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書店員レビュー一覧

丸善・ジュンク堂書店・文教堂書店の書店員レビューを100件掲載しています。120件目をご紹介します。

検索結果 100 件中 1 件~ 20 件を表示

MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店店員

書店員:「MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店」のレビュー

ジュンク堂書店
MARUZEN&ジュンク堂書店|梅田店

京都ぎらい (朝日新書)井上 章一 (著)

京都ぎらい(朝日新書)

著者の精神史

井上章一の本は、どれを読んでも「いけず」だと思う。
顕著なのは、東大について。京大出身の井上章一は、ことあるごとに東大で発展した学問に異議を唱え、徹底的な再検証を行う。すると、それまで定説だったものが、みるみるうちに「学内の師弟関係」などで説明されてしまうことになる。
このパターンが痛快で、ぼくは井上章一の本を読み続けているのだが、今回の『京都ぎらい』を読んで、このような姿勢が実は「京都」に対するルサンチマンによって育てられたものだとわかった。
洛外の「嵯峨」で育った著者は、しばしば洛中の人から田舎者と侮蔑され、憎しみを募らせる。しかし、他の地方の人からは室町も西陣も嵯峨も、宇治でさえもぜんぶ同じ「京都」ということにされてしまうので、悩みを理解してもらえない。
京都への怨念が自身の精神形成にどのような影響を与えてきたかが延々綴られており、これまでの著作での意地の悪い書きぶりを「なるほど」と頷きながら振り返ることが出来る。
しかし、名古屋人のぼくから見れば、結局のところ井上章一は立派に京都人である。本書を読むと、京都人が「いけず」と言われるのは、みんな大なり小なり、同じような経験をしているからではなかろうか、という気がする。京都人のいけずと、井上章一のいけずな著作は、イコールのように見える。
というわけで、この本は井上ファンにとっては必読だが、著者の本を読んだことがない人には、真っ黒な怨念に満ちた謎のエッセイと映るだろう。

あとがきはかなり笑える。著者にはやはり、いけずな視線で東京VS関西の本をもっと書いてほしいと思う。

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