根があれば、離れていっても戻ってくることができる
父親の急死により実家のクリーニング屋を継いだカズ。
彼は慣れない店の仕事をアイロン職人のシゲさん、パートの松竹梅トリオに助けられながら始める。
預かる衣類から謎が生まれ、友人の沢田と一緒にその謎を紐解きながら物語は進む。
沢田、シゲさん、松竹梅トリオ、そして商店街の人々、カズのまわりの人々は皆が各々素敵な存在だ。
これはカズの成長物語であるとともに沢田の成長物語でもある。
最後まで読んでタイトルの素晴らしさに唸りました。
ちなみに、松竹梅トリオの梅本さんは『和菓子のアン』のアンちゃんのお母さんなんです!