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現代版不思議の国のアリス

高校生の時、美術の授業で写真などの素材を使ってコラージュ作品を作る機会があった。
たとえ同じ素材を使っていても人によってまったく違う作品が出来上がることが非常に興味深く、今あるものを壊して新しい世界を構築する快感のようなものを感じ、それ以来暇さえあれば読み終わった雑誌を切り貼りしてはスクラップする習慣がついている。
瀧口修造が岡上淑子を「現代版不思議の国のアリス」と評したように、彼女の作品はいつか見た夢の一場面のように思えて仕方がない。
コラージュというとエルンストやジョン・ハートフィールド、シュヴァンクマイエルを思い起こすが、
日本にもこんな魅力的な作家がいたのか、と嬉しくなった。