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書店員レビュー一覧

丸善・ジュンク堂書店・文教堂書店の書店員レビューを100件掲載しています。120件目をご紹介します。

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書店員:「書標(ほんのしるべ)」のレビュー

ジュンク堂書店
ジュンク堂書店|丸善ジュンク堂書店 書標編集室

反・民主主義論 (新潮新書)佐伯啓思 (著)

反・民主主義論(新潮新書)

丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より

苟も「民主主義」を標榜するものは、民主主義批判と正面から向かい合わなければならない。すべての立場、意見を尊重した自由な討議こそ、民主主義を支える前提だからだ。そして、その作業は、何よりも民主主義を鍛えることになる。
佐伯は、デモクラシーを「民主政」と訳すべきだと言う。それは、今我々が採用している1つの政治制度に過ぎず、長所もあれば短所もあるからだ。それを民主「主義」と呼んだ途端、何か崇高な理想を含むものとして神聖化されてしまう。
その時、デモクラシーの重要な意義が失われる、と佐伯は言う。その意義とは、人間はかなりの確率で判断を誤ると見る「人間可謬説」から出発するということである。デモクラシーの核となるのは、多様な意思と利害を前提とした意思決定に必要な、謙虚さと自己批判能力なのだ。「民主主義こそが正義」と言ってしまったとたんに、それらは失われる。
同じことは「護憲」にも言える。憲法を「神聖にして侵すべからず」とする主張は、憲法がひとつの政治的価値の選択であること、そしてその選択には熟考、議論、覚悟が不可欠であることを忘却させる。
数の取り合いである選挙制度は、人びとを均質化し同質化する。だが、一人ひとりの「個人」は、矛盾に引き裂かれ、悩み、承認しつつ抗う存在である。文学は、政治が決して見ようとしない「個人」の本質に迫る。全く異質な営みであるがゆえに、政治と文学は、相補的なのだ。
佐伯啓思の反民主主義論は、陰画として、民主主義がどうあるべきかを、むしろ鮮やかに映し出している。

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