評者:文教堂書店二子玉川店 店長 瀬戸信之)

書店員:「文教堂 二子玉川店」のレビュー

文教堂
文教堂|二子玉川店

乱反射 貫井 徳郎 (著)

乱反射

犬のフンを始末しない…

犬のフンを始末しない、責任を持って仕事をしない、見栄を張る、はっきりとNOを言わない。
無意識にやってしまうだろうこの小さなモラル違反や自分勝手な積み重ねが、ひとりの幼児の死につながってしまう。
そして残された家族はぶつけようのない怒りや悲しみに苦しんでしまう。
そんな中、真実を追求しようとする父親が出会うのは、自分を守るために言い訳ばかりして、責任転換する自分勝手な人たちばかりだった。

こんな何でもない小さな事が、本当に人の死に繋がるのであろうか?
そう思いながら読み進めていくうちに、登場人物の身勝手さにだんだん腹が立ってくる。
その一方で誰もが少しは心当たりのある「1回くらい」「自分1人なら」といったほんのささいな自分勝手を思い出し、自分ももしかしたら加害者になっているのかもしれないと言うことに気づきハッとさせられた。

自分自身の身勝手な行動に心当たりがある人も、まだ気づくことができていない人にも是非読んでほしい1冊。


(評者:文教堂書店二子玉川店 ビジネス書担当 河合雅之)

文教堂 三軒茶屋店店員

書店員:「文教堂 三軒茶屋店」のレビュー

文教堂
文教堂|三軒茶屋店

ある少女にまつわる殺人の告白 (宝島社文庫)佐藤 青南 (著)

ある少女にまつわる殺人の告白(宝島社文庫)

書店員にはどうしても…

書店員にはどうしても売りたい本というのがある。そんな本のひとつが、宝島文庫で出ている佐藤青南「ある少女にまつわる殺人の告白」。ひとりでも多くの方に読んでいただきたいと切に願う作品だ。店頭では「僕はこれを売りたい!!」と大見出しのついたPOPで多面展開している。

かつて、ひとりの少女に忌まわしい事件が起きた。少女に何が起こったのか? ひとりの男が関係者の証言を集め、やがて驚愕の真相が明らかになる。
悲しいラストで終わる話だが、その先に起きるかもしれないことを想像すると、さらに胸を締めつけられる思いがする。
『最もそうなってほしくないラスト』まで辿り着いてしまったとき、あなたは何を思うだろうか。もっと早くこれを読んでいれば? 親に読ませたい?

第9回『このミステリーがすごい!』大賞で優秀賞をとった本作は、虐待という重いテーマを扱っているにもかかわらず、ページをめくる手が止まらないミステリーの傑作だ。と同時に、自分、親、子、そして日本の社会といったことを様々に考えるきっかけとなる問題提起の書だ。


(評者:文教堂書店三軒茶屋店 文庫担当 中川浩成)

文教堂 三軒茶屋店店員

書店員:「文教堂 三軒茶屋店」のレビュー

文教堂
文教堂|三軒茶屋店

わたしが眠りにつく前に (ヴィレッジブックス)SJ.ワトソン (著)

わたしが眠りにつく前に(ヴィレッジブックス)

ミステリ好きな方にぜひ…

ミステリ好きな方にぜひ読んでほしい一冊が登場した。デビュー作にしてCWAの最優秀新人賞を受賞し、噂では、リドリー・スコット製作による映画化も進行中とのこと。世界四十カ国を席捲するその話題のミステリとは…?

ヒロインは、毎朝目覚めるたびに、前日までの記憶が失われてしまうという特殊な記憶障害の持ち主。長年連れ添った夫とふたり暮らしだが、毎日彼が誰だかわからなくなる。それでも夫は献身的に尽くしてくれていたが、ある日、医師を名乗る男から電話がかかってきて…。

何かがおかしい。誰かが嘘をついている。夫か? 医師か? それとも別の誰か? ひょっとして自分がおかしいだけなのか?
手探りで懸命に真実を追い求めるヒロインにハラハラ、ドキドキしっぱなし!
心拍数が急上昇するクライマックスが読者を待ち受ける!
ヒロインが最後に辿り着いた驚愕の真相とは!?

