hontoインタビュー vol.35 廣嶋玲子

丸善・ジュンク堂書店限定での先行販売で話題となり、現在全国の書店で大好評発売中の「妖怪の子預かります」児童書版。
本企画を担当したの北山(丸善ジュンク堂書店)が、著者の廣嶋玲子先生にインタビューさせていただきました。
執筆のきっかけや創作の裏話の他、楽しいお話が盛りだくさんです。 インタビュー:北山志歩(丸善ジュンク堂書店)

北山 廣嶋先生、本日はお忙しいところ、お時間いただきましてありがとうございます。

廣嶋 とんでもないです。どうぞよろしくお願いいたします。

北山 よろしくお願いします。では、まず………この児童書版の『妖怪の子預かります』シリーズを企画しましたきっかけを、私のほうからお話しします。
たまたま2年くらい前に65歳の父と児童書売り場を歩いておりましたら、廣嶋先生の『銭天堂』シリーズを見つけまして、父が「この紅子さんというキャラクターは強烈だなぁ、面白いなぁこれ」って言って読んでいたんです。私はもともと文庫担当をしていましたので、廣嶋先生の作品を創元推理文庫(東京創元社)ではいつもメインで扱っていたのですけれども、児童書についてはあまり詳しくなくて……『銭天堂』は有名なシリーズなのでタイトルは存じ上げてはいたんですが、まだ読んだことはなかったんです。それで「この著者の先生は東京創元さんの文庫も書かれているんだよ」と話をしながら、あぁ父のような年配の人でも面白いと思うような児童書があったらいいな、大人と子供が一緒に楽しめる本を作りたいなと。それが、私が常々東京創元社さんの、『妖怪の子預かります』シリーズを「これ小学生や中学生が読んだらすごく面白いと思うなぁ」と思っていたのと、ぴったりはまったんです。ためしに東京創元社の担当の営業さんに「これ子供向けに出したらいいのに」と提案してみたのです。ほんとに妄想をお話ししたようなものだったんですけれど、それが、こんなふうに実現して……。廣嶋先生にも東京創元社の皆様にも、ほんとに感謝しています。

廣嶋 いえいえ、私も、このお話をいただいたときには「えっ? いいの?」という感じでした。でも、そんなきっかけがあったとは……ありがとうございました。お父様に大感謝です。

北山 では今回は廣嶋先生へのインタビューということで、私のほうから先生にいくつか質問をさせていただきたいと思います。

『妖怪の子預かります』発行のきっかけ

北山 まず、児童書がメインの廣嶋先生が、どうして東京創元社さんから本を出す運びになったのか、知りたいです。『妖怪の子預かります』以前の、『鳥籠の家』(単行本刊行時のタイトルは『鵺の家』)『青の王』(刊行は文庫版『妖怪の子預かります』1巻より後)の時代からでもいいんですけれど、ぜひ教えていただきたいです。

廣嶋 はい。実はあの頃、私の手元には、児童書の出版社さんから出してもらえない原稿がいくつかあったんです。あちこちに送っても、「これは児童書には長すぎる」とか、「これは児童書にはちょっと大人向けすぎる」と断られてしまって。でも自分では気に入っているし、このままお蔵入りさせるのももったいないし……どうしようかなぁと思っていたら、ちょうど東京創元社さんでファンタジイ新人賞を募集されているというのを知ったんですよ。
私、一般書籍に関してはまったくのど素人でしたから、それに応募してみようかと思っていたんです。そのことを、たまたまイラストレーターの橋賢亀先生にお話ししたら、「ぼく東京創元社でお仕事してますよ。賞に出す前に編集者さんにお見せしてみたらどうですか?」とアドバイスしてくださったんです。「じゃあお願いします」ということで、東京創元社の編集の小林さんを紹介していただいたんですよ。で、原稿お送りして。それがきっかけになりました。

北山 へえぇ! イラストレーターさんとのお話しから、東京創元社さんに繋がったと。

廣嶋 そうなんです。びっくりしたのは、児童書の出版社からは、長すぎると言われていたのが、東京創元社さんでは「ああ、ちょうどいい長さですね」と言われたことです(笑)。あの言葉は忘れられません。

