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記憶は過去の記録ではなく、今の感情も含む。なるへそ。
記憶というものは感情にも左右されるので、他者との記憶のすれ違いが生じる。だから会議には議事録がいるんだな。
逆境から強い人は、経験から学ぶことができる人である。
記憶力を強くするために購入したが、騙された。でも面白かった。
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「過去は変えられる」という言葉に惹かれて読みました。
記憶とは単なる記録ではない。記憶を語るうえで、「記録」の方法論ではなく、「現在」の視点からの「意味づけ」が過去の認識すら変え、未来展望を明るくする。
そういった経験から学ぶ「意味づけ力」の重要性を再認識できました。
著者は新領域「自己心理学」の提唱者。
様々な心理学者や一般的な事例を引き合いに出しながらわかりやすく解説。
本の中でも用語の解説は分かりやすく別欄を設ける心配りが感じられました。
「フラッシュバルブ記憶」や「流動性知能」と「結晶性知能」など、
いくつか実際の仕事の場面でも話のネタとして使えそうな観点がありました。
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過去の自伝的エピソードや記憶の中に問題解決や失敗回避のヒントがある。
日頃から、それをタイプ分けしておき、思い出しやすいように整理することは有用性があるようだ。
また、埋もれている記憶を掘り起こすのに読書が脳を活性化する手段としてベストである。
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難しい問題に取り組んでいるとテキパキやる時間が無くなってしまう。意図的にてきぱきを。気になっていることリストを作る。細切れの時間でも進める。
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「記憶」のメカニズムを心理学的側面やカウンセリング面からとらえて、その仕組みを「これからの人生」に活かそうという自己啓発的要素の強い本。
各章末にポイントをまとめてあるのでとても読みやすくて便利。ぶっちゃけこのまとめさえ読めば他は読まなくてもOK。
記憶は単なる過去の記録ではなく、もっと能動的に過去を生み出す機能であり、さらに思い出している人の心理状態を反映するものであることがわかっている。
したがって、自分の心理状態や視点によって過去の記憶も意味合いが変わりうるという特性を持っている。
人間は思いのほか強く、悲劇的な体験、喪失体験からもプラスの意味へ転換できる力を持っている。なぜなら、そこでは逆境をバネにするための記憶の整理が行われているからである。
本書のサブタイトルは「忘れたい過去を明日に活かす」であるが、人間の脳機能はこの転換作業を高度なレベルで行っている。
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※自伝的記憶を振り返ろう
回想記憶と
これから起こることに対する記憶
時間の主観性、感情
抑圧
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記憶に関する複数のエピソードを集めた内容。
セリグマンの実験は、
自分の置かれている状況を経験に基づいて
断定的に決めつけてしまい、
人生に無力感を感じることの危険性を気付かせてくれる。
簡単には解決できない障壁に出会っても、
自分の才能や可能性を信じる気持ちを捨てないことが大切だ。
また、トラウマや嫌な記憶により回想を避けることはやめ、
成功体験を持っておくことでより記憶が確かになり、
ポジティブになれることを学んだ。
セリグマンの実験
半分の床に電流を流すと犬は残り半分の床に飛んで避ける
前日にハンモックにつるされて電流を流された犬は避けずに耐える
⇒あがいても無駄という「学習性無力感」身につけてしまう。
回想記憶
過去に嫌な事があったりして回想しないと、
普段から回想できなくなる。
現在のポジティブまたはネガティブの心理が
過去の記憶をそのまま形成する。
ポジティブで自分に自信を持てるストーリー記憶を持つといい。
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記憶の文献を小難しげに紐解きましたな一冊。
基本的に新書は自分には言い回しが硬くて好きになれない本が多い。
内容はまっとうで記憶について綴っているが、別段他の記憶本と比べて特出する事もないため、柔らかさに欠ける事で精読に繋がらず。
いわゆるインテリな方々の本なイメージが強くてイマイチ。
自分の低知能が悲しくなります。
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新書としてとても良い本。
整理術というよりは、記憶を整理することが生きて行く上でとても大切であるという点をテーマとしているように感じた。乱暴かつ主観で要約すれば...