タイトルは「わたしが眠りにつく前に」だが、決して眠りにつく前にこれを読んではならない。間違いなくあなたは先が気になって徹夜してしまうだろう。


(評者:文教堂書店三軒茶屋店 文庫担当 中川浩成)

書店員:「文教堂 赤坂店」のレビュー

文教堂
文教堂|赤坂店

はじまりの日 ボブ・ディラン (作)

はじまりの日

30代から、友人に贈るものもその頻度も以前と比べ変化してきています

30代から、友人に贈るものもその頻度も以前と比べ変化してきています。周りも家庭を持ったり、子供が生まれたり・・・。私が今回紹介する本は、私自身もこの絵本に共感でき、友人の子供にも誕生日等のイベントに必ずといっていいほどプレゼントする、岩崎書店の「はじまりの日」という絵本です。

絵本?と思っている方も多いでしょうが、この絵本はボブ・ディランの名曲『Forever Young』を日本語の詩人アーサー・ビナードが訳詩し爽やかな絵が加わった絵本です。

“ボブ・ディラン”・・知っている方も多いと思いますが、しばしば「世代の代弁者」と崇められ、卓越した詩の力による作詞に多くの人が影響されたシンガーです。最近でもまた「いじめ」問題が、雑誌の紙面やメディアで取り上げられていますが、自分の意志を持ち他人に流されない信念をもって生きてほしいという詩が多く、子供が読んでも、もちろん大人が読んでも勇気や希望がもらえる作品になっています。


(評者:文教堂書店 赤坂店 店長 須藤淳)

書店員:「文教堂 赤坂店」のレビュー

文教堂
文教堂|赤坂店

なんで?なんで?のこたえ方 子どもの「?」はパパ・ママが解決 3〜6歳の好奇心を育てる! 丹伊田 弓子 (監修)

なんで?なんで?のこたえ方 子どもの「?」はパパ・ママが解決 3〜6歳の好奇心を育てる!

子どもの頃、「なんで、なんで?」と親や大人に聞いて

子どもの頃、「なんで、なんで?」と親や大人に聞いて、「つまらない事を聞くんじゃない」などで怒られた経験はありませんでしたか?「わからないから聞いただけなのに」と大人の理不尽さにがっかりした記憶が、この本の表紙を見た時に蘇ってきました。

普段の生活の中で、子どもが質問すると思われる50項目を3択問題にして、やさしい言葉で書かれています。また1つの質問に対して関連(続けざまに)質問されそうな問題も書かれていて、そこまで答えることができたなら、子どもからの尊敬のまなざしを向けられる事に間違いありません。(笑)

子どもは、様々な事柄に対し疑問や好奇心を持ち、考えたり見たり触ったりして感じた事を親や大人に伝えたい気持ちがあるそうです。何だか理科の実験に似ていませんか? 確かに私自身も実験の授業は張り切っているタイプでした。
子どもの可能性の芽を伸ばすために、一緒に「なんで」を考える時間をとりたいですね。


(評者:文教堂書店 赤坂店 小柴英治)

文教堂 カレッタ汐留店店員

書店員:「文教堂 カレッタ汐留店」のレビュー

文教堂
文教堂|カレッタ汐留店

戦略おべっか どんな人でも、必ず成功する ホイチョイ・プロダクションズ (著)

戦略おべっか どんな人でも、必ず成功する

その昔、木下藤吉郎が信長の草履を温めた話も

その昔、木下藤吉郎が信長の草履を温めた話も、若き日の石田三成が鷹狩りで喉が渇いていた主君秀吉にぬるい茶から順次熱い茶に変えて出して歓心をかったのもすぐれて「戦略的おべっか」なのだという前説から始まり、電通マンの営業の小技が36技紹介されている。
一編ごとのイラストが本当に傑作で、吹き出してしまう裏技もあるが、もちろん電通の営業マンたちは大真面目である。巷では文化系の博報堂に対して体育会系の電通という伝説もあるが、体育会の面目躍如である。

大会戦になる仕事を狙っても、ともかく前線に出なければ闘えない。どんなに優れたクリエィティブ力があっても得意先に使ってもらえなければ腕のふるいようがないではないか。ではそのためにはどうするか、社内に組織的に蓄積されたノウハウの大公開である。でもコレって企業秘密なのでは?

