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書店員レビュー一覧

丸善・ジュンク堂書店・文教堂書店の書店員レビューを100件掲載しています。120件目をご紹介します。

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ジュンク堂 池袋本店店員

書店員:「ジュンク堂書店池袋本店」のレビュー

ジュンク堂
ジュンク堂|池袋本店

行きと帰り 本城 直季 (写真)

行きと帰り

「永遠ではない毎日を、ちょっとだけ…

「永遠ではない毎日を、ちょっとだけ、大切に生きてみようと思った」。本書の帯に書かれた言葉です。この言葉が、詩と写真で編みあげられたこの書籍の本質を、一言で言い表したものであると言えるでしょう。

詩人・谷郁雄と写真家・本城直季の共作によって出来あがった本書は、穏やかなイメージで並べられた本城の写真達の合間に、谷の詩が、そっと静かに顔を出す様な構成になっています。実際の風景を、あたかも小さなミニチュア模型のようにデフォルメした形で描写する本城の写真が、日常の光景のなかでの「私」の小さな想いを写しとった谷の詩と重なり合ったとき。そこには、私達が生きる小さな日常を肯定したいという、作り手のささやかな願いが立ちのぼってくるように思えます。ドラマティックではないし、起こることは当たり前のことばかりだけれど、限り有るかけがえのない毎日に対する作者たちの想いが、伝わってくるのです。

人間が生きる社会は常に動き続け、様々な暴力や欲望が、良くも悪くも世界を動かし続けています。その世界のなかで、書籍というメディア、特に詩集や写真集のような創作メディアは、それそのものが、ひとつの小さな世界を形作ることができる希有なものです。「永遠ではない毎日を、ちょっとだけ、大切に生きてみよう」という感情をまとめ上げ、ひとつの世界をそこに創出することができるのです。それは経済的・政治的に有益な情報ではないかもしれませんが、あなたにとってのひとつの小さな箱庭として機能してくれるでしょう。書籍が持つそんな可能性を、本書を通して感じ取って頂ければ幸いです。


(評者:ジュンク堂書店 池袋本店 芸術書担当 下田裕之)

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