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2006年に出版された『アラス…

2006年に出版された『アラスカを追いかけて』(白水社／こちらも素晴らしい青春小説ですよ！)以来、ようやく、やっとのジョン・グリーン作品翻訳出版２冊目。 超待ってたよ！

物心ついた頃から、隣りに住む幼なじみのマーゴのことが好きだった高校生・クエンティン。
だが、バカみたいでスリリングな一晩を共に過ごした翌日、彼女は行方をくらませてしまう。
マーゴの行方を追ううち、クエンティンは知らなかった彼女の一面を知っていくことになる……という青春ミステリ。

自分から見えるものは常に一側面でしかなく、別の視点、相手の立場で考え想像することは大事なこと。
それでも自分は相手になれないし、相手も自分にはなれない。
わかりあうことは難しく、だからこそ言葉を交わすことは大切なんだよ、とでも言いましょうか。

「やっぱり、女の子は謎めいていて、男の子がそれを追いかけなきゃね！」という青春小説／青春ミステリが好きな方には是非とも手に取ってみていただきたいお薦めの一冊です。

昨年、驚異の支持を得た『The Fault in our Stars』も７月には出版予定だそうで、日本での本年度要注目作家のひとりではないかと思います。

（卯）