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書店員レビュー一覧

丸善・ジュンク堂・文教堂書店の書店員レビューを100件掲載しています。120件目をご紹介します。

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ジュンク堂 仙台ロフト店店員

書店員:「ジュンク堂書店仙台ロフト店」のレビュー

ジュンク堂
ジュンク堂|仙台ロフト店

黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫)アイザック・アシモフ (著)

黒後家蜘蛛の会 1(創元推理文庫)

ユーモアと謎にあふれた短編集

黒後家蜘蛛の会、実に仰々しい名前です。
おそらくタイトルで敬遠される方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。とは言え、この作品はミステリではありますが、別段恐ろしい事件が待ち受けるわけでもなく、タイトルの『黒後家蜘蛛』の由来も、聞いてみればニヤリと納得する、ユーモアと謎にあふれた短編集です。
作者のアイザック・アシモフは言わずと知れたSF作家ですが、ミステリにも多くの作品を残しており、特にこの「黒後家蜘蛛の会」は氏の代表作の一つでもあります。

舞台はニューヨークのミラノレストラン。
そこで月に一回行われる黒後家蜘蛛の会の晩餐には、ゲストとの気楽なおしゃべりの中から毎回様々な「謎」が登場します。
会のメンバー達(弁護士、作家、画家、化学者、暗号専門家、数学者)は、それぞれの専門知識を駆使して何とかそれを解決しようと努力するのですが、毎回謎を解くのはレストランの老給仕と言う、実にシンプルな構成です。
ところが、このメンバー達の知識が多岐に渡っており(実際、ちょっとした雑学の本などより遥かに豊富なジャンルに渡って語られています!)、それだけでも充分楽しめるだけでなく、個性豊かなメンバー間のやりとりが実に、実に愉快です。
また、この謎解きには読者も参加でき、知識と推理力さえあれば作中の誰よりも早く謎を解くことも可能です(自分はついぞ出来ませんでしたが・・・)。

そんな『黒後家蜘蛛の会』。
実は女人禁制で会員は全て男性に限られています。
それと言うのも、そもそも「黒後家蜘蛛」のオスは交尾の後メスに食べられてしまうらしく、この会はそんな健気なオスに敬意を表し(もちろん自分達は、そうはならない事を祈りつつ)『黒後家蜘蛛の会』と名乗っているそうです。

どうでしょう、実に茶目っ気たっぷりなタイトルでは無いでしょうか?

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