あとがきに中坊公平の言葉を引いて「人を動かすのは、正面の理、側面の情、背面の恐怖」の3つだがその内の「情」を動かすのが「戦略おべっか」なのだといっている。「おべっか」は「気くばり」であると解説しているが、「気くばり」と言ってしまうとこの本の面白さは半減してしまう。そこがこの本の戦略性である。


(評者:文教堂書店 カレッタ汐留店 ビジネス書担当 森静男)

書店員:「文教堂 市ヶ谷店」のレビュー

文教堂
文教堂|市ヶ谷店

悪の教典 上 (文春文庫)貴志 祐介 (著)

悪の教典 上(文春文庫)

著書が映像化されることも多い貴志祐介氏の作品

著書が映像化されることも多い貴志祐介氏の作品。本作も11月に映画公開予定である。インパクトのある黄と赤の表紙の上下巻を書店で見かけたことのある方も多いはず。

舞台は都内の高校、主人公は英語教師・蓮見(通称ハスミン)。ルックスが良く爽やかで、生徒思いの人気の教師である。というのは表向き。本当の彼は共感性が欠如しているため、円滑に学級運営を進める為なら殺人を含むような罪まで平気で犯すかなり危ない教師。そんな彼がある理由から、文化祭前夜にクラスを巻き込む大量殺人を決行する。まるで害虫駆除でもしているかのようにいとも簡単に生徒たちを殺していく描写は、不快感や恐怖感を覚える隙もないほど淡々としている。それゆえ、残忍で非倫理的、そう分かっているはずなのに、ページをめくる手は止まらず一気読み、さらには頑張れハスミン!と応援までしてしまう。

作中にはハスミンのほかにも問題のある教師が多く登場する。現実の教師でも、結局はただの一人の人間であるし、悪意の一つや二つは持っているだろう。しかし昔教わった優しかった教師たちが、実は裏では凶悪なことを考えていたりしたのかも…などと考えると少しゾッとする。ハスミンのような教師だけには、願わくは現実世界では出会いたくないものである。


(評者:文教堂書店 市ヶ谷店 吉永 文)

文教堂 三軒茶屋店店員

書店員:「文教堂 三軒茶屋店」のレビュー

文教堂
文教堂|三軒茶屋店

ラスト・コード 堂場 瞬一 (著)

ラスト・コード

心を熱く震わせる警察小説で、男性だけでなく

心を熱く震わせる警察小説で、男性だけでなく、女性にも絶大な人気を誇る堂場瞬一。
その最近の話題作はなんと、熱血ヘタレ新米刑事とわがまま天才少女の前途多難な逃避行を描いたもの。

「扱いづらい思春期の少女を守る」という“この世で最も面倒なこと”をしょいこんでしまった主人公、筒井刑事。
この筒井刑事がすこぶるカッコイイ!
そして、巨大な事件に翻弄されながら逃げる筒井刑事とヒロインの美咲を助けるのは、今までのシリーズでお馴染みのメンバー達。
おいおい、どれだけワクワクするエンターテインメントなんだ!
少女を懸命に守ろうとする筒井刑事に思わず熱いものがグッとこみ上げてきます!
うつむかずに前を見て走るふたりに声援を送りたくなる小説!
ひとりの刑事の執念が巨大な事件を切り崩していく。
俺が美咲でも筒井には惚れるね!


(評者:文教堂書店 三軒茶屋店 文庫担当 中川 浩成)

文教堂 三軒茶屋店店員

書店員:「文教堂 三軒茶屋店」のレビュー

文教堂
文教堂|三軒茶屋店

イラストでよくわかるきれいな食べ方 ミニマル (著)

イラストでよくわかるきれいな食べ方

敬語の使い方・電話の対応術・接遇・マナー本は数あれど

敬語の使い方・電話の対応術・接遇・マナー本は数あれど、なかなか見落としがちで今までなかったこの「イラストでよくわかる きれいな食べ方」という本。実は、文教堂赤坂店では、隠れたロングセラーになっています。

思い出してください、北京ダックを食べるとき下から具が出てきてこぼしてしまったことや、手羽先を食べるとき手や口が汚れがひどく、口の周りがテカテカになってしまった経験がある方も少なくはないはずです。
意外と人は、箸の持ち方にしても自分の食べ方を見ているものです。商談中の会席や合コンの最中でも、綺麗に食している人のほうが、好感が持てることは絶対です。

おいしい料理に限って、意外と食べ方が難しいのです。この本はどうすればおいしく、美しい食べ方で食べれるか、図解で解説していてとてもわかりやすい内容になっています。焼き魚、フランス料理、ワイン、天ぷら、懐石料理…など約40種類の料理の食べ方を紹介しています。洋服や髪型に気を使うのと同様、「食べ方」にも気を使ってはいかがでしょう?


