めくるめくどんでん返しに目が離せない!
『さよならドビュッシー』で注目を集めた中山七里さんの本格法廷ミステリーです。
ただ今回この作品、主人公がとてもダーク。
過去に犯した「罪」を抱えながら生きる弁護士・御子紫礼司は、ある事件の最重要容疑者となりながらも、その鉄壁のアリバイにより操作網から外れようとするが…。
事件の真相もさることながら、一番注目すべき点は主人公の過去と現在。
罪を犯した人間のその後は、「再犯」か、「忘却」か、それとも…。
中山七里特有のどんでん返しに目が離せない、ファンにはもちろん、初めて著者の作品を読む方にもオススメの一冊です。
理工・医学担当 K