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書店員レビュー一覧

丸善・ジュンク堂・文教堂書店の書店員レビューを100件掲載しています。120件目をご紹介します。

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丸善 札幌北一条店店員

書店員:「丸善札幌北一条店」のレビュー

丸善
丸善|札幌北一条店

ラバー・ソウル (講談社文庫)井上 夢人 (著)

ラバー・ソウル(講談社文庫)

ストーンズがプラスティック・ソウルなら僕らはラバー・ソウルだ!

岡嶋二人から岡嶋一人、じゃなくて井上夢人の、「オルファクトグラム」から数えて実に14年ぶりのハードカバーミステリ。
執筆活動はされていたようですが個人的には過去の人でした。申し訳ありません。
井上夢人といえば岡嶋時代から挑戦的なミステリをどんどん描いていた作家と記憶しているのですが、
新本格(最近あまり耳にしませんが・・)の波にもちょっと乗り遅れ、なんだか不遇の作家のような気がしていました。

で、復活のラバーソウルですが、まず表紙!すばらしいです。表紙が全てを語っているといっても良いんじゃないでしょうか。
表紙はもちろん主人公です。表紙ではむちゃくちゃカッコいいんですが、読むとむちゃくちゃ気持ち悪いです。
岡嶋井上(面倒なので以後これで)のミステリは「ここで騙すぞ」と見せかけて「じつはこっちでした」系の、
足もとすくい系(今考えました)のミステリだな、と僕のような年寄りのミステリ読みは「どこが仕掛けなのか」と構えて読む訳ですが、
こいつのストーカーっぷりがまぁ気持ち悪くて!それどころじゃありませんでした。(怒)
でも読みやすい文体はさすが今まで残った名作家、ぐいぐい読まされます。で、最後で真相が分かると
「そう来たか!・・・でもちょっと考えればそうくるってわかるよな普通」と、なんでこれに思い当たらなかったのが不思議な感じがしました。
主役の気持ち悪さがパンチ効きすぎで、どこで騙されようがどうでも良くなったのかもしれません。
でも不思議と読み終わるとスカッとするんですよこれが。
そういえば岡嶋井上はさわやか青春ストーリーもうまい作家サンなのでした。これは違いますが。
気持ち悪さに身もだえしながら一気読みが吉。

サト

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