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書店員レビュー一覧

丸善・ジュンク堂書店・文教堂書店の書店員レビューを100件掲載しています。120件目をご紹介します。

検索結果 100 件中 1 件~ 20 件を表示

MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店店員

書店員:「MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店」のレビュー

ジュンク堂書店
MARUZEN&ジュンク堂書店|渋谷店

白菊 伝説の花火師・嘉瀬誠次が捧げた鎮魂の花 山崎 まゆみ (著)

白菊 伝説の花火師・嘉瀬誠次が捧げた鎮魂の花

自らの仕事に誇りを持ちたい人に

夏の夜の、漆黒の空に咲く大輪の花。一瞬で周囲を照らす華やかさと、すぐさま消えゆく儚さをもつ花火は日本人に最も好まれる芸術かもしれない。

花火大会は日本の夏の風物詩であるが、その中でも長岡の花火は有名である。しかし、それを手掛ける花火師達がどんな思いで花火を打ち上げているかを多くの人は知らない。本書はこの長岡の花火に魂を込めた伝説の花火師・嘉瀬誠次氏の半生を追ったノンフィクションです。

現代の日本人の花火へのイメージは、夏祭りを盛り上げるメインイベントといったところであろうか。しかし、もともと長岡花火には戦災殉難者への慰霊と鎮魂の思いが込められているという。

嘉瀬氏は、自身も太平洋戦争中に出征し、その後シベリアでの抑留を経験している。戦火をくぐり抜け、極寒の地での過酷な労働に耐える中で、多くの戦友の死を看取ってきた。本書のタイトルでもある花火「白菊」は、この天国の戦友たちへの手向けの花なのである。

この職人の生み出す芸術を愛した、もうひとりの芸術家・山下清の言葉も紹介されている。
「みんなが爆弾なんかつくらないで、きれいな花火ばかりつくっていたら、きっと戦争なんて起きなかったんだな」
平和への想いは職人の仕事を通じて、観る者の心へと確かに届いている。

全ての仕事には、それを担う人間のストーリーが詰まっています。自らの仕事に誇りを持ちたい人に是非読んでもらいたい一冊。


(評者:MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店 社会書担当 中田)

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