過去の意味を整理することは未来を描くことである。
想像力を生み出す心が真っ白な状態とは何もない状態ではなく、記憶が全て整理された状態。
記憶が整理された状態とは、自分の中でそれぞれの記憶が何を意味するかが明確となっていること。
(特にポジティブな側面について。)
日常的に記憶とその意味を呼び起こす習慣を持つことが非常に大切。
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『記憶の整理術』
榎本博明
記憶には思い出すときに作り直されるという側面がある。ゆえに、思い出された内容は、今の心理状態や価値観を映し出している。心理状態や価値観が変われば、思い出すことも違ってくる。(p45)
過去の出来事は変わらないが、それを思い出す私たちのその捉え方は違うこともあるのだ。
未来予想図は、回想記憶をもとに描かれる。希望に満ちた前向きの未来予想図を描くには、これまでの人生を肯定的に意味付けることができるように、回想記憶を整理しておくことが必要である(p73)
回想記憶を肯定的に意味付けることは、私にとって困難な作業だろう。この卑屈さと向き合う必要がある。
自分が、どのような記憶が得意なのか
苦手なのか、つまり自分の強み・弱みをまず知っておいたほうがよい。このことは、自分の能力を活かす上で非常に大事なことだ。苦手なことを得意にしようと考えるより、得意な能力を伸ばしていこうとするのが、セルフ・マネジメントの要諦である。自分の強みをどのように活かすかを考えることは、ワクワクするものである(p99)
自分の強みを知る。さて強みはなんだろうか。
回想記憶が得意な人は過去の出来事を覚えているが、苦手な人は過去の情景にぼやけている。展望的記憶が得意な人は、予定通りの行動を滞りなくとることができる。(p99)
どちらも自分は鍛えなければならない。
だれの記憶にも歪みがあることを前提にして、自分の記憶も過信せずにチェックする謙虚さが大切である。無用なトラブルを防ぐためにも、きめ細かく確認し、メモをとるといったリスク・マネジメントが欠かせない。(p132)
自衛のためにメモは必須である。
どんな挫折経験であっても、どんなにイヤな出来事であっても、何かしら学ぶことはあるものだ。思い出すとイヤな気分になる、不安に教われる、絶望感に苛まれるからといって、フタをしてしまうと、それはトラウマになる。けっしてフタを開けてはならない、掘り起こしてはならない爆弾を抱えているようなものである(p227)
とても大切だが、それはとても大変なことだとわかる。訓練しなければ。
逆境から学ぶことができる人は、否定的なエピソードの中にも肯定的な意味を見つけ出すことができる。自伝的記憶を上向きに整理することができるのである。(p228)
そうなりたいと思う。
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記憶をテーマにさまざまな観点から説明する。記憶は現在の自分が作っているものであるという考え方が新鮮だった。
・回想記憶を自己コントロールに活かす:思い出すと幸せになるエピソード、自信を感じられるエピソードなどをストックし、引出すことでアクセスをよくしておく。
・記憶は自分の感情がつくる。幸せな記憶をつくるには、楽しい気分、嬉しい気持ちに浸り、過去を振り返ったり、身のまわりのことに目を向ける。
・潜在記憶を活性化するには、読書をする、映画やドラマを見る、人と話す、場所を訪れる。
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辛い思い出が多いからうつになるのではなく、気分がうつ状態だから辛い記憶が引き出される。
モチベーションを規定しているのが未来予想図。明るい未来を描ければモチベーションが高まる。
過去は変えられる=自分の視点が変われば過去も変わる。
記憶は、貯蔵庫ではない。記憶する人によって能動的に作られる。
関心のあることしか見ない。ショーウインドウにあるマネキンを見ている自分。マネキンか鏡に映っている自分か。
未来はまだここに存在しない。過去はもうここに存在しない。あるのは、過去についての現在、現在についての現在、未来についての現在、だけ。(アウグスティヌス)
記憶は思い出している今を映し出す。
未来展望がモチベーションを左右する。明るい未来展望が持てればモチベーションは維持できる。
回想記憶を肯定的に意味づけるように整理しておく。
「自己物語法」=自分の物語を自分で作る。悪いこともよいことも書きだす。年代ごとに折れ線グラフをつくる。
人生の良しあしはライフイベントではなく、どう意味づけるかで決まる。
自伝的記憶は3歳までさかのぼれる。エピソード記憶が可能になる年頃。
事前情報でも記憶がゆがむ。第一印象、見た目、事前の情、などで左右される。
逆の場合は、それに左右されないように注意する。
記憶は、なじみの場所に張り付ける方法。キケロが編み出した。
覚えたらすぐ寝る。
使わなくなると記憶が薄れる=記憶痕跡崩壊説。
度忘れは、検索失敗。忘れているわけではない。
毎晩、その日にあった出来事を記録すると整理できる。だれ、何、どこ、いつ、を記録する。
嫌なことは忘れやすい。思い出が美しくなる理由。
逆境から学ぶ=「困っても困らない」困難なときこそ学べる。
逆境に強い人は、挫折経験を前向きに整理することができる。
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1章 記憶は過去の記録ではない
樹多くのスレ違い
視点の違い→記憶のスレ違い
アウグスティヌスの卓見
過去は変えられる
2章 未来予想図と前向きな記憶
モチベーションを左右する過去記憶
無気力を生む経験
未来展望
階層記憶
未来予想図
自己物語
文脈の力
3章 記憶の良い人、悪い人
言語的・絵画的記憶
展望的記憶
自伝的記憶
4章 記憶違いはどうして起こるのか
欲求が記憶を支配
価値観・関心→記憶を方向付け
5章 物忘れや記憶のスレ違いを防ぐために
リハーサル
心が動かされる→忘れにくい
ソース・モニタリング
外部記憶装置
6章 忘却の構造
嫌なことは忘れやすい
異常記憶力症候群
気分に合わないことは思い出さない
7章 発想の宝庫としての記憶
常識を破る発想
納得のいく目標の力
経験から学ぶ力を高める