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書店員レビュー一覧

丸善・ジュンク堂書店・文教堂書店の書店員レビューを100件掲載しています。120件目をご紹介します。

検索結果 100 件中 1 件~ 20 件を表示

ジュンク堂書店 福岡店/MARUZEN 福岡店(文具)店員

書店員:「ジュンク堂書店福岡店」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|福岡店/MARUZEN 福岡店(文具)

自称分析官ヴィルヘルムの迷推理 (メディアワークス文庫)十階堂 一系 (著)

自称分析官ヴィルヘルムの迷推理(メディアワークス文庫)

分析が「私たち」を強迫し、分析が「読者」を幻惑する

「そうではない。君からは、マニュアル人間のニオイがするのだ」

大学生のカモトキこと加茂十希男(かもときお)は、高校時代からの腐れ縁で自称分析家の赤紫崎葵子(あかむらさきあおいこ)に連れ回され、リサーチ会社のバイトでは頬を引っ叩かれ、連れて行かれた喫茶店では爆弾騒ぎに巻き込まれ、大学の資料室では盾にされ、ついには犯人扱いまで!?日常の様々な事を拾い上げ分析する葵子と、それになんだかんだと付き合わされるカモトキのどこかくだらなく、どこか笑える日常系ミステリー。

この作品は、主人公であるカモトキの語り口(とツッコミ)によって進行していきます。それが実に軽妙であり、非常に読みやすい文体となっています。しかしただ軽いだけかというとそうではなく、葵子の口から語られる『分析』がカモトキと読者を幻惑し、なんでもない日常であったはずの光景を妙な方向へと誘います。

基本的に変人しか出てこないこの小説ですが、なかでも異彩を放つのが後半に出てくる呉教授。ほんの数ページだけの登場にも関わらず、カモトキと葵子、さらには読者にまで強烈な印象を残していきます。冒頭の一文はこの呉教授の言葉であり、会ったばかりのカモトキに向かって放たれたセリフ。その後にさらに語られる『マニュアル人間』カモトキに対する分析は、読者であるこちらにまで甚大な被害を与えていきます。

ミステリーとしては前述のように『分析』がメインである(=解決することが目的ではない)ため、はっきりとした真実が明らかにならなかったりとなんとなくスッキリしない感じがするのですが、そこであとがき後に登場するのが『めぐるちゃんの裏分析コーナー』。ここで全てを明かしてスッキリ終わるのかと思ったら……。

さらに状況が混迷を深めた気がするんですが、これは僕の気のせいなんでしょうか?

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