表紙を見れば何について書かれ…
表紙を見れば何について書かれた本であるかは一目瞭然。
皆さんおなじみのアレである。しかしただそれだけのものだと侮ってはいけない。この超庶民的な鯛が一体どのような生態で、どのような種類があり、どのような進化を遂げてきたのかが詳らかにされている。普段、何気なく使っている(この言葉がこれほど似合うものもなかなかないだろう)醤油鯛、そのすべてがここにある。
趣味が高じる、愛があふれるというのはこういうことを言うのだと思う。北尾トロさんたちが選考委員を努める『笑う本棚大賞』の初代を射止めたのも納得の内容。
自然科学担当 加藤