なんかここ最近、変則...

なんかここ最近、変則的な「魔王と勇者」ものが増えた気がしなくもないんですよね。
たんに私の触れる機会が多かっただけなのかも知れませんが。

さておき。
この『セカイ魔王』もまた変則的な勇者と魔王を描いた４コマ漫画です。

基本は「雑魚モンスターにも負ける史上最弱の勇者と、やたら腕っぷしの強い妖精による、ゆるゆるでぐだぐだな旅」。
しかしながらその妖精は実のところ魔王の分身で、魔王城ではそれをひとりの少女……魔王がモニターで観ているのです。

数百年の眠りで溜まった魔力のため、容姿に似合わず史上最強の魔王である彼女は、しかし「魔王」としての記憶がありません。

勇者の証が身体にあっただけで勇者になった彼と、記憶が無いのに魔王である彼女。
勇者として、魔王としての自覚が薄いふたりと「何も知らない最弱勇者と、全てを見ている最強魔王」という一方通行の関係。

基本はゆるぐだ４コマですが、そんなふたりが旅の過程でどう変化し、出会った時にどうなるのか、帰還の記録が無い先代勇者の謎とは……など、ゆるぐだだけではない奥深さを持ちあわせた魔王と勇者のお話です。

（卯）