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藍色の表紙に銀色の題...

藍色の表紙に銀色の題字。
シンプルな装丁に、「何て潔いんだろう」と一目惚れし、手に取った一冊です。

最初の５、6ページで、一気に惹き付けられました。
言葉って面白いなと。

言葉というものは、何気なく使っているけれど、
意味を説明しろと言われるとなかなか上手くいかないものです。

そこで辞書の出番が来るわけですが、
意味を確認する手軽さの一方で、
それを作るのには膨大な時間と労力がかかり、
それこそ一生を懸けるようなものだと気付かされました。

パソコンや携帯で検索すれば何でも分かる時代ですが、
紙のページをめくり、一喜一憂しながら、
言葉に触れる時間を大切にしたいものです。

15年もの年月をかけて
海原へと漕ぎ出した『大渡海』。
不覚にも、涙してしまいました。

雑誌担当 有我