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書店員レビュー一覧

丸善・ジュンク堂・文教堂書店の書店員レビューを100件掲載しています。120件目をご紹介します。

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ジュンク堂  店員

書店員:「ジュンク堂」のレビュー

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ジュンク堂|

生きるための論語 (ちくま新書)安冨 歩 (著)

生きるための論語(ちくま新書)

「學而時習之。不亦説乎。」は『論語』の基本思想

「學而時習之。不亦説乎。」は『論語』の基本思想。自分自身の既存の枠組みの中に外部から何かを取り込むことが「学」であり、それが自分自身のあり方に変化を及ぼして飛躍が生じる瞬間が「習」、と安冨は読む。だから、世界とのやりとりのなかで、自分のあり方の変更を恐れないことが、学習の大前提である。即ち、「過則勿憚改。」
安冨の読みで深く共感するのは、「作亂(亂を作す)」「「犯上(上を犯す)」を正しい行為だとする解釈だ。「忠孝」や「礼」を重んずる筈の『論語』でまさかそんなことは、と思うかもしれないが、論語の「忠」は「犯」や「乱」を通じて「和」を達成するものなのである。達成されるべき「和」が、「相互に考えが一致しているかどうかなど問わず、むしろその相違を原動力として、相互の違いを尊重する動的な調和」であるとすれば、納得がいく。「正名」を現代社会が最も必要としている思想とし、「歪みきった世に、君子が正しい名を言えば、その人は殺されるかもしれない。しかし命を掛けて君子が言えば、それはやがて実現される、と信じたい。」と願いながら『論語』をひもとく安冨の読み方を、支持したい。

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