北山 そうですか。私はふだん文庫担当なので、児童書が、厚さだけなら一般書籍と同じでも、字が大きかったり挿絵が入っていたりする分、文章量が少ないということをどうしても失念しがちで。いまお話を聞いて、「ああ、児童書では長すぎるなんていうことがあるんだなぁ」とびっくりしました。本が好きな身としては、長ければ長いほど嬉しいという気持ちがあるので。

廣嶋 そう。私もそういうほうなんで(笑)。子どもが飽きるから無理と言われて、そうなのかぁ……という感じですね。

『妖怪の子預かります』【文庫版】【児童書版】の違い

北山 ありがとうございます。では次の質問にいかせていただきます。『妖怪の子預かります』シリーズは、先生が大人向けを意図して書かれたものだと思っていたのですが、それを「子供向けに出し直したい」とお願いされて、「大人向けと子供向けは区別をしているから、やりたくない」というようなお気持ちはなかったのでしょうか?

廣嶋 あ、それはなかったんです。ただ、どうやって表現を変えようかというのはすごく悩みました。あと一巻と三巻は、たぶんページ数が多いと思うんですけども、それをどこまで削ろうかとか。とにかく削るスキルがすごくアップしたなと思います(笑)。どうしたらこの数行を削れるだろう、と頭を抱えたこともありますが。

北山 せっかく書かれた作品を削られるのはもったいないというお気持ちはなかったですか?

廣嶋 いいえ、むしろですね……シェイプアップするような気分でした。より簡単な言葉で、よりわかりやすい文章にまとめる方法を考えるのは、とても楽しい挑戦でした。

北山 私も両方読み比べながら楽しませていただいてるんですけど、そうするとやはり、あっ、ここの文章をこんなにそぎ落としても、ストーリーはちゃんと同じように伝わってくる……ここの場面をこんなに短くしてもやっぱり久蔵さんはすごく優しいというのは伝わってくる……そこがほんとに、「技術だなぁ」と思いますね。

廣嶋 ありがとうございます。

北山 児童書版も、文庫版も、どちらも楽しめるというのが、大人ならではで、お得だなぁと思いながら、読ませていただきました。

廣嶋 ありがとうございます。

北山 その一方で……児童書版の二巻では吉原の話などをそのまま残されたというのは、やはり、あえて、ということのでしょうか

廣嶋 そうですね。女郎とか吉原について児童書版でどうするかにつては、すごく頭を悩ませました。どういうふうに表現したらいいんだろうと。ただ、物語の要のひとつというか、今後もかかわってくるかもしれないことなので、残したいと思いましたね。

北山 小学校の四、五年生ぐらいから読み始める本だと思ったので、ちょうどその年齢だと親御さんが、昔はこういったものがあったんだよ、でも今はもっとこう考えていこうね、というふうに、話をするきっかけになったらいいなあと思いながら、読ませていただいていました。私ごとですが、息子がいま6歳で……この本をあと3年ぐらいしたら読ませて、もし吉原の話について聞かれたら、こういうふうに答えよう、とかいろいろ今から楽しみにしています。

廣嶋 なるほど。それは嬉しいですね。

『妖怪の子預かります』の設定・こだわり・制作の裏話

北山 では、続いての質問は、このお話を書かれるときに、なぜ江戸時代を舞台にしたのか、ということです。私は勝手にいろいろ想像をしてみたんですけれど、妖怪の話を書きたい、だから江戸時代にしようと思われたのか、それとも目の見えない青年、按摩さんが出てくるので江戸時代を選ぼうとか、そういった設定上の意図があったのかなぁ、とか。

廣嶋 そうですね。どちらも優先事項だったんです。たくさん妖怪が出てきて当たり前の世界を書きたいというのと、目の見えない青年と口のきけない少年の二人暮らしが怪しまれない、ということだったら、江戸時代のほうがいいだろうと思いまして。今よりもロマンが拡がるんじゃないかなと。あと長屋暮らしを書いてみたいというのもありました。

