評判のレストラン「ハ...
評判のレストラン「ハライ」。
そこに予約を入れて終わるという一貫した構成の六編で、
とにかく読みやすく、2時間弱で読み終えてしまいました。
人は誰かを失い、誰かと(時として新しい自分自身とも)出会う、
その繰り返しの中で生きています。
足りない「誰か」とは、過去にいるとも、
未来にいるとも言える存在なのではないでしょうか?
「ハライ」への予約は、
その足りない「誰か」と向き合い、
それを受け入れて前に進もうとする決意を象徴するものであると感じました。
そして、気付かされます。
決して「誰かが足りない」=絶望ではない、と。
雑誌担当 有我