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2011年、歴史に残...

2011年、歴史に残る大震災と原発事故が日本に大きな傷跡を残しました。
札幌に住む僕には、現地で被災した方々のことを思うと、
「日本に住む自分も被害にあった」とはとても言えません。
何かしなくてはと小額の募金もしましたが、無尽蔵には出来ませんし、
ボランティアに参加するほどの気概もありません。
そこで被災者の方々のためになる最低限のことは何かと考えたのが
｢原発を理解する｣ことでした。
地震を１次、原発事故を２次とするなら、
そこから派生した風評被害が３次災害に思えてならないからです。
震災後に発刊された書籍は、
〈とにかく危険〉の観点で書かれている物が多いと感じましたが、
本書からは中立の視点で本を作ろうとの著者の気持ちが伝わってきました。
終始入門的内容ですですが、
そもそも本書を読むまで原発の大まかな仕組み（お湯を沸かしているだけ）すら知りませんでした。
本書だけでは何が安全で本当に危険なのは何なのかの結論は出せませんが、
少なくとも今後、どこかで読んだ記事やニュースキャスターの言葉を
自分で考えたことだと思い込み発することがないよう気をつけようと思います。

サト