北山 なるほど! 弥助と千さんの長屋暮らしで、周りの人がちょっとやきもきしてる様子とかが、すごくいいですよね。

廣嶋 そうですね、ちいさな、こきたない長屋の部屋でふたりつつましく楽しく暮らしてるっていうのを書きたいなって思ったので。江戸時代にしました。

北山 あぁ、そうなんですね。確かに私も、あのふたりと長屋のみなさんのやりとりがすごく好きなので、もっとそこを読みたいと思うぐらいでした(笑)

廣嶋 ありがとうございます(笑)

北山 では続きまして、江戸時代の暮らしを書くときに、どんな本や時代劇を参考にされましたか? また影響を受けた本などはありますか?

廣嶋 ええとですね、『彩色 江戸の暮らし事典』(双葉社)、『絵でみる江戸の食ごよみ』(廣済堂出版)……よく食べ物のことは書くので。それともうひとつ『絵でみる江戸の町とくらし図鑑』(廣済堂出版)などを資料に使っています。

北山 なるほど。ああ、この本、時代小説コーナーですごくよく売れています。

廣嶋 絵入りでわかりやすくて、町の風景なんかも載ってますし、非常に参考になりました。

北山 じゃあ主に書籍を参考にして、書かれているということですね。

廣嶋 そうですね。あと編集者さんに、清澄白河の深川江戸資料館に連れていっていただきました。そこには実際に、長屋の間取りとかの実物大のジオラマが展示されているので、そこで厠がどうなってるかとか、添え付けの竈のことをへっついというのかとか、非常に勉強になりました。

北山 そうすると、もし子供向けに説明するとしたら、いろいろ江戸時代のことを書いてる本で、先生は本で勉強して書かれてる、というような感じでしょうか。

廣嶋 そうですね。

北山 はい。ありがとうございます。では続いて、細かい質問なんですけれども。先生の気に入っている江戸時代っぽい言い回しとか、口調はありますか?

廣嶋 江戸時代の若旦那とかが、男なのに「あたし」っていうところとか、いいですね。

北山 ああ!なるほど。

廣嶋 ちょっと物柔らかな感じになるのが好きなんです。だから…あまり登場回数は多くないんですけれど、古道具屋古今堂の若旦那は気に入ってるキャラなんですよね。へちまの若旦那。

北山 ええ。……あの、もうバレているかもしれませんが、私は久蔵さんが好きで……(一同微笑)一見遊び人なのに、子供と女の人に弱くて優しくて、っていうのが「ああ江戸時代にはこんな人もいるよね」と。またちょっと江戸の職人たちとは違うタイプの男性で、とても好きなんです。

廣嶋 ありがとうございます!

北山 では、続きまして。先生のお気に入りの妖怪はどれですか? ふたつでもみっつでも、この子が特に好き、というのがあったら教えてください。

廣嶋 最初に登場する、梅の子妖怪の梅吉は非常に気に入っています。

北山 あー! 私も大好きです~!

廣嶋 あの、ころっと小さくて、生意気な感じがかわいいなぁ……と、自分で書いてて思っちゃうんですよね。

北山 かわいいですよ~。

廣嶋 あとは、五巻から登場する、双子の烏天狗の子、右京と左京もお気に入りなんです。イラストのMinoru先生が右京と左京を、烏天狗の子らしくちょっと口が尖った感じに描いてくださって、それを見て「あっこれ! かわいいいぃ~!」って、よけいに気に入ってしまいました。

北山 妖怪のイラストは、先に廣嶋先生が文章で書かれたものをMinoru先生がぴったりな造形で描き上げていらっしゃるのか、それとも途中でMinoru先生から「この妖怪はこんな絵でいいですか」って相談されて、あれこれやりとりしながら決められるんでしょうか。

