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書店員レビュー一覧

丸善・ジュンク堂書店・文教堂書店の書店員レビューを100件掲載しています。120件目をご紹介します。

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文教堂 カレッタ汐留店店員

書店員:「文教堂 カレッタ汐留店」のレビュー

文教堂
文教堂|カレッタ汐留店

5年後、メディアは稼げるか? 佐々木紀彦 (著)

5年後、メディアは稼げるか?

メデイアの5年後を展望する本である…

メデイアの5年後を展望する本である。
著者は自らをガラケーを愛用するアナログ人間と言っているが、実は「東洋経済オンライン」を短期間で成功させた編集長である。
元々は紙雑誌出身の著者が、今後5年で日本のメディア界は激変すると言っている。激変するメディア界はどのように自己変革すれば「稼げる」ようになるのか。個人としてメディア人はどうしたら「稼げる」ようになるのか。

編集権の独立を中心にジャーナリズムはどうなるかという硬派の意見だけをいくら語っても、「稼ぎ」がなければメディアの独立も自立もありえない。
紙とWEBの特性の違い、あるいは流通の事情により新聞・雑誌・本の電子化はそれぞれそのスピードと限界値が異なることを、既に大きく変わっているアメリカメディア界との比較で詳細に説明している。日本の場合、過去5年で20%程落ち込んだ紙雑誌は今後5年が正念場であると著者は言う。速報性を競う内容の雑誌は消えて電子版に移行するが、デザイン・編集力の優れた「ブルータス」のような特集雑誌は残ってゆくと言う。新聞は電子との相性が良いメディアではあるが、優れた宅配制度や経営母体の強い財務体質に支えられながら、まだ直には消えることはないだろうともいう。

はた目には儲かっていそうなウェッブメディアも本当はあまり儲かってはいないそうだが、そこで「稼ぎ」を出すにはどのような方法に可能性があるのか。「広告」を面白くするということが必須の条件ではあるが、「広告」のみに収益を頼るのは限界もありリスクが伴う。あの世界最大級のPVを誇るといわれるハフィントン・ポストでも広告収入は年間40億円程度だという。また広告に頼れば当然、編集権の独立の問題も出てくる。そこで有料化の方向が出てくるがどんなメディアでもというわけにはいかないという。課金に成功したメディアとしては、フィナンシャル・タイムズ、ウオール・ストリート・ジャーナル、ニューヨークタイムズ、USニュースなど、経済系かエリート系、データ系のいずれかだという。その他課金の条件としてはブランド力と無料サイトとしての実績を上げている。これからの有料化では「メーター制」が有望だが、プレミアム会員制をとっているニコニコ動画をヒントにあげている。

また著者はウェッブのメディア人になれば成る程、「教養」が大切であることを説き、古典の読書を薦めている。嬉しい発言である。書店はエンタメ系と知識系とにゆるく分化してゆくと思われるが、書店が街場の「知」の集積場であることは変わらないと思う。


(評者:文教堂書店カレッタ汐留店 ビジネス書担当 森静男)

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