(評者:文教堂書店 赤坂店店長 須藤 淳)

書店員:「文教堂 二子玉川店」のレビュー

文教堂
文教堂|二子玉川店

オレの宇宙はまだまだ遠い 益田 ミリ (著)

オレの宇宙はまだまだ遠い

「いつもの定食屋でカツカレーを食べている時

「いつもの定食屋でカツカレーを食べている時、ふいに人生の意味ってなんだろう?とオレは思ったのだった。」昼休みにこんなことに思いふけっている土田くんは32歳、独身、職業・書店員、彼女いない歴6年、本作の主人公です。
彼は入社したころ、給料日に本屋が混むことを知って、コツコツと地道に働いている大人がたくさんいることに感動したり、飲み会で友人の家族の話を聞いて無性に「結婚っていいなぁ・・・」と思ったり、いろんな出来事を通して人生の答えを探そうとしています。そんなちょっぴり不器用だけどいつも頑張っている土田くんの姿に誰もが「グッ」とさせられます。

益田ミリさんは「すーちゃん」シリーズで女性に大人気の作家さんですが、今回は珍しく男性「土田くん」を主人公にしています。
土田くんに「あったかい未来はあるのか?」土田くんと同世代の男性に自分を重ねて読んで頂きたい1冊です!


(評者:文教堂書店 二子玉川店 文庫担当 秋庭千保)

文教堂 カレッタ汐留店店員

書店員:「文教堂 カレッタ汐留店」のレビュー

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文教堂|カレッタ汐留店

電通「鬼十則」 広告の鬼吉田秀雄からのメッセージ (PHP文庫)植田 正也 (著)

電通「鬼十則」 広告の鬼吉田秀雄からのメッセージ(PHP文庫)

「鬼十則」は電通の四代目社長で広告の鬼と呼ばれ

「鬼十則」は電通の四代目社長で広告の鬼と呼ばれ現在の電通、広告業界の礎を築いたといわれている吉田秀雄が残したビジネス教典である。十則は一読明快ではあるが峻厳で奥行き深く、読む者に強烈な衝撃を与えるメッセージである。

インターネットによる広告・新聞・テレビ等、メディア業界の大変革の時代が始まると言われてすでに10年ほどが経つが、この間広告業界のみならず日本の社会は激変した。この困難な時代にあって、吉田秀雄が60年も前に社員に向けて発したメッセージは業界を超え、今ますますその価値を高めている。

実はこの本は11年ほど前に別の版元から出版されていたものだが、6年前に改訂されて文庫化されたものである。元版は主に電通人はじめ広告関係の人に多く読まれていたらしいが、文庫化されて一挙に読者層が広がっている。著者上田氏の信念に裏打ちされた解説と逸話は指針なき現在のビジネス界に強力に訴えるものがある。
業界人のみならず、ビジネスマン必読の一書である。

書店員:「文教堂 浜松町店」のレビュー

文教堂
文教堂|浜松町店

もぐら (中公文庫)矢月 秀作 (著)

もぐら(中公文庫)

いま異常な売れ方をしている本がある。

いま異常な売れ方をしている本がある。中央公論新社刊『もぐら』である。

驚くべきことにこの作品、十数年前にノベルスで刊行されたときには全く売れなかった。今年になって大幅に加筆改稿され文庫で発売されると、書店パネル「絶望が生んだ最凶の男 こいつの強さはヤバすぎる」という文言が読者の関心を引いたのも手伝って、たった3ヶ月で10万部突破、シリーズでは3巻累計30万部の大ヒットになっている。(当店でも今年度売上げ全ジャンル第1位を驀進中!)

1964年生まれの著者は、「西部警察」やブルース・リー、ジャッキー・チェンの映画に夢中になった世代。本作品にもその影響が色濃く反映されている。

主人公・影野竜司は元刑事で、暴力もいとわず、過激な手段で問題を解決していくトラブルシューター。とにかく主人公の暴れっぷりがすごい。あり得ない強さを発揮して次から次へと敵を倒していく。爆破あり、戦闘あり、そして大どんでん返しありと息もつかせぬ展開に・・・。エンターテイメント小説の魅力がすべて詰まった一冊になっている。

十数年の時を経て甦った『もぐら』、一昔前のハードアクション好きな読者をがっちりと獲得して第六巻まで刊行が決定したとのこと。この勢いはまさに規格外、一気読み必至の傑作である。


(評者:文教堂書店 浜松町店店長代理 文庫担当 書店員歴15年 前田直希)

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