廣嶋 一応ラフを送ってくださるんですけど、ほとんど直していただいたことはないと思います。髪の毛をもうちょっと長くしてくださいとか、もうちょっとボロい服を着せてくださいとか、そのくらいで。造形に関してはおまかせというか、ほんとに文章からしっかり読み取って描いてくださっています。文章で書いていなかった部分について聞かれることもありましたが、Minoru先生が送ってくださったラフの妖怪が、こちらの意図とまったく違っていたということはなかったです。

北山 じゃあほぼ先生の書かれた文章を、Minoru先生が忠実に絵にされて、あんなにかわいくなったという……そうなんですね。私は、あの梅吉がまんまるなくせに前掛けをつけてるのが(一同微笑)最高にかわいくて。前掛けをつけていると、先生の文章にもありましたね。

廣嶋 あ、でも実は梅吉は、私の最初のイメージではあんなに丸っこいというか梅状態ではなかったんです。もっと小僧って感じだったんですけど。でもMinoru先生の梅吉を見た途端、「これぞ梅吉だぁ!」って私の固定観念が変わりまして。もう一目惚れです。

北山 確かに、梅ばあのほうは顔だけが梅干しで、下にちゃんと体がついてるのに、梅吉はどこからどうなってあの状態に……大人になったら体が生えてくるのかなとかいろいろと考えしまいますね。

廣嶋 そうですよね。でも、絶対この梅吉がかわいいです!

北山 あの津弓と梅吉のペアが、小さい梅吉のほうがイニシアチブとってるのが面白くて。かわいらしいです。
作品についての質問は以上なんですが、今回は先生がお好きな、東京創元社さんの文庫がありましたら教えていただきたいなと。

廣嶋 そうですね、最近「忘却城」シリーズ(鈴森琴著『忘却城』『鬼帝女の涙』『炎龍の宝玉』)が面白いと思っているんです。

北山 へぇえ……。

廣嶋 小中学生向けではないかもしれませんが……死体が生き返ったりする、ネクロマンサー(死霊術士)の話なんですけど、なかなか面白い世界観を書くなぁ…と。

北山 おぉ……でも、今回の妖怪の子シリーズもそうなんですけど、東京創元社さんの文庫の棚には、けっこう中学生ぐらいになれば充分読めるような面白い本がたくさんあるのに、なかなかそこに中学生がやって来てくれないのがもったいないと思っていたので。表紙の素敵なものを中心に、東京創元社さんの文庫をなんとか中高生に有名にしようと、今後、頑張っていこうと思っていますので、参考にさせていただきます。

東京創元社編集部 ありがとうございます! ぜひお願いします。ちなみに、妖怪のキャラクターについてなんですが、弊社にはカエル好きやイタチ好きの編集者がいるんです。そんな彼らの希望を廣嶋先生はお聞き入れくださって、イタチの妖怪や蛙の妖怪を出してくださったんです(笑)。

北山 そう、文庫版のあとがきにありましたよね。「イタチの妖怪を出してください」という希望があったって。「いっつも悪役とかずる賢いイメージばっかりだから、かわいいイタチを出してください」とか…

東京創元社編集部 そうなんです(笑)

北山 そういえば文庫版の1巻で妖怪オリジナルキャラクターの公募もありましたね。沢山のみなさんが楽しんでらっしゃる様子がうかがえて、楽しいですね。
ちなみにこの児童書版の企画を、最初担当の営業さんにご提案したときに、「実は東京創元社社内でもそういう企画があったんです」とお聞きして……。
やはり東京創元社さんでも『妖怪の子預かります』を児童書にして、子供に読んでほしいという動きがあったんだなと思いました。

東京創元社編集部 そうですね。廣嶋先生は児童書でとても有名ですから。この『妖怪の子預かります』シリーズも、絶対子どもに面白く読んでいただけると思いましたので。Minoru先生のイラストもです。

