鬼の刺青によって、不...
鬼の刺青によって、不死となった彫り師閻魔。大政奉還前夜の京都から、太平洋戦争終戦直後の東京までの激動の時代を生きた彼の悲恋と宿命の物語です。と同時に希望と再生の物語ともいえます。閻魔は不老不死の絶望を乗り越え、最後に「もう明日しかみえねえ」とつぶやきます。
この小説は、09年創設の国際的なエンタテイメントに贈られる第1回ゴールデン・エレファント大賞受賞作です。日米中韓の審査員の選考により選ばれた大賞でこの4カ国で同時発売もされます。
今後、この賞からどんな面白い小説が生まれるのか、期待しています。
京都BAL店文芸書担当