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書店員レビュー一覧

丸善・ジュンク堂・文教堂書店の書店員レビューを100件掲載しています。120件目をご紹介します。

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ジュンク堂 福岡店/MARUZEN 福岡店(文具)店員

書店員:「ジュンク堂書店福岡店」のレビュー

ジュンク堂
ジュンク堂|福岡店/MARUZEN 福岡店(文具)

吹き溜まりのノイジーボーイズ (メディアワークス文庫)天沢 夏月 (著)

吹き溜まりのノイジーボーイズ(メディアワークス文庫)

ヤンキーだらけの吹奏楽部

「『ヤンキーが音楽?』なんて疑問を、世界から失くすためさ!」

高校二年生の一条亜希は、一年生のときに結成した吹奏楽部の失敗の傷も薄れ、日々を明るく過ごしていた。そんなある日、担任の平野より呼び出されて連れて行かれたのは、取り壊しの決まっている旧講堂、生徒たちに『吹き溜まり』と呼ばれる不良たちの溜まり場だった。そこで頼まれたのは、ヤンキー少年たちに音楽を教えることで……。

「部活物」というとスポーツ物のイメージが強いのですが、実は何気に多いのがこの作品のように吹奏楽部を題材にした作品(※吹奏楽はスポーツだ!という意見も意外と多い)。実に王道的な青春小説なのですが、この作品が他の吹奏楽部物と一線を画すのは、登場人物の男女比。圧倒的に男が多いのです(※吹奏楽部というのは女子部員が多い所が多い)。しかも基本ヤンキーばかりという、なかなかに挑戦的な構成。これが実によくハマっており、最後まで笑いを織り交ぜつつ走り切ります。

魅力ある人物が多数登場する中で、特に個人的なお気に入りは、主人公であり吹奏楽部の紅一点・一条亜希。多数の男子高校生に囲まれていながら、明らかに一番の熱血漢っぷり!(※女です)過去の失敗を乗り越えて進み続けるその姿は、うっかりこちらまで前向きになってしまいそうです。

冒頭の一文は、吹き溜まりの少年たちの一人、黒川竜太の序盤のセリフより。“ちょっとチャラい”少年の口から出た言葉なので、わりとさらっと流してたのですが……。うむ、実に名言でありました。

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