北山 そうですよね。なんといっても登場人物紹介にイラストが入ってるというのは、創元推理文庫では珍しいですよね。

廣嶋 今回の児童書版では、Minoru先生が本当に大変だったと思います。挿絵やカットを沢山描きおろしていただきましたから。

東京創元社編集部 でも廣嶋先生のお仕事がめちゃくちゃ早いので(笑)どんどんスケジュールを前倒しにしていただけて、すごく助かりました。

廣嶋 えへへ。でもMinoru先生も早いんです。

北山 じゃあみなさん早い方ばかりで、さくさく進みますねそれは。

廣嶋 そうですねー。

北山 私も、毎月のように廣嶋先生の新作が次々に刊行されるのを拝見していて、「えっ? 先月も出たのに今月も? そのうえ『妖怪の子預かります』の児童版の書き直しもしていただいてるの?」とびっくりして、ほんとにいつ寝ていらっしゃるんだろうなと……

廣嶋 前倒しの仕事です(笑)。ですので担当の小林さんにも「申し訳ないんですけどゲラを前倒しでじゃんじゃん送ってください」とお願いしています。

北山 それは早いですね。

廣嶋 そうなんです。溜まってるの嫌いなんで。

北山 すばらしいな~。つい溜めがちな自分には自戒を込めて……先生すばらしいです。

廣嶋 いえいえ。そういえば、もうひとつ思い出したんですが、私は児童書がメインなものですので、やっぱり書き上げる枚数が、一般書籍としては少ないことが多いんですよ。

北山 あ、そうなんですね。

廣嶋 そうなんです。提出するとだいたい編集さんから「枚数が足りません」って言われてしまって(笑)。「もう一話書いてください」って。だから、よく短編が最後についているんです。「従者達、宴をひらく」「仲人屋のある一日」とか。

北山 なーるほど。でもそれ、読者にはとっても嬉しいですよね。

廣嶋 毎回、なんか今回も「少ないです」って言われそうな気がするな……って、どきどきしながら原稿を出すと、案の定「はい、足りないです。書いてください」って(笑)。

北山 一話といわず二話ぐらい短編を足していただいてもいいです。すごく楽しみにしていますので。

廣嶋 ありがとうございます。

北山 そしてあのーー、第二シリーズなんですが。いつごろ出るんでしょうか?

廣嶋 いちおう、書き始めています。

北山 じゃあのんびりお待ちしていますので。

廣嶋 そうですね。出来上がりがいつになるかは、まだわかりません。小林さんと相談しながら進めたいと思います。

北山 そうですよね。ほんとうに第一シーズンのラストでは、ほんとに涙が出ました。嬉しくて、感動で泣けてきてしまって。先が気になって気になって。
……私からお聞きしたり、お伝えしたいことは以上です。本日は、お忙しいところ、沢山お時間いただきまして、ありがとうございました。

廣嶋 とんでもないです。こちらこそ、ありがとうございました。

著者プロフィール

廣嶋玲子(ひろしま・れいこ)

神奈川県生まれ。『水妖の森』で、ジュニア冒険小説大賞を受賞し2006年にデビュー、主な作品に〈妖怪の子預かります〉シリーズ、〈ナルマーン年代記〉三部作、〈ふしぎ駄菓子屋 銭天堂〉シリーズ、〈十年屋〉シリーズ、〈鬼遊び〉シリーズや、『鳥籠の家』、『おっちょこ魔女先生』と『トラブル旅行社』『秘密に満ちた魔石館』などがある。

イラスト Minoru(みのる)

大阪府生まれ。京都精華大学デザイン学部VD学科イラストレーションコース卒業。動物や人物などをモチーフに模様を組み合わせた独特な雰囲気の作品を多数制作。装画を中心に活動中。主な装画作品に〈妖怪の子預かります〉シリーズ(廣嶋玲子作)、『湊町の寅吉 ティーンズ文学館』(藤村沙希作)、『南河国物語 暴走少女、国をすくう?の巻』(濱野京子作)などがある。

インタビュアー 北山志歩

丸善ジュンク堂書店に入社15年。その間にジュンク堂書店 池袋本店と丸善 ラゾーナ川崎店で文庫新書棚を担当。その後営業本部仕入販売部に所属。「妖怪の子預かります」シリーズの児童書版発刊企画を書店担